RR4139WZ(REPERTOIRE) 【91年発売CD】
A面22分を使った壮大な組曲はまさに世界初「ハードロック組曲」!?プログレ志向のハード・ロック・バンドですが、スリリングなリフにダークな世界観はメタル的でもあります。
傑作「MOUNTAINS」に引き続き、72年にドイツのみでリリースされた4thアルバム。ブルージー&ヘヴィかつ英国的叙情性に溢れた彼らの持ち味そのままに、A面すべてを使った組曲など、前作以上にプログレッシヴな構築美を聴かせる名作。
RUMPLE STILTZKEN COMUNE/WRONG FROM THE BEGINNING
スイス、YESやGENESISからの影響が感じられるシンフォ、77年作
1,272円(税込1,399円)
GREATEST SHOW ON EARTH/GOING'S EASY
70年にHarvestレーベルよりリリースされた2nd、英国らしい陰影に富んだ叙情美にアーシー&メロウネスを加えた淡い英ロック名作
1,290円(税込1,419円)
SIR LORD BALTIMOREから始まる暴走ハード・ロック特集!!!
「元祖ヘヴィ・メタル」SIR LORD BALTIMOREを起点に、壊れたジェットコースターのように暴走する世界のハード・ロックを集めました。
【タイトル追加】文学作品をテーマとする世界のプログレ・コンセプト・アルバム特集!
世界各国より文学作品をテーマに制作されたプログレ・コンセプト・アルバムの名作をご紹介してまいりましょう!
本場アメリカ南部で生まれたブルースがイギリスに輸入されて誕生したブリティッシュ・ブルース・シーンを特集。アコースティック・ブルースから、エレクトリック化、さらに「ロック」と融合してブルース・ロック・ムーヴメントへと発展した激動の50年代〜60年代の流れを見ていくことにいたしましょう。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ スリップケースなし、軽微なスレあり
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Steamhammer、最終作にして、最高作!!(3 拍手)
ひろきさんさん レビューをすべて見る
Steamhammerのこの作品、"Speech"をカケレコリスナーさんはどのように評価するでしょうか。"Junior's Wailing"に見られるように、blues feelingを全面に押し出しているバンドカラーを期待すると見事に裏切られることになります。しかし、この裏切られ方は大歓迎です。これほどdark & heavyな音を1972年に創り出していたとは驚きです。まさに究極点にまで達しているほどの内容です。
このアルバムにはわずか3曲しか収録されていません。1曲めの"Penumbra"のPart 1, "Entrance"は不気味といった言葉がピタリと当てはまるようなbowed bassから始まります。あのRenaissance時代のL. Cennamoさんとは思えないほど、音質は全く異なっています。 ここまでいくと、もうlead bassといっていいほどの動き方をしています。リーダーであるM. Pughさんのギターも冴えまくっています。Part 2の"Battlements"から突然流れてくるリフを聴いて、「あぁ!これは!!」と思わず呟いてしまうかもしれません。というのもArmageddonのalbumに収録されている"buzzard"の原型となるリフをここで聴くことができるからです。全編通してArmageddonとの音的類似性をかなりの部分で確認できます。
実はKeith Relfさんもこのアルバム制作に関わっていて、2曲めの"Telegram"の中間部ではYardbirdsの名曲、"Glimpses"を想起させる展開があります。しかもこのボイスはKeith Relfさんに間違いありません!ぜひこれは皆さんで確認してください。
ドラム担当はM. Bradleyさんですが、残念なことにこのalbumが完成し、mixing
段階中に亡くなってしまいます。死因は白血病です。彼のドラミングもここでは以前のSteamhammerでは見られないほどのテクニカルなプレイが展開され、最終曲の"For Against"では彼のベストプレイを堪能することができます。もし彼がこのような事態にならなければ、彼らを取り巻く状況もいい意味で変わっていたかもしれません。
いずれにせよ、この時代にしか絶対に生み出されなかった作品のひとつであることは疑いの余地がありません。Martin Pugh、Louis Cennamoさんは現在も活動されているようです。ぜひ、二人がもう一度 力を合わせてSteamhammerとしての5作目を完成させてほしいと願っています。