2019年11月9日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
タグ: 米ロック
こんにちは。今週は11/5がグラム・パーソンズ、11/6がグレン・フライの誕生日ということで、「落日のウェストコースト・ロック&カントリー・ロック」というテーマでFacebookに作品を紹介してまいりました。
どうぞご覧ください。
まずはウェストコースト・ロックと言えば…なイーグルスからスタート!
アルバムは73年の2nd『ならず者』。グレン・フライ&ドン・ヘンリーの作詞作曲タッグが確立し、表題曲「ならず者」や「テキーラ・サンライズ」など初期の名曲を生んだ名盤ですね。
ジャケからも伺える通り、本作は西部開拓時代のギャング団”ドゥーリン・ドルトン”の盛衰を描いたコンセプト・アルバム。
デビュー作と同様素朴なカントリー音楽の要素を盛り込みつつ、ハード・ロックから泣きのバラードまでバラエティ豊かな楽曲で、物語性強くドラマティックに聴かせている点が見事!
『ホテル・カリフォルニア』も素晴らしいですが、こちらの哀愁溢れる作品世界にも是非浸ってみてください。(増田)
今日取り上げるのは、グラム・パーソンズです。
イーグルスに、グラム・パーソンズのことを歌った楽曲「マイ・マン」があります。
その歌詞には、
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才能のある男を知っていた。彼は人々のために歌い、人々は涙した。皆、その歌が彼の深いところから来ているのを知っていたから…
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とあります。
グラム・パーソンズが歌うと、人々の心深くに響いていた様子が伝わってきますね。
フロリダ生まれのグラム・パーソンズは、バーズの68年作『ロデオの恋人』に参加し、カントリー・ロックを推し進めた人物として知られています。
こちらはその後にフライング・ブリトウ・ブラザーズを経てリリースされた73年初のソロ・アルバムです。
柔らかなフィドルやスティール・ギターの響き、エミルー・ハリスの美しい歌声。そしてグラム・パーソンズの、少し頼りなくもある哀愁溢れるボーカル。
グラム・パーソンズはオレンジ農園の裕福な家庭で育ちましたが、両親ともに悲しい亡くなり方をしており、26年という短い生涯では常に「悲しみ」を抱えていたとも言えます。
だからこそ、人々の心に寄り添う音楽が奏でられたのかもしれません。
温かくて、何とも切なくなるアルバムです。(みなと)
本日は、カントリー・ロックを語る際には欠かせないグループPOCOの69年1stアルバム「Pickin’ Up The Pieces」を取り上げましょう。
カントリー・ロックを確立した名バンドBUFFALO SPRINGFIELD解散後に、メンバーだったリッチー・フューレイとジム・メッシーナを中心に結成されたのがPOCO。イーグルスに参加するランディ・マイズナーやティモシー・B・シュミットも在籍しました。(ランディは1stリリース前に脱退)
フューレイのよく通る甘めの歌声とそれを支える柔らかく美しいハーモニー、煌めくようなアコギ・ストローク、そしてラスティ・ヤングによる優美なペダル・スティールが重なると、POCOならではの聴き手を包み込むような優しくて実直なサウンドが溢れ出します。
バーズやイーグルスに比べると一歩引いたポジションのグループかもしれませんが、カントリー・ロックとしての心地よさは少しも引けを取らないですよね!(佐藤)
今日ピックアップするのは、米カリフォルニアのカントリー・ロック・バンド、SWAMPWATER。
彼等はイーグルスと同じように、リンダ・ロンシュタットのバックバンドをしていたこともあるバンドです。
「とってもいいグループだけど、買って欲しくない。彼らが人気者になったら、私のバック・バンドがいなくなってしまうもの。」というリンダのコメントが付いた、70年デビュー作です。
中心人物ギブ・ギルボーはルイジアナ生まれで、その土地のルーツであるケイジャン音楽に精通したフィドラー/ミュージシャン。
瑞々しいカントリー・ロックにギブ・ギルボーのフィドルがぴったりと合って、イーグルスに通じる西海岸の哀愁あるメロディが楽しめる、非常に爽やかなカントリー・ロックです。(みなと)
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初期イーグルスとウェストコースト・シーンを中心に、爽やかさと哀愁を兼ね備えた夏にピッタリのカントリー・ロックをご紹介してまいります。
2枚組、スリップケース・カラーブックレット・解説付き仕様
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干黄ばみあり・若干経年変化があります
76年度グラミー賞最優秀レコード賞を受賞した、彼らの文句なしの代表傑作、同75年第5作目がこちら。既に74年リリースの『ON THE BOADER』において全米第1位を獲得していた彼らですが、その多大なプレッシャーを押しのけ、J.D.Southerを迎え完成させた今作。それまでのカントリー・テイストは薄れ、よりタイトでヴィヴィットなロック・サウンドを導入しています。それでいて、70年代に入り、次第に産業として体制に取り込まれてゆくロック界を皮肉ったかのような歌詞が印象的な大名曲「HOTEL CALIFORNIA」を筆頭に、「NEW KID IN TOWN」、「THE LAST RESORT」等、Daryl Hallを歌の主人公のイメージとしたかのような内政的で、示唆的な歌の世界が、正に70年代という疲れを見せ始めたロック界の空気感を上手く捉えた作品であるとも言えるでしょう。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、米国オリジナル・アナログテープを基にした2018年リマスター音源、定価2667+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
ナッシュヴィル・ウェストに在籍していたギブ・ギルボーが結成した、カントリー・ロック・バンド、70年作1st。今作の魅力は、瑞々しいカントリー・ロックにギブ・ギルボーのケイジャン仕込みのフィドルがぴったりと合って、流れるような美しく優しい響きを聴かせてくれるところです。アップテンポの軽快なリズム隊に、見事なコーラス・ハーモニー、そして厚みある芳醇なフィドル。アコースティック・ギターやリゾネーター・ギター、エレキ・ギターなど、多彩なギターの華やかなサウンドも、非常に心地良いです。ロッド・スチュワートもカバーした「Big Bayou」で見られる、郷愁を感じる歌詞世界も魅力。爽やか且つ奥深い、そして思わず故郷の風景が浮かんでしまうような、懐かしさに溢れた作品です。
リンダ・ロンシュタットのバックバンドをしていたことでも知られる米カリフォルニアのカントリー・ロック・バンド、71年の2nd。中心人物ギブ・ギルボーはルイジアナ生まれで、その土地のルーツであるケイジャン音楽に精通したフィドラー/ミュージシャンです。今作でもギルボーの躍動感あるフィドルを各所で聴くことが出来ます。ケイジャン音楽とスワンプ・ロックを落とし込んだ音楽性ということですが、泥臭さや粘っこさは無く、全編にわたってペダルスティールやフィドル、バーズ風のコーラスが響き渡り、イーグルスに通じる西海岸の哀愁あるメロディが楽しめる、非常に爽やかなカントリー・ロックです。
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