レイト60'sに沸き起こったサイケデリック・ムーヴメント。ビーチ・ボーイズ「ペット・サウンズ」やビートルズ「サージェント・ペッパー〜」に代表されるスタジオ・ワークを駆使した「世紀の傑作」に触発された音楽家たちが、こぞってスタジオに籠り、日夜実験に没頭した季節でもありました。ここでは、そんななかでも、ニッチで、ストレンジで、とりわけサイケデリック濃度の高い、およそ陽の目を見ることのできなかったディープな作品群をご紹介!
エクスペリメンタル/電子サイケ屈指の傑作。68年作。「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド meets ブライアン・ウィルソン」と言えるような、実験的かつポップ、狂気かつドリーミーな電子サウンドは唯一無比。68年という時代を考えると本当に驚異的。
NYの5人組。68年作。思いつきアイデアとトリップ願望を貪欲かつ攻撃的に噴射!それでいて案外バランスの取れているサウンドがニクいエクスペリメンタル確信犯。要所に散りばめられたカオティックなコラージュ、コズミックなオルガン...手数の多さNO.1!
終始トリップした脳味噌で一心不乱に機材と向き合った二人組による、ジャンクでアシッド濃度高めの69年実験作。過剰に歪んだ楽器音、ネジの緩んだコラージュ、阿鼻叫喚...。呪術的なバグパイプが紫煙の如く上昇するトライバル賛歌、どうぞ悪酔い覚悟で。
69年作。偏執的に凝りまくったスタジオワークと、分裂気味なアルバム構成、荒涼としたジャケット、何故かフロントマンがトランペット奏者である等々、幾多の魅惑的な「いわく」をひっさげたUS秘宝盤。なんだか、ぶっ壊れた万華鏡を覗いているような気分。
カナダの音楽家による実験/コラージュサイケプロジェクト。68年作。愉快で珍妙な遊園地かサーカスのような、ツギハギだらけのサイケ絵巻。冒頭一曲目「パレード・アット・ザ・ファニー・ファーム」というタイトルが何より作風を物語っています。
謎多き日本のグループ。76年作。アモン・デュールのコミューン色、ファウストのコラージュ手法、ハプシャシュ〜のポップなサイケ感覚を綯交ぜにしたような異教徒ごった煮サウンド。ジュリアン・コープ著『ジャップロック・サンプラー』50選。
ビートルズ/ジミヘン/フロイド/ゴング/タンジェリン等が好きだったという節操のないフランスの宅録SSW。75年作。ドリーミーなファズ、ジョン直系の鼻に掛かったVo、ゴングを彷彿とさせるエフェクト。心ここに在らずな宅録実験ソフトサイケの佳作。
USエクスペリメンタル/インプロデュオの火花散り鬼気迫るスタジオ実験記録。72年作。過激にバーストするギター×ダイナミズム溢れるドラム×アップルズ的な実験要素。インダストリアル/ノイズすら想起させる破壊力を産むたった2人によるつばぜり合い!
アシッド係数高めのフランス産『サージェント〜』症候群。69年作。メロウでポップな楽曲のうえを、憑依系の男女フレンチVoや現実逃避を促す牧歌的SEが、まさに“飛び交う”といったマジカルで中毒性高めのサウンド。サイケポップの隠れ名盤です。
デトロイト出身。原盤がメガレア盤として有名な70年作。深遠なディレイVo、酩酊感溢れるサックス、シリアスな弦楽器、浮遊するシンセ&SE...かなり変態度の高い曲構成/パート編成と、極端にトばした悦楽の音響で聴き手を彼岸に誘う実験サイケ絵巻!
ブラジルのサイケプログレバンド。70年作。貪欲な実験/プログレッシヴ精神を凝縮した、サウダージ一切抜きのブラジリアンサイケ。SFチックな5拍子冒頭曲で聴き手の脳汁をタプタプにさせ、続くヘヴィスペイシーサイケな表題曲で見事に脳内ダム決壊!
北欧アヴァン/サイケを代表するグループの77年作。現代社会の裂け目にその周波数を合わせたかのような狂気的アンサンブルで、聴く者の感覚野を刺激しては拡張させて行くドープ盤。アヴァンでサイケでエクスペリメンタル、そして牧歌的な怪作!
オクラホマ出身のガレージサイケ/パンクバンドの76年唯一作。冒頭曲イントロの叫びでイチコロ!ジャンク&フリーキーなサックス、アシッド感を増幅させるスペイシーな電子音を乗せて、狂気を伴ったガレージサウンドが暗闇のなかを暴走!
ドイツのエクスペリメンタル夫婦。名門Ohrから発表された71年作。サイケというよりは、ESPからリリースされていてもおかしくないようなフリークアウト/アヴァン作。それでも乱痴気の中から浮き上がってくる思慮めいたナニかは、いかにもジャーマン印。
ドイツの4人組。名門Ohrから発表された70年作。古今東西の笛や太鼓や弦楽器…何でもござれの民族楽器たちが、ほとんど干渉し合うことなく宙を飛び交うフリーミュージックをコスミック音響で包み込んでみました…。独エクスペリメンタルの最深部。
シルヴァー・アップルズやユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカに比肩するUS電子/エクスペリメンタルサイケの名グループ。68年唯一作。多彩なシンセ、テルミン、オシレーター等々を駆使し尽くしながらも、あくまでバンドでロックする熱い連中!
インド音楽/フラメンコ/インディアン/ブルース/朗読…等々を融合した、スピリチュアルでエクスペリメンタルなエスニックフォーク幻盤。67年作。英ISB等にも通じる、汎世界民俗音楽の水平線を横断する自由奔放な感性を凝縮した、有機音楽の万華鏡。
US宅録電子サイケの傑作。73年作。すべてがイヤになって社会からドロップアウト。宅録に目覚めた《遅咲きサイケおやじ》こと、元エリートサラリーマン。ということですが、これタマらん逸話ですよね。逸話さておき、内容も素晴らしいです。
US産エクスペリメンタル/電子サイケ屈指の傑作。68年作。「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド meets ブライアン・ウィルソン」と言えるような、実験的かつポップ、狂気かつドリーミーな電子サウンドは唯一無比。68年という時代を考えると、本当に驚異的。これはぶっ飛んでます!文句なしの傑作!
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