2023年10月5日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
カケレコ・ユーザーの皆さん、こんにちは!
カケレコの豊富な新品・中古在庫から、お題にフィットする楽曲でコンピレーション・アルバムを作ってしまおうという、
名付けて「カケレコンピレーション」!
今回は、「プログレッシヴ・ロックで聴くクラシック音楽の巨匠たち」と題し、「バロック編」でカケレコンピ!
スパニッシュ・プログレッシヴ・ロックの大傑作として知られる、LOS CANARIOSの74年作『CICLOS』です。
シンフォニック・ロックとして、完璧の一言に尽きます。
アレンジを手掛けたAlfredo Carrionも、プログレッシヴ・ロックの名盤を発表しています。
旧東ドイツのSTERN COMBO MEISSENも、やはり「四季」を取り上げています。
錬金術をテーマにした78年の傑作『WEISSES GOLD』や、79年作『DER WEITE WEG』にボーナス・トラックとして収録されていますが、すべての再発バージョンに必ず収録されているわけではないのでご注意ください。
重厚なバンド・スタイルのSTERN COMBO MEISSENとは違い、浮遊感のあるシンサイザー・ミュージック・アレンジとなっています。
2010年以降では、CURVED AIRのヴァイオリニストとして知られるDarryl Wayの2018年作『VIVALDI’S FOUR SEASONS IN ROCK』が素晴らしい!
へヴィーなシンフォニック・ロックで、「四季」に新たな生命を吹き込んだ作品です。
Ian Anderson率いるJETHRO TULLの「Bouree」は、「リュート組曲第1番:ブーレ」をフルートでプレイした作品。
フォーキーな味わい深さがを持った、JETHRO TULLの定番曲のひとつです。
バッハといえばキーボード・ロック、キーボード・ロックといえばEMERSON, LAKE & PALMERです。
デビュー・アルバム『EMERSON, LAKE & PALMER』に収められた「Knife Edge」は、ヤナーチェクとバッハの楽曲を結合させる大胆なアプローチの名曲。
メインはヤナーチェクの「シンフォニエッタ」、そして間奏のオルガン・ソロ部分で「フランス組曲第1番ニ短調BWV812」が使われています。
TRACEのRick Van Der Lindenは、前身グループのEKSEPTION時代に『EKSEPTION PLAYS BACH』という作品を発表するほどのバッハ好き。
TRACEのデビュー・アルバムに収められた「Gaillarde」には、とても自然に「イタリア協奏曲」が挟み込まれています。
イタリアのヘヴィー・シンフォニック・ロック・グループ、IL ROVESCIO DELLA MEDAGLIAは、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」にインスパイされた傑作『CONTAMINAZIONE』で知られています。
オーケストレーションは、NEW TROLLSの『CONCERTO GROSSO』やOSANNAの『PALEPOLI』のオーケストレーションで知られるLuis Bacalovが担当。
いかがでしたか?
クラシック∔ロックという手法は安易なイメージもありますが、やはり1970年代のプログレ・アーティストたちのロック・アレンジはシビレますよね!
それでは、次回「古典派編」でお会いしましょう♪
【関連記事】
クラシカルな美旋律に彩られたドラマティックなキーボード・プログレをピックアップ!往年の名作から90年代以降の新鋭作品までセレクトいたしましたよ~。
元EKSEPTIONのRick Van Der Lindenが新たに結成したキーボード・トリオ。74年作1st。クラシカルかつテクニカルなオルガン、ピアノ、メロトロンをフィーチャーしたドラマティックな一枚。オランダ・プログレを代表する名作。
直輸入盤(帯・解説付仕様)、ボーナス・トラック2曲、定価2,500+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
ケースツメ跡あり、カビあり、ホチキス錆あり
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1970年にリリースされたデビュー・アルバム『エマーソン・レイク・アンド・パーマー』は、バルトーク作曲のピアノ独奏曲「アレグロ・バルバロ」にパワフルなロック・アレンジを施した「未開人」で幕を開ける傑作。他にも、Greg Lakeのヴォーカルとクラシカルなピアノ、そしてジャジーなアンサンブルが美しく展開する「石をとれ」、ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」とバッハの「フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812 第1曲 アルマンド」が合体した「ナイフ・エッジ」、Keith Emersonの才能にスポットが当たる組曲「運命の3人の女神」、Carl Palmerのダイナミックなドラミングを聴くことができる「タンク」、そしてモーグ・シンセサイザーの咆哮が鮮烈な印象を残すバラード「ラッキー・マン」と、デビュー・アルバムにして高い完成度を誇る傑作となっています。
旧東ドイツを代表するシンフォニック・ロックグループであり、ダブル・キーボードを擁した重く厚みのある荘厳なサウンドで評価の高い名盤を生み出した彼らの代表作の1つである79年作。ドイツの錬金術師Johann Friedrich Bottgerをテーマに据え、ナレーションを挟むなどした壮大なコンセプト・アルバムとなっており、ダブル・キーボードによるモーグシンセやメロトロンのクラシカルな彩りに加えて、オーケストラや混声合唱隊を従えた圧倒的なスケールで迫ります。非常に洗練されたシンフォニック・ロックの傑作であり、重厚な質感で聴かせる名盤です。
2枚組、DISC1には本編+79年未発表音源、DISC2には01年と18年の再録ヴァージョンを収録
盤質:傷あり
状態:良好
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!