今回はまったく別の企画を考えていたのですが、既にご存知のようにKing Crimsonの創設メンバーだったイアン・マクドナルドが2月9日に亡くなったため、予定を変えイアン・マクドナルド追悼に切り替えさせていただきます。
昨年の終わりにDGMを通じてMcDonald & Gilesの唯一作が2001年リマスター音源を使用した再発盤が再び世に出たのですが、昨年12月公開の原稿でもちょっと触れましたが実はこれ、本来は『In The Court Of〜』の50周年記念ステレオ&マルチチャンネル・ミックスに続き、『McDonald & Giles』をオリジナルのアナログ・マルチトラック・マスターから新たにステレオ・ミックス、マルチチャンネル・ミックスを制作して、アニバーサリー・エディションとして発売する計画が頓挫したため暫定処置として急遽決まったリリースでした。
アニバーサリー・エディションが計画された背景にはアナログ・マルチトラック・マスターの所在が確認されたからで、DGMは現在の正当な権利者としてマスターの引き渡しを管理所有している会社(まぁ、どこだかは分かるよね、敢えて書かないけど)に再三請求していたのですが、同作品のオリジナル発売元だったアイランド・レーベルとMcDonald & Gilesが交わした原契約が非常に曖昧(というかかなり適当なものだったようです)でその契約書にあるひとつのクローズ(契約条項)をたてに請求先がマスターの永続的な所有権を主張し、引き渡しを拒んでいるため実現しなかったというのが計画変更の原因だったようです。
イアン・マクドナルドは現在発売中の2001年ヴァージン・リマスター制作にも関わっており、オリジナル制作当時に制作予算がショートしたため、見切りで制作したステレオ・マスターをより理想に近い形に近づけるため積極的に作業に加わったこともあり、McDonald & Gilesのアニバーサリー・ミックス制作にはかなり前向きで、本人の意に沿わない部分は修正も視野に入れ作業する気になっていたということです。結局、アナログ・マルチトラック・マスターはDGMに引き渡されることなくマクドナルドは亡くなってしましったので、彼がどの部分をどう修正しようとしていたのかは永遠の謎となってしまいましたが、DGM側はアニバーサリー・ミックス制作をまだ諦めておらず、引き続きアナログ・マルチトラック・マスターの引き渡し請求を行うということです。
アーティスト本人にとってみれば、半世紀も後になりオリジナル制作当時に交わしたかなり杜撰でレーベル側に都合の良い契約条項で苦労するとは思いもよらなかったといったところなのでしょうが、McDonald & Gilesの件に関してはイアン・マクドナルドが最終的な決着をつけることに対して前向きだったということを知ってしまった今となっては元気なうちにやらせてあげたかったと思いますし、McDonald & Gilesのアルバム自体、『宮殿』と共に半世紀に渡りロック・ファンに聴き続けられてきた名作ですから、アーティスト本人監修による最終決着版は是非、聴いてみたかったと心より思います。
マクドナルド不在であってもMcDonald & Gilesのアルバムのマルチチャンネル・ミックスには期待したいですね。アナログではB面全部を使った6パートから成る組曲「Birdman」は『宮殿』と比較すると音数(というか音圧ね)が詰まっていない分、ドラムの定位が曲によって変わっていたり、スネアとバスドラムが左右に振り分けられていたりとステレオ・マスターでもかなり意表をついた音空間を作り出していますから、このオリジナル・コンセプトを5.1chサラウンドやdolbyアトモス・ミックスに発展させていくのはチャレンジのしがいがある作業になるでしょうし、ブラス・アンサンブルをメインにした秀逸なジャズ・ロック楽曲「Tomorrow’s People」に更なるダイナミズムが加味されることも期待できるし、「Cadence And Cascade」の原作者ヴァージョンである「Flight Of The Ibis」のセンターに置かれたドラムとヴォーカルによるメインパートとその他弦楽器・鍵盤楽器による装飾パートの対比にも新たな解釈を加えることも可能になるんじゃないかと思います。
Birdman
プログレ系作品のマルチチャンネル・ミックスは作品の性質上、元々ステレオ音像の中に音がぎっしり詰まっているものをほぐして、余裕を持った配置に変えていくみたいなところが主なやり方みたいなところがありますが、この作品の場合は詰め込みすぎ傾向はないものの元々の着眼点がステレオを超えたところにあったことが聴いていて見えてくるのでそこをエンハンスしてやったらかなり興味深いマルチチャンネル・ミックスを聴くことができるではないかと期待します。イアン・マクドナルドはいなくなってしまいましたが、本人も期待していたプロジェクトですから是非貫徹して欲しいものです。
アニバーサリー・エディションになる上でもうひとつ期待したいのが、アメリカ盤プロモ・オンリーのモノ・ミックスの収録です。これ昔、盤を持っていて売却する際にDATに録音しておいたのを聴きなおしてみましたが、不思議なチープネス感覚が結構クセになります。この時期はいちいちモノ・ミックス作っていませんから、アメリカのAMステーション向けにステレオ・マスターをダウンコンバートしたものなんですが、これはこれで味わい深いものがあるわけです。
というわけで、イアン・マクドナルドの一周忌までには不可能としても、三回忌までには是非実現して欲しいものです。
イアン・マクドナルドの訃報を聞いた直後に聴きはじめたのは『The Complete 1969 Recording』ボックスでした。2014年に復活して以来King Crimsonは『宮殿』収録楽曲をきちんと取り上げるようになり、まさかの「Moon Child」まで演奏するようになったにも関わらず「I Talk To The Wind」だけは演奏されることがありませんでした。同じくマクドナルドが原型を作った同系曲「Cadence And Cascade」は頻繁に演奏されたのに何故なのだろうとずっと考えていました。『宮殿』50周年にあたる2019年ツアーでは演奏されるかと思ったのですが、結局それもなかったわけです。
I Talk To The Wind
「Cadence And Cascade」が演奏可能で「Moon Child」まで演奏するようになったKing Crimsonが「I Talk To The Wind」に手をつけなかった理由はなんだったのか、私見ですがこの曲、ロバート・フリップはイアン・マクドナルド固有の楽曲としてマクドナルド不在のラインナップでは演奏しないという縛りを課していたのではないかと思うのです。
『The Complete 1969 Recording』ボックスにはWessexスタジオにおける「I Talk To The Wind」複数トラック、テイク数も数多く収録されています。この曲以外の『宮殿』収録曲はアレンジの変更やソロ・パートのトライ&エラーなど紆余曲折、大あり、変化に富んだスタジオ・アウトテイクスになっているのですが、「I Talk To The Wind」はWessexスタジオでレコーディングが開始された段階ではほとんどアレンジが固定されており、延々と微修正の様が記録されているわけです。思案しているのはマクドナルドのみ、他のメンバーとのテンションの違いがあからさまに記録されています。
まず最初に脱落するのがグレッグ・レイク。基本、白玉をボーンと置いていく変化に乏しいベースラインであることも影響しているのでしょうが、演奏が進むうちにそのベース音がどんどん気のないものになっていくのが分かりますし、マイケル・ジャイルズも律儀にリズムをキープしていますが、どこか焦れているのが演奏に出てしまっています。そこにはひたすら何かを掴み取ろうとするマクドナルドに啓示が降りてくるのを待つという以外形容しようのないエンドレス・セッションの模様が記録されています。『The Complete 1969 Recording』ボックスが名作『宮殿』の制作過程を収めたものであることに対するファンの事前の期待感に対し、発売後、重くてどこかかったるい印象を持たれた原因はここだったのではないかと思ってしまうほとんど修行に近い時間が流れていくパートになっている印象を受けるのです。
イアン・マクドナルドは初期King Crimsonの核となったメロディ・メーカーで『宮殿』と脱退後に制作された『ポセイドン』2作品の叙情性と印象的なメロディラインのほとんどが彼に起因していたわけですが、短期間で壮大なエネルギーを放射するモンスター・バンドへ変貌を遂げていったKing Crimsonにあって「I Talk To The Wind」は失うべきではない叙情性の象徴としてイアン・マクドナルドがこだわった、一種のレジスタンスではなかったのかと思うのです。そしてその意思はフリップによって継承され、以降のCrimsonサウンドにも反映されたいったのではないかと・・・。
『The Complete 1969 Recording』ボックスにおける「I Talk To The Wind」のセッション・テイクはマクドナルドの延々と微修正が続くフルートに幻惑される「魔」に時間が展開されるわけですが、細密画を描くかのような執念を経て完成に至った曲であることを体験したからこそ、フリップはある種の敬意を持ってマクドナルドなしでは演奏されない曲として封印したのではないかと考えてしまうのですが・・・、どうでしょう?
一種、極論めいてきましたが、僕にとってイアン・マクドナルドはやはり叙情の守護者でした。彼がプロデュースを担当したWolfの名曲「McDonalds Lament」のタイトル由来は単にマクドナルドがプロデューサーだったから以上の意味が込められていたと思いますし、Fruupp『Modern Masquerades』収録の「Gormenghast」の印象的かつ高揚感溢れるイントロはドラムとベースの音量がフィックスされた上でギターとキーボードの音量がフェイドイン風に上がっていくという細かい演出故に醸し出されるものであったと思います。どちらにもWessexスタジオに於ける「I Talk To The Wind」セッションに通じる細かな演出の妙を感じますし、1999年という時代に合わせたサウンドメイクが施された『Drivers Eyes』のサウンドスケッチ集的サウンドの根底に置かれていた彼固有の不変の叙情性もやはり「I Talk To The Wind」から端を発したものだったと思います。イアン・マクドナルドの訃報に触れ思うことはただひとつ。この人なしでGiles,Giles & FrippはKing Crimsonになれたのでしょうか?
McDonalds Lament
「音楽歳時記」バックナンバーはコチラ!
4枚組、デジパック仕様(トールサイズ)、ビニールに情報シール付き仕様、帯元からなし、解説付仕様、定価8900
盤質:傷あり
状態:良好
帯-
ビニールに若干経年変化があります
4枚組ボックス、情報記載シール付仕様、解説付仕様、定価8900
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯-
1枚は盤に傷あり、情報記載シール無し、若干年代を感じます
69年のBBCセッションと69年10月のアメリカ公演を収録したライヴ・アルバム。
2枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、オリジナル・ブックレットと日本製ブックレット付仕様、定価4,369+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
帯にカビあり
4枚組ボックス、帯・解説付仕様、ブックレット・ファミリーツリー付仕様、定価10194
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯無
帯無、カビあり、解説に折れ・いたみあり
音源:オーディエンスレコーディング・カセット・テープ、定価2315+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤質:未開封
状態:良好
ボックス裏に小さいへこみあり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの69年デビューアルバム。プログレッシブ・ロックのスタートラインとなった記念碑的作品であり、「21世紀の精神異常者」のヘヴィーなサウンドで幕を開け「クリムゾン・キングの宮殿」の荘厳なメロトロンで終幕するまで、全く非の打ち所の無いフレーズとインプロヴィゼーションの応酬が乱れ飛びます。大きな衝撃を以って迎えられた本作は、プログレッシブ・ロック時代の幕開けを象徴する1枚として語り継がれています。
紙ジャケット仕様、40周年記念エディションDVDオーディオとHQCDの2枚組、09年リマスター、ROCKAGEキャンペーン花帯付仕様、DVDオーディオはNTSC方式・リージョンフリー、定価4200+税
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、カビあり、かすかにタバコのにおいあり、帯はミシン目で切れ背面部分のみの状態です
紙ジャケット仕様、40周年記念エディションDVDオーディオとHQCDの2枚組、09年リマスター、ROCKAGEキャンペーン花帯付仕様、DVDオーディオはNTSC方式・リージョンフリー、定価4200+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤キズ多めにあり、帯ミシン目に切れ目・若干折れあり
5HQCD+1DVD AUDIOの6枚組30cmLPサイズボックス、各CDは紙ジャケット仕様、帯・解説付仕様、ブックレット・オリジナルアートワークリーフレット・バッヂ・プロモ用写真レプリカ2種付仕様、DVDはNTSC方式・リージョンフリー、定価13000+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
1枚は盤に傷あり、ボックス裏に若干へこみあり、帯ミシン目に沿って切れ目・若干色褪せあり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年2nd。Ian McDonaldが脱退、レコーディングには参加しているもののMichael Gilesも脱退を表明し、ボーカリストとしてのみの参加であるGreg LakeはEmerson Lake & Palmer結成へと動き始め、Keith Tippett、Mel Collinsといった新メンバーを加えるなどバンド内が慌しい状況であったにもかかわらず、その内容はデビュー作に負けず劣らずな名盤となっています。過渡期と言うこともあり正当な評価を仰げない不遇もあった本作ですが、その音楽性は前デビュー作の内容を下地にしながらも、よりバリエーションに富んだ作風となり、Keith TippettのピアノやGordon Haskelの素朴なボーカルなど、バンドに新たな表情が生まれた傑作です。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、初回プレスステッカー付き仕様、定価2625
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、初回プレスステッカー付き仕様、定価2625
盤質:傷あり
状態:並
帯有
若干カビあり
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVDオーディオの2枚組、DVDボーナスはNTSC方式・リージョンフリー、ボーナス・トラック3曲、巻帯付仕様、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
かすかにタバコのにおいあり、小さい汚れあり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年3rd。前作「ポセイドンの目覚め」をリリース後、Robert Fripp、Peter Sinfield以外のメンバーは脱退してしまいますが、Keith Tippett人脈やジャズ畑の技巧派ミュージシャンを新たに揃え、インプロヴィゼーション・フリージャズ色を押し出した作風へ。中でもYESのJon Andersonがゲスト参加した20分に及ぶ表題曲は圧巻の出来であり、常に先鋭的であろうとするRobert Frippの意思を反映した素晴らしい作品となっています。
88年規格、解説元から無し、税表記なし、定価2,800
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、ファミリーツリー付き、カビあり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDオーディオの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースに若干圧痕あり・スレあり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの71年4th。全てを静観するような達観したサウンドが特徴的であり、Boz BurrellのボーカルはPeter Sinfieldのメッセージを優しく歌い上げ、空間を彩るサウンドはジャケット通り宇宙的な広がりを見せます。Peter Sinfieldは本作を持ってバンドを離れ、Robert Frippは解散を宣言、次作「太陽と戦慄」まで少しの間KING CRIMSONは形骸化することとなります。バンド崩壊ギリギリの輝きが感じられる、彼らの作品の中でも最も儚く美しい名盤です。
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVDオーディオの2枚組、DVDoはNTSC方式・リージョンフリー、ボーナス・トラック6曲、巻帯付仕様、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
かすかにタバコのにおいあり、小さい圧痕あり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの73年5th。前作を発表後休眠していたKING CRIMSONでしたが、Robert Frippが当時YESで成功を収めていたBill Brufordのドラムに感銘を受けたことをきっかけに、ヴァイオリンのDavid Cross、パーカッションのJamie Muir、そしてJohn Wettonを加え再始動しました。その内容は即興演奏と実験音楽の頂点と位置づけられるものであり、フリーフォームに繰り広げられていく各メンバーの技巧と爆発的な音楽のひらめきが詰まった大名盤です。
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年7th。「太陽と戦慄」からの布陣であるRobert Fripp、John Wetton、Bill Brufordのトリオによるラストアルバムであり、その内容はへヴィ・メタルの原型とも言われる評価も納得の重々しいギター・リフで幕を開け、これまでの活動の集大成といった趣の幅の広さをもったものです。「クリムゾン・キングの宮殿」でプログレッシブ・ロック・シーンの夜明けを作った彼らは本アルバムをもって解散、ジャケット裏のメーター表示がレッド・ゾーンを振り切っていることが全てを伝えています。第一期KING CRIMSONの終焉は衰退の様相を見せたプログレッシブ・ロック・シーンを象徴する出来事であり、時代の移ろいを感じさせます。
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースに軽微な圧痕あり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
若干スレあり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年6th。前作を最後にパーカッションのJamie Muirが脱退しRobert Fripp、John Wetton、Bill Bruford、David Crossという4人編成となったその内容は、メタリックに構築されたサウンドとスリリングな魅力に溢れたインプロヴィゼーション、そして前作の前衛性を共存させた作品であり、大半がライブ・レコーディングの素材を元に製作されていると言う驚愕の名盤となっています。全編に流れるとてつもない緊張感は特筆すべきものであり、ハードなギター・リフと硬質なリズム・セクションで聴かせる作品です。
デジパック仕様、HQCD+DVDオーディオの2枚組、K2HDリマスタリング、ボーナス・トラック8曲、DVDはNTSC方式、リージョンフリー・ブックレット付き仕様、定価3000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。
紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック1曲、初回プレスステッカー付き仕様、定価2500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、巻帯付き仕様、40周年記念UHQCD+DVDオーディオの2枚組、16年ステレオ・ミックス、ボーナストラック5曲、NTSC方式、リージョンフリー、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
巻帯付きに軽微な折れあり、紙ジャケに若干スレあり
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!