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Epitaphは現在でも活動を続けています。すなわちこのアルバムは50年前に制作されたものです。私はその当時、この変なデザインのレコードを大阪の輸入レコードショップで見つけ、本当に気持ち悪い印象を持ったのを覚えています。不思議なことに、結果的にはそれを購入し、現在でも所有しています。正直なところあまり音が良くなく聞き込んでいませんでした。この度カケレコさんで偶然CDバージョンを見つけ再購入したというわけです。
結論から言えば、このアルバムは捨て曲一切なしのすべてのハードロックファンが望む様式美で全曲が作られています。一般に、ドイツバンドと言われていますが、メンバー構成からして、彼らはBritish hard rock bandと分類しても全く問題ありません。しかもbonus tracksまでもが最高のできとなっています。追加のbonus tracksのreunion liveも素晴らしく、このバンドの頂点がこのアルバムだと確信しました。みなさんも是非聞いて感動を覚えてください。
この感動はどう表現すれば伝えることができるでしょうか。とにかく一度聞いて下さい。"My Awakening"から"You Can Do Magic"まで全ての楽曲が最高なので、聴き終えるまで一瞬たりとも身動きできませんでした。まさにmagic! 久々に音楽から真の感動を覚えました。Russ Balladさんは75歳になりますが。年齢を全く感じさせないほどのエネルギーを発散させています。マルチミュージシャンとしての才能が最高点に達した作品です。まさにカケレコさんで宝物を見つけた感がします。
Steamhammerのこの作品、"Speech"をカケレコリスナーさんはどのように評価するでしょうか。"Junior's Wailing"に見られるように、blues feelingを全面に押し出しているバンドカラーを期待すると見事に裏切られることになります。しかし、この裏切られ方は大歓迎です。これほどdark & heavyな音を1972年に創り出していたとは驚きです。まさに究極点にまで達しているほどの内容です。
このアルバムにはわずか3曲しか収録されていません。1曲めの"Penumbra"のPart 1, "Entrance"は不気味といった言葉がピタリと当てはまるようなbowed bassから始まります。あのRenaissance時代のL. Cennamoさんとは思えないほど、音質は全く異なっています。 ここまでいくと、もうlead bassといっていいほどの動き方をしています。リーダーであるM. Pughさんのギターも冴えまくっています。Part 2の"Battlements"から突然流れてくるリフを聴いて、「あぁ!これは!!」と思わず呟いてしまうかもしれません。というのもArmageddonのalbumに収録されている"buzzard"の原型となるリフをここで聴くことができるからです。全編通してArmageddonとの音的類似性をかなりの部分で確認できます。
実はKeith Relfさんもこのアルバム制作に関わっていて、2曲めの"Telegram"の中間部ではYardbirdsの名曲、"Glimpses"を想起させる展開があります。しかもこのボイスはKeith Relfさんに間違いありません!ぜひこれは皆さんで確認してください。
ドラム担当はM. Bradleyさんですが、残念なことにこのalbumが完成し、mixing
段階中に亡くなってしまいます。死因は白血病です。彼のドラミングもここでは以前のSteamhammerでは見られないほどのテクニカルなプレイが展開され、最終曲の"For Against"では彼のベストプレイを堪能することができます。もし彼がこのような事態にならなければ、彼らを取り巻く状況もいい意味で変わっていたかもしれません。
いずれにせよ、この時代にしか絶対に生み出されなかった作品のひとつであることは疑いの余地がありません。Martin Pugh、Louis Cennamoさんは現在も活動されているようです。ぜひ、二人がもう一度 力を合わせてSteamhammerとしての5作目を完成させてほしいと願っています。
Earth & Fire はEath Wind & Fireと度々混同されることがありますが音楽性は全く異なります。カケレコさんが得意とするニッチ&ディープという点ではEarth & Fireこそ、最も再評価されるべきバンドです。
この当時、Dutch rockというネーミングでマスコミは取り上げていました。Shocking Blueの"Venus"が日本で大ヒットしたこともあってオランダからのrock musicは注目されていました。そこに現れたのが、Earth & Fireというわけです。Shocking Blueと共通するのは女性ボーカリストの存在で、Jerney Kaagmanさんの迫力ある歌唱法に初めて触れた時、度肝を抜かれたのを思い出します。オランダといえば、誰でもすぐに思い浮かべるのはGolden Earringですが、どういうわけか彼らが日本で紹介されることはなかったように思います。当然、レコードの発売も皆無でした。
この頃はシングル盤志向のリスナーが大半で、日本でも、"Seasons"が発売され話題を呼びました。まずメロディが日本人ごのみであることが挙げられます。イントロはAmで始まりますが、ボーカルが入るとDmに変わります。B♭, C, Dmの流れはヒット曲の定番です。しかもC, Dm, F, C, Gm, Dmの流れでエンディングにもっていきfadeoutする手法は当時では本当に斬新でした。気になって調べてみると作者は、Golden EarringのG. Kooymansさんでした。これ以外にも強力な作品、"Ruby Is The One", "Hazy Paradise", " Wild And Exciting"が含まれており、それ以外にも全く駄作は見当たりません。大推薦のアルバムです。
原盤のアルバムデザインはグループ写真で全く普通ですが、このNepenthaから再発されたジャケットのほうがインパクトがあり好まれています。この後も彼らはprogressiveで内容の濃い作品を発表し続けていきます。
ところが、所謂「ディスコブーム」が到来することによって彼らの音楽性は激変してしまいます。最大のヒット曲、"Weekend"はおそらく多くの人が違和感を覚えるかもしれません。演奏技術はもともと高いグループであったので過去を知らない人にとっては何も感じないと思いますが、やはりコマーシャリズムの影響を大きく受けていると感じてしまいます。コアなマニアはそれでも彼らの音楽からは離れられないと思いますが。 Good old days!
60年代後期は、いい意味で混沌としていた時期でした。いかに自分達独自のprogressiveな音楽を創作するかという方向性の追求のために、有能なmusician達が合体・離脱を重ね、従来のpopな路線からの脱却を試みていました。この混沌とした状況下で完成されたアルバムのひとつが"Orgasm"であるといえます。
このバンド、Head Machineは Ken Hensleyさん率いるThe Godsの発展形ですが、音的にはUriah Heepにかなり近いものです。両者を比べて聞けば異なった音楽性は歴然としています。特にギターの歪み具合と音質はHeep時代のMick BoxさんのLes Paulの音に似ており、とても1969年の作品とは思えないほどのheavinessが表現されています。Heepに通じるkiller tunesも多く、これほどの完成度でありながら、なぜ仮名を使ったかも不思議です。またドラムは当然、Lee Kirslakeさんが担当しています。アルバムデザインもシンプルですが、これが彼らのバンドカラーを端的に表している印象を受けています。なかでもClimax Youを聴けば、British hard rockの素晴らしさに感動は必至です。まさに時代を分ける、いわば分岐点的な作品であると断言できます。
その後、彼らはCliff Benettさんを迎えたToe Fatではheavierになり、そしてUriah Heepを結成し、British rockに歴史を残す活躍をすることになります。
ギリシャ神話怪獣の名を持つ女性2人からなるユニットグループ、Chimera。このアルバム写真を見ておそらく、多くの人がアイドルポップデュオ的な想像を巡らすと思います。実際に試聴するまでは、私もあまりポジティブなイメージを持っていませんでした。
ところが、Come into the gardenのイントロが流れてきただけで、抱いていたイメージは吹っ飛んでしまいました。幻想的なアルペジオギターが流れだすと縦横無尽にベースが動き始め、引きずるようなヘヴィーなドラムが加わると、「おっ、これは!」と思わず身を乗り出してしまいました。次に、透き通るような美しい女性ツインボーカルが絡むと、一つの理想的音楽空間が完成されます。楽曲レベルも想像以上に高いです。作者はLisa Bankoff (duoの内の1人)さんであることがわかり、驚きました。
彼女らは元々Beatlesのグルーピーであったらしく、60年代中頃からデモテープを作るなどして活動をしており、音楽的なキャリアも十分にあったと思われます。しかしEMI等からは好意的に評価されなかった模様です。しかし、たまたま68年にNick Mason (Pink Floyd)さんとローマで知り合ったことから状況が一変し、このアルバム制作につながっていきます。
Pink FloydのNick Masonさん以外に、drumにはRick Wrightさんも参加しています。bassはsecond hand, EllisのNick Southさん、guitarはAshkan, F. MacのBob WestonさんとSmokeのMal Lukerさんの2人が担当しています。またオーケストレーションはあのWill Maloneさんがあたっており、駄作なる要素は全く見当たりません。しかし、なぜかこの音源は正式には発売されずに2002年にようやく陽の目を見ることになります。
このアルバム、60年代後期のBritish psychedelic musicの香りが詰まった名盤の一つであると断言できます。このgroove感覚は今の時代では絶対に再現できないものです。様々な要素が奇跡的に組み合わさった結晶をこの作品で楽しむことができます。現在、彼女たちは音楽活動は続けていないようですが、"Make It! Famous Names And Silly Girls"と題した60年代後半から70年代前半にかけて2人が過ごしたロンドンでの生活を描いた本が発売されているようです。この内容も気になるところです。
John Verity band!この名前を聞くたびに、1970年代に京都出町柳に存在したロック喫茶、「ニコニコ亭」を思い出します。真っ暗闇の中、大音響 で流れ出たのは、" So Hard So Long"、 J. Verityの徹底した狂おしいほど泣きまくったギターフレーズの嵐、心に突き刺さるハイトーンボイスには完全にK. O.された思い出があります。この空間はまさに桃源郷でした。ここは徹頭徹尾マニアックな選曲で、hard rock maniaの心を鷲掴みにしていました。
ところが問題は、この当時、気に入ったレコードの入手が極めて困難なことでした。なかでも"John Verity Band"はその典型的なアルバムの一つでした。私は80年代に入ってからプレミアム価格で東京にある某店でイギリス原盤を購入しましたが、自分の中では最高レベルの評価に値する作品なので今回、CDとして再びこちらで購入することにしました。
まずA面の"School Girl"はソフトなアルペジオから入りますが雰囲気が一転して、彼らしいハードな展開に変化していきます。この流れはhard rock fansにはたまりません。またレコードB面にあたる曲の流れが特に素晴らしく、track 6 〜 9は誰もが納得できる作品となっています。それと、アルバムジャケットに写っている彼が使用している3 pickupsのホワイトボディSGは当時としては珍しいもので、ギタリスト達にとっては垂涎の的でした。
この後、彼はArgentに加入しますが、正直言って彼の存在は薄いものでした。何と言っても次のband, Phoenixで彼の才能が開花します。Phoenixのアルバムに含まれている作品群の原点となるのがこのJohn Verity bandのアルバムであると言えます。例えば、先ほど述べた、"So Hard So Long"はPhoenixでは"Woman Like You"がその発展形であると考えられます。その他、展開的にまた雰囲気が類似している曲がいくつか見受けられます。このPhoenixのデビューアルバムも家宝にしたいほどの出来栄えです。
紆余曲折を経て、今も彼は音楽活動を継続しています。ギタリスト、コンポーザーとしての魅力はもちろんのこと、何と言っても最大の持ち味であるハイトーンボイスが今も健在です。時々、Phoenixとしても活動をしているのでまだまだ彼からは目をなはすことができません!
Keith Relfという人がmusicianとして辿った道のりは決して平坦なものではありませんでした。その音楽性も一貫したものではないのですが、短期間でBritish rock sceneに燦然と輝く作品を多く残しました。それぞれの時代を取り巻く変化を意識して完成された作品群は今こそ再評価されるべきであると考えており、このアルバムもそのうちの一つにあたります。
当時、リアルタイムで音楽に触れていたので、YardbirdsからRenaissanceへの方向転換を知った時は本当に驚きました。この後、彼に関する情報は日本には全く伝わってきませんでした。後になってHunter MuskettやMedicine Headに関わっていたことがわかった次第です。この次がArmageddonですから普通にはどう考えても「本当ですか!?」ということになってしまいます。
1975という年はある意味、実に微妙な時代で、British hard rockがマンネリズムを意識され始められ、聞き手を圧倒するような斬新性が薄れ出した頃だと記憶しています。Armageddonは「British hard rock 倦怠期」に陥る直前 に現れたスーパーグループであるとも言えます。
このアルバムの完成度は極めて高く、メンバー全員、知名度が抜群でルックスもよく、しかもメジャーレーベルがバックアップしていることから誰もが商業的成功を疑いませんでした。しかし、結果は期待通りになりませんでした。個人的な推測ですが彼らのデビューが数年早ければ異なった状況が生まれていたに違いないと確信しています。 また聞く側の感性も変化していたのかもしれません。
客観的に判断しても、このアルバムは家宝にしてよいくらいのダイナミズム溢れており、私的にはCapatain Beyondのfirst albumとともに時代を超えた名盤という評価を下しています。Martin Pughさんのギターはaggressiveに冴えまくり、B. Coldwellさんの神業に近いドラミングは音空間を紡ぎ、Steamhammer時代の仲間であるL. Cennamoさんのrumbling bassは、はらわたに深く響き、最後にKeith Relfさんの(良い意味での)線の細いボーカルと魂を揺さぶるharpが加わって一体化した時、別次元に連れていかれそうな感覚に陥ってしまいます。一部の曲でSteamhammerの最終album、"Speech"入っていた"Battlements"によく似たリフを持った曲も含まれていますが、British hard rockの形式美を踏襲した名作には間違いありません。 Take a listen right now!
Groundhogsは60年代後半にイギリスで起こったblues boomから派生したgroupの一つには間違い無いのですが、blues rockといわれるのはsecond albumまでで、"Thanks Christ For The Bomb"以降、彼らの目指す方向はF. MacやC. Shackなどが変化したように、独自の音楽表現を目指すようになりました。その中心人物であるTony McPheeさんの存在感は際立っていて、いわば感情の極限にまで昇華されたギターワークとblueに根ざした楽曲、それにラフでワイルドな彼のボーカルスタイルがこのバンドの好みを左右するかもしれません。私は70年代初期から彼らの音楽を熱心に聞いていました。かなりのrock fanでもGroundhogsのことを話題にすることは少なかったように記憶しています。
このアルバム、当時レコードで購入しました。この頃にはもうblue臭はほとんど消え去り、いわば独特のprogressive hard rock的な内容に仕上がっています。例えば「〜バンドのような音」という比較ができないほどの個性的な音作りになっていて、相変わらず攻撃的なリフを駆使して聞き手を刺激してきます。liveでは必ず演奏する、"3744 James Road"、おそらくT. McPheeさんしか思いつかないようなリフを含んだ、"Sad Is The Hunter "、album最後のブルーズナンバー、"Mr. Hooker, Sir John"のアコギでさえも驚くほど圧倒的にヘヴィーなストローク。最もprogressiveな作品である、"Earth Shanty"等、個性的な作品が多く含まれており、個人的には彼らのアルバムの中では最高の評価に値します。
私は1982年に運良く、彼らのライヴをLondon郊外にある小さなパブ風なライヴハウスで見ました。演奏開始前のセッティング時に、Tony McPheeさんと少し話もすることもできました。始まったのが夜の10時を過ぎていたので1時間程度しか見られませんでしたが、アコギでのオープンチューニングを駆使したslide guitarのプレイは圧巻で今も脳裏に残っています。
現在でも現役で音楽活動を継続している彼には脱帽です。もう一度、"Cherry Red"のようなメジャーな曲を創り出して欲しいと願っています。
このalbumは現在、日本国内ではほとんど流通していないので、今回カケレコさんにお願いして彼らのwebsiteから直接取り寄せてもらいました。
1970年作、"Every Time You Move"が2010年に再発されたことがきっかけでHunter Muskettの再結成につながったようです。second albumから数えると前作である、"That Was Then This Is Now"が2013年ですから、およそ40年の歳月が流れています。これはその3年後の2017年に発売されたもので、現時点で最新作にあたります。また嬉しいことに、その当時、核となっていたメンバー全員が集合していることからも期待感が高まります。
この作品にはまさに予想していたイメージ通りの音楽が詰まっています。全体通して流れる透き通るように美しいacoustic guitarの音色と豊富な経験に裏付けられたmusicianship。そして何よりも心を揺さぶる感動的なメロディーと完璧なコーラスワークはBritish folk fansが求める全ての要素を網羅しています。特にアルバムタイトルである"Unafraid And Sober"は最高の仕上がりとなっています。 crystalな輝きを放つa. guitarのイントロが流れ出しただけで十分に胸が熱くなります。ボーカルが入ってから遠慮気味に入ってくるelectric guitarの展開は、彼らの名曲"John Blair"(produced by Keith Relf)を彷彿させます。その歌詞についても年老いた船乗りがこれまでの生き様を振り返り新しい出発をする、という内容は、まさにこれまでの彼らの足跡そのもの、という印象を抱きました。
この年齢で、これほどの作品を創造できるとは驚きです。しかしこれほどまでの作品が日本国内で発売されずに埋もれてしまうのも本当に残念なことです。現在、YouTubeではこのアルバムを聞くことはできません。ぜひアルバム全体を通して聴き、自らで感動体験を味わってください。
最後に、彼らのwebsiteでcontactすれば丁寧な返事が必ずもらえます。ぜひ一度は訪れてください。
Nektarの歴史は2016年に亡くなったRoye Albrightonさんそのものです。一時休止期間も含め、度重なるメンバーチェンジをへて現在に至ってもなお意欲的な活動を続けています。彼の訃報を聞いたときにはNektarは消滅すると直感的に思いましたが、なんとこのような形で新譜が聴けるとは思いもよらなかったです。
驚いたことに新しいNektarには6人中、founding memberが3人含まれています。他の二人もこれまでに何らかの形でアルバム制作に関わっています。新加入であるKendall Scottさんも、Eddie Jobson, Adrian Belewさんらとの仕事経験があり、まさにスーパーグループ的な陣容です。
1曲目"I'm On Fire"でのイントロのひずんだオルガンの音が聞こえてきただけでOK!を出してしまいます。このような気持ちにさせるくらい、年齢的な事を考慮せずとも、彼らが生み出している音は艶があり攻撃的です。なかでも話題になっているのが故Roye Albrightonさんがギターで参加していることです。実は5曲目"Devil's Door"で流れるようなアルペジオのイントロギター は1974年のNektar liveでの実際の彼の演奏です。ここまでにテクノロジーが進んでいるとは!またアルバム全体を支配している何か懐かしい雰囲気は70年代Nektarの全盛期を想起せずにはいらません。その理由はこのコンセプト自体が1978年の段階ですでに完成されていたからです。40年以上の月日が流れてやっと日の目を見たと言えるでしょう。
彼らは長くドイツでの活動が中心だったのでGerman bandと思われがちですが、元々は1971年にデビューした生粋のBritish progressive bandです。長いキャリアに裏付けされたサウンドに裏切られることは絶対にありません。また、New Nektar(album title;Megalomania)というbandも存在します。こちらはAlbrightonさんの息子さんと元Janeのkeyboardの2人が核となっています。ぜひ聞き比べなどをして、両者の完成度の高さを皆さんの耳で確かめて下さい。
これは彼らのsecond albumにあたるもので、Keith Relfさんがプロデュースを担当しています。Yardbirds仲間のJim McCartyさんも曲によって参加しており、話題性も十分です。first albumではHeronに通じる明るさが全面に出ていましたが、この作品はclassical musicに通ずるほどの気品にあふれ、胸が締め付けられそうになるくらいの高い芸術性を感じ取ることができます。1曲目のJohn Blair、これは身震いするほど出来映えです。中間部にはグレゴリオ聖歌を連想させる重厚なコーラスをちりばめ、まさにいきなり天にまで登り詰めてしまうほどの感動は必至です。当時、single盤としても発売されているようですが納得の選曲だと思います。2曲目のWhen I'm Not Around、3曲めShe Takes The Wineはどちらもキーはメジャーですが、メロディが抜群で、もの悲しさも同居している名曲です。ハーモニカの素朴な響きは純粋にさらなる感動を覚えないではいられません。4曲めRosieもピアノに導かれる上品なマイナーの佳曲で、ここまで全く非の打ち所がありません。後半も駄作は皆無で、Siver Coinをはじめ、rock 'n' roll folkと呼べるLaze Around All Dayを経て最後のBy And Byまで一気に聞き終えてしまいます。なんと時間が短く感じられることでしょうか。
個人的に彼らとメールでやりとりをしたときに次のように言っていました。「このアルバムはunofficialなものがほとんどで、この状況を改善するために努力している。officialな形で再発される時は、John Blairを時間を短くして、再録音したものをbonus trackとしていれるから楽しみに!」ということでした。今も3人は現役で活動しており、日本にはなかなか行けないが毎年、定期的にはツアーをおこなっているとの返事を頂きました。彼らの最新作が日本でも発売されますように皆で盛り上げていきましょう。
これは彼ら、Satisfactionのいわゆる幻のsecond albumにあたります。1972年時点ですでに完成していたのにもかかわらず、40年以上もお蔵入り状態でした。おそらくfirst albumのセールスが影響したと思われます。Derek Griffithsさんが所有していたテープが見つかったことから正式に発売にこぎつけることができたようです。
さて、注目の1曲目、"My Fixation"、Mike Cottonさんの憂いをたっぷり含んだ、言い換えるとセクシーなtrumpetの音色から始まります。もうこの時点で、British progressive jazz rockが好きな人なら気にいることでしょう。私はRiff Raffの雰囲気を感じ取りました。しかしすぐにD. Griffithsさんの 重いギターリフが入ります。この後の展開はhard rockです。この曲は最後に再び別のアレンジで楽しむことができます。いわばこのアルバムの方向性示していると考えられる曲となっています。また彼らのfirstにも見られたようにfolkyなナンバーも数曲含まれています。こちらも小作品ですが魅力を放っています。もう一つ特筆すべき曲があります。それは、"Liar Liar"です。firstにも含まれていた曲ですが、ここでは徹頭徹尾、hardなアレンジがなされており比較してみるのも面白いと思います。
最後に私がこのアルバムに最初に注目したのは、正直言ってjacket designです。この怪しいイラストは目を釘付けにする何か魔法のようなものを放っています。まさに魔法にかかって「ジャケ買い」をした数少ないアルバムのひとつです。しかしその判断は間違ってはいませんでした。
このアルバムはカケレコさんの「英・フィメール・ファンは涙すること間違いなし!」のキャッチフレーズを信用して買ってしまいました。実はあまり期待はしていませんでした。最初にアルバムデザインを見た時、Open Roadがグループ名だと思ってた程度の認識でした。しかし、1の"Wild And Free"のイントロのギターと美しい女性ボーカルが入ってきて即、OKを出しました。British folk groups with female singersに対して思い描いている極上の音がこのアルバムに詰まっています。全ての曲が見事なほどに完成度が高いです。客観的に判断しても間違いなくほとんど人が5 starsをつけると確信しています。なぜ、このアルバムだけで彼らは消えてしまったのか?本当に残念です。特に女性ボーカルのSylvia Kellyさんは、Mae McKenna, Annie Haslamさんに声質が似ており、歌唱力・表現力において彼女らと比べても全く遜色はありません。この後、John KaliskiさんはThe Bob Hughes bandに加わり"The Kids Are OK!"を作り上げますが、他のメンバーの消息は不明です。ただ、もう1人の男性ギタリストでTerry Kaliskiさんという名前の方がいるのですが、Johnさんと兄弟ではないかと推測されます。
バーミンガム出身といえば、Black Sabbath, Judas Priestに代表されるように、hard & heavyなbandを連想してしまいます。しかしこのalbumで彼らの創り出している音は基本progressive rockです。その味付け具合が絶妙で、それぞれの楽曲にhard & heavy、時にはfolky & bluesyの要素が巧みに散りばめられています。
このバンドは中心となるDolan兄弟に強力なdrummerである、Mick Carlessさんが加わり活動が始まりました。彼らはJimi Hendrix, Cream, Chuck Berry, Jethro Tullなどのオープニング・アクトを務めたことから、あのChris BlackwellさんのIsland labelよりめでたくBeatles song, "Rain"( non-album tune)でデビューすることになります。しかし、すぐにそこから外れ、Warner Brothersに移籍することになります。ここで注目すべきはメジャーレーベルとの契約を確保できていることです。彼らに対する期待の大きさが伺えます。その後、彼らはすぐに、Europe及びAmerica tourを行なうことになります。
このアルバムを聴き始めるとすぐにacoustic guitarの音に何か加工が施されていることに気付くことでしょう。私が思うにおそらくUni-Vibeだと思います。あのJimi Hendrixさんが愛用していたものですね。これが効果的に使用されています。1〜3までは申し分のない名曲が連続します。憂いを含んだ、マイナーな曲想はBritish musiciansしか生み出すことができないと断言できます。特に3の"Space Between"に注目です。途中のリズム、これはまさにあのDustの"Suicide"ではないですか!?Dustは1972年です。続く4は最高に牧歌的で、いい流れが加速しています。Mighty BabyからのIan Whitemanさんのpiano & fluteがとても心地よい空気を醸し出しています。そして5のRun Shaker Life、これぞ理想的なBritish progressive hard rockと呼ばれるべき最高の作品に仕上がっています。次の6はややインパクトが弱い印象ですが、7は構成がしっかりしており、このアルバムの最後を飾るに相応しいものになっています。
一つ不満な点はアルバムデザインです。これは一目瞭然で、あまりに単調で、彼らの音楽の本質を表すことからかなり離れている気がします。それにしてもこの時代にこのようなハイレベルの音楽を作り上げたHard Meatには脱帽です!Dolan兄弟は現在この世にはいませんが、彼らが残した音楽は時代を超えて我々に感動を与え続けてくれることでしょう。
Branの音楽性を一言で表現するのは少し難しいかもしれません。様々な音楽性が同居していることがその理由にあげられます。彼らの最大の魅力は女性ボーカリスト、Nest Howellsの存在であると考えられます。彼女のangelic voiceはまさにバンドの一つのカラーを強力に印象付けています。特に4曲目の"Wrth Ffynnon"の美しさは筆舌に尽くしがたいほどです。彼女がリードボーカルをとっている全ての曲は聞き応えがあります。一方で、ギターリフを前面に出した曲も数曲あり、この方向性が好みを分ける一要素になるかもしれません。 なかでも"Blodyn"はStatus Quoの"Dog of Two Head"に入っている"Railroad"にほとんどそっくりなので驚きました。作者名は、Rossi-Youngではありませんでした。これはみなさんの耳で確かめてください。
このアルバム、CDはBIG PINKからですが、あのLee DorrianさんのRise Aboveからはレコードで発売されています。ちなみにA Box of Branという3CDという形式でもそのレーベルから手に入れることができます。つまり彼の目に止まったということは、 Branに高評価が下されたということになります。この後、second album, Hedfanのあと、Nest HowellsはPererinに移ってしまいます。
最後に余談になりますが、現在のWelsh female pop singer, Elin FflurはNest Howellsの娘にあたります。インタビューでもはっきり母親の影響をあげています。
彼女からも目が離せません。
Classic British hard rock fanは1曲目のBuying Timeを聴けば、間違いなくニンマリとするでしょう。まさに理想の展開でalbum, Hearts of Fireは始まります。ライブで必ず演奏するいわば、audience pleaser songの一つになっています。私も運よく日本公演でこの曲を生で体験できました。2曲目のKnocking at Your Doorであれれ?と感じる人もいるかもしれませんが、これがDel Bromham流の仕掛けです。彼のポップなセンスはどのアルバムにおいてもカラフルに散りばめられています。私にとってはそれも魅力の一つになっています。最後のOne Night in Texasまで、それぞれの楽曲が独自の個性を醸し出しており、聴く側を飽きさせることは全くありません。またアルバムデザインもインパクトを放っており申し分ありません。私はリアルタイムでイギリス盤を購入しましたが、CD盤ではボーナストラックが1曲収録されているのでこちらがお勧めです。Pye時代に彼らは3作品を残しています。なかでもこのアルバムにはStrayのコアなファンではなくとも高評価下すに違いないと確信しています。
このアルバムはリアルタイムで輸入盤で購入しました。当時は「試聴」ができませんでしたので、彼らのような全く情報が ないバンドはアルバムジャケットのを隅から隅までじっくり時間をかけて眺めて、買う決断をしたものでした。アルバム裏の写真が結構かっこよく写っていたのが理由でした。正直、聴いてすぐにインパクトを感じるまでには至りませんでした。しかし長い時が経過してこのような形で再評価されるとは思いませんでした。久々聴き直してみるとこれまで気づかなかった彼らの魅力を感じ取ることができました。楽曲はよく練られてるし、演奏レベルが高いので安心して聴いていられます。またコーラスも抜群で、時折アクセント的に入るフルートが バンドカラーをさらに高めています。Pat RushはあのDuane Allmanにスライドギターを教えてもらったらしいです。WhatというバンドでAllman Brothers Bandとツアーも行なっています。その後は、Jeff Healy Bandで活躍することになります。Duane Allmanの真の後継者はDerek Trucksではなく、Pat Rushです。
確かに、ジャケットデザインはだいぶ問題ありますが、コアなBritish rock 通にも十分にアピールできる内容です。The Art Woodsの発展形ではなく、Progressive rock bandと捉えたら良いと思います。Mike Cottonの存在から一部にはChicago, BSTに対する英国の返答だなどと言っていますが、このバンドはかなりhardなrockを展開しています。また時折見せる、フルート満載のfolkyな面もたまりません。ギタリストのDerek GriffithsはのちにKeef HartleyとDog Soldierを結成し、Miller Andersonと対等に渡り合っています。かれらのsecond album, " Three Ages of Man"も素晴らしい出来となっています。そのジャケットデザインも秀逸で納得できるものとなっています。
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