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「音楽歳時記」 第八十五回 追悼・イアン・マクドナルド 文・深民淳





今回はまったく別の企画を考えていたのですが、既にご存知のようにKing Crimsonの創設メンバーだったイアン・マクドナルドが2月9日に亡くなったため、予定を変えイアン・マクドナルド追悼に切り替えさせていただきます。

昨年の終わりにDGMを通じてMcDonald & Gilesの唯一作が2001年リマスター音源を使用した再発盤が再び世に出たのですが、昨年12月公開の原稿でもちょっと触れましたが実はこれ、本来は『In The Court Of〜』の50周年記念ステレオ&マルチチャンネル・ミックスに続き、『McDonald & Giles』をオリジナルのアナログ・マルチトラック・マスターから新たにステレオ・ミックス、マルチチャンネル・ミックスを制作して、アニバーサリー・エディションとして発売する計画が頓挫したため暫定処置として急遽決まったリリースでした。

アニバーサリー・エディションが計画された背景にはアナログ・マルチトラック・マスターの所在が確認されたからで、DGMは現在の正当な権利者としてマスターの引き渡しを管理所有している会社(まぁ、どこだかは分かるよね、敢えて書かないけど)に再三請求していたのですが、同作品のオリジナル発売元だったアイランド・レーベルとMcDonald & Gilesが交わした原契約が非常に曖昧(というかかなり適当なものだったようです)でその契約書にあるひとつのクローズ(契約条項)をたてに請求先がマスターの永続的な所有権を主張し、引き渡しを拒んでいるため実現しなかったというのが計画変更の原因だったようです。

イアン・マクドナルドは現在発売中の2001年ヴァージン・リマスター制作にも関わっており、オリジナル制作当時に制作予算がショートしたため、見切りで制作したステレオ・マスターをより理想に近い形に近づけるため積極的に作業に加わったこともあり、McDonald & Gilesのアニバーサリー・ミックス制作にはかなり前向きで、本人の意に沿わない部分は修正も視野に入れ作業する気になっていたということです。結局、アナログ・マルチトラック・マスターはDGMに引き渡されることなくマクドナルドは亡くなってしましったので、彼がどの部分をどう修正しようとしていたのかは永遠の謎となってしまいましたが、DGM側はアニバーサリー・ミックス制作をまだ諦めておらず、引き続きアナログ・マルチトラック・マスターの引き渡し請求を行うということです。

アーティスト本人にとってみれば、半世紀も後になりオリジナル制作当時に交わしたかなり杜撰でレーベル側に都合の良い契約条項で苦労するとは思いもよらなかったといったところなのでしょうが、McDonald & Gilesの件に関してはイアン・マクドナルドが最終的な決着をつけることに対して前向きだったということを知ってしまった今となっては元気なうちにやらせてあげたかったと思いますし、McDonald & Gilesのアルバム自体、『宮殿』と共に半世紀に渡りロック・ファンに聴き続けられてきた名作ですから、アーティスト本人監修による最終決着版は是非、聴いてみたかったと心より思います。

マクドナルド不在であってもMcDonald & Gilesのアルバムのマルチチャンネル・ミックスには期待したいですね。アナログではB面全部を使った6パートから成る組曲「Birdman」は『宮殿』と比較すると音数(というか音圧ね)が詰まっていない分、ドラムの定位が曲によって変わっていたり、スネアとバスドラムが左右に振り分けられていたりとステレオ・マスターでもかなり意表をついた音空間を作り出していますから、このオリジナル・コンセプトを5.1chサラウンドやdolbyアトモス・ミックスに発展させていくのはチャレンジのしがいがある作業になるでしょうし、ブラス・アンサンブルをメインにした秀逸なジャズ・ロック楽曲「Tomorrow’s People」に更なるダイナミズムが加味されることも期待できるし、「Cadence And Cascade」の原作者ヴァージョンである「Flight Of The Ibis」のセンターに置かれたドラムとヴォーカルによるメインパートとその他弦楽器・鍵盤楽器による装飾パートの対比にも新たな解釈を加えることも可能になるんじゃないかと思います。

Birdman

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プログレ系作品のマルチチャンネル・ミックスは作品の性質上、元々ステレオ音像の中に音がぎっしり詰まっているものをほぐして、余裕を持った配置に変えていくみたいなところが主なやり方みたいなところがありますが、この作品の場合は詰め込みすぎ傾向はないものの元々の着眼点がステレオを超えたところにあったことが聴いていて見えてくるのでそこをエンハンスしてやったらかなり興味深いマルチチャンネル・ミックスを聴くことができるではないかと期待します。イアン・マクドナルドはいなくなってしまいましたが、本人も期待していたプロジェクトですから是非貫徹して欲しいものです。

アニバーサリー・エディションになる上でもうひとつ期待したいのが、アメリカ盤プロモ・オンリーのモノ・ミックスの収録です。これ昔、盤を持っていて売却する際にDATに録音しておいたのを聴きなおしてみましたが、不思議なチープネス感覚が結構クセになります。この時期はいちいちモノ・ミックス作っていませんから、アメリカのAMステーション向けにステレオ・マスターをダウンコンバートしたものなんですが、これはこれで味わい深いものがあるわけです。

というわけで、イアン・マクドナルドの一周忌までには不可能としても、三回忌までには是非実現して欲しいものです。


イアン・マクドナルドの訃報を聞いた直後に聴きはじめたのは『The Complete 1969 Recording』ボックスでした。2014年に復活して以来King Crimsonは『宮殿』収録楽曲をきちんと取り上げるようになり、まさかの「Moon Child」まで演奏するようになったにも関わらず「I Talk To The Wind」だけは演奏されることがありませんでした。同じくマクドナルドが原型を作った同系曲「Cadence And Cascade」は頻繁に演奏されたのに何故なのだろうとずっと考えていました。『宮殿』50周年にあたる2019年ツアーでは演奏されるかと思ったのですが、結局それもなかったわけです。

I Talk To The Wind

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「Cadence And Cascade」が演奏可能で「Moon Child」まで演奏するようになったKing Crimsonが「I Talk To The Wind」に手をつけなかった理由はなんだったのか、私見ですがこの曲、ロバート・フリップはイアン・マクドナルド固有の楽曲としてマクドナルド不在のラインナップでは演奏しないという縛りを課していたのではないかと思うのです。

『The Complete 1969 Recording』ボックスにはWessexスタジオにおける「I Talk To The Wind」複数トラック、テイク数も数多く収録されています。この曲以外の『宮殿』収録曲はアレンジの変更やソロ・パートのトライ&エラーなど紆余曲折、大あり、変化に富んだスタジオ・アウトテイクスになっているのですが、「I Talk To The Wind」はWessexスタジオでレコーディングが開始された段階ではほとんどアレンジが固定されており、延々と微修正の様が記録されているわけです。思案しているのはマクドナルドのみ、他のメンバーとのテンションの違いがあからさまに記録されています。

まず最初に脱落するのがグレッグ・レイク。基本、白玉をボーンと置いていく変化に乏しいベースラインであることも影響しているのでしょうが、演奏が進むうちにそのベース音がどんどん気のないものになっていくのが分かりますし、マイケル・ジャイルズも律儀にリズムをキープしていますが、どこか焦れているのが演奏に出てしまっています。そこにはひたすら何かを掴み取ろうとするマクドナルドに啓示が降りてくるのを待つという以外形容しようのないエンドレス・セッションの模様が記録されています。『The Complete 1969 Recording』ボックスが名作『宮殿』の制作過程を収めたものであることに対するファンの事前の期待感に対し、発売後、重くてどこかかったるい印象を持たれた原因はここだったのではないかと思ってしまうほとんど修行に近い時間が流れていくパートになっている印象を受けるのです。

イアン・マクドナルドは初期King Crimsonの核となったメロディ・メーカーで『宮殿』と脱退後に制作された『ポセイドン』2作品の叙情性と印象的なメロディラインのほとんどが彼に起因していたわけですが、短期間で壮大なエネルギーを放射するモンスター・バンドへ変貌を遂げていったKing Crimsonにあって「I Talk To The Wind」は失うべきではない叙情性の象徴としてイアン・マクドナルドがこだわった、一種のレジスタンスではなかったのかと思うのです。そしてその意思はフリップによって継承され、以降のCrimsonサウンドにも反映されたいったのではないかと・・・。


『The Complete 1969 Recording』ボックスにおける「I Talk To The Wind」のセッション・テイクはマクドナルドの延々と微修正が続くフルートに幻惑される「魔」に時間が展開されるわけですが、細密画を描くかのような執念を経て完成に至った曲であることを体験したからこそ、フリップはある種の敬意を持ってマクドナルドなしでは演奏されない曲として封印したのではないかと考えてしまうのですが・・・、どうでしょう?


一種、極論めいてきましたが、僕にとってイアン・マクドナルドはやはり叙情の守護者でした。彼がプロデュースを担当したWolfの名曲「McDonalds Lament」のタイトル由来は単にマクドナルドがプロデューサーだったから以上の意味が込められていたと思いますし、Fruupp『Modern Masquerades』収録の「Gormenghast」の印象的かつ高揚感溢れるイントロはドラムとベースの音量がフィックスされた上でギターとキーボードの音量がフェイドイン風に上がっていくという細かい演出故に醸し出されるものであったと思います。どちらにもWessexスタジオに於ける「I Talk To The Wind」セッションに通じる細かな演出の妙を感じますし、1999年という時代に合わせたサウンドメイクが施された『Drivers Eyes』のサウンドスケッチ集的サウンドの根底に置かれていた彼固有の不変の叙情性もやはり「I Talk To The Wind」から端を発したものだったと思います。イアン・マクドナルドの訃報に触れ思うことはただひとつ。この人なしでGiles,Giles & FrippはKing Crimsonになれたのでしょうか? 
 

McDonalds Lament

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    • PCCY01087

      2枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、オリジナル・ブックレットと日本製ブックレット付仕様、定価4369+税

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  • KING CRIMSON / MUSIC IS OUR FRIEND – LIVE IN WASHINGTON AND ALBANY 2021

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    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。

  • KING CRIMSON / CAT FOOD/GROON

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  • KING CRIMSON / IN THE WAKE OF POSEIDON

    衝撃的デビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲した70年2nd、前作に匹敵する重厚さドラマ性に加えジャズ系ミュージシャンを起用し新機軸も打ち出した一枚

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1970年に発表されたセカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』は、デビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』の延長上に位置する作品となっています。『クリムゾン・キングの宮殿』発表後、ギタリストRobert Frippと作詞家Peter Sinfieldを除く3名が脱退を表明するも、諸事情によりGreg LakeとMichael Gilesは引き続き本作のレコーディングに参加。新たにKING CRIMSONに参加したのは、ピアニストKeith Tippett、管楽器奏者Mel Collins、ベーシストPeter Giles(Michael Gilesの実弟)、そしてヴォーカリストGorden Haskell。その結果、本作には8名ものミュージシャンの名前がクレジットされることになりました。音楽的にはデビュー・アルバムと同一線上で捉えることも可能ではありますが、例えばKeith Tippettのジャズ・ピアノをフィーチャーした「キャット・フード」、あるいは、ホルスト作曲の組曲「惑星(火星、戦争をもたらす者)」を思わせるリズムとカオティックなメロトロンが凄まじい相乗効果を生む「デヴィルズ・トライアングル」など、新たな試みも行われています。なお本作の後、Greg LakeはEMERSON, LAKE & PALMERとして再デビュー、そしてMichael GilesとPeter Gilesの兄弟はすでにKING CRIMSONを脱退していたIan McDonaldと共にMcDONALD AND GILESを結成します。

  • KING CRIMSON / LIZARD

    70年3rd、表題曲にはYESのジョン・アンダーソンが参加

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。セカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』を最後に、Greg Lake、Michael Giles、Peter Gilesが脱退。1970年に発表されたサード・アルバム『リザード』は、『ポセイドンのめざめ』に参加していたベース・ヴォーカリストGorden Haskellと管楽器奏者Mel Collinsが正式加入、さらにドラマーAndy McCullochを迎え入れ制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、過去作にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippettがバンドメイト(コルネット奏者Mark Charigとトロンボーン奏者Nick Evens)を引き連れ参加している他、オーボエ奏者Robin Miller、さらにYESのヴォーカリストJon Andersonが、表題組曲「リザード」の「ルーパート王子のめざめ」で歌声を響かせています。本作は、Keith Tippettが持ち込んだフリー・ジャズのエッセンスがグループに新たな息吹を注ぎ込んだ作品であり、特に「インドア・ゲイムズ」や「ハッピー・ファミリー」におけるインプロヴィゼーションなどで、その影響をはっきりと聴き取ることができるでしょう。一方で、フルートが舞う「水の精」ではこれまでのKING CRIMSONらしい牧歌性も披露。ラストには20分を超える表題組曲「リザード」が控えます。フリー・ジャズへの接近を通じて、後のKING CRIMSONサウンドの重要なポイントとなる即興色を拡張した傑作です。

  • KING CRIMSON / ISLANDS

    クリムゾン史上最も儚く美しいサウンドを聴かせる71年4th

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。サード・アルバム『リザード』をリリース後に、ベース・ヴォーカリストGorden HaskellとドラマーAndy McCullochが脱退。1971年に発表された4thアルバム『アイランズ』は、ベース・ヴォーカリストBoz(Boz Burrell)とドラマーIan Wallaceを迎え制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、前作『リザード』にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippett、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerに加えて、ダブル・ベース奏者Harry Millerと女性オペラ歌手Paulina Lucasが新たに参加しています。本作は、いて座三裂星雲のジャケットが示す通り「静寂」あるいは「静謐」といったワードが相応しい神秘的なサウンドが展開される傑作。KING CRIMSONらしいヘヴィネスが炸裂する『船乗りの話』のような楽曲も収められていますが、全体的にアコースティック楽器に比重が置かれています。Keith Tippettらは言うまでもなく、Harry Millerの浮世離れしたダブル・ベースや、Paulina Lucasの魔術のようなソプラノ・ヴォイスも楽曲に素晴らしいアクセントを加えています。本作を発表後、Peter SinfieldがRobert Frippと対立し解雇、さらに残る3名も音楽性の違いが明確になりKING CRIMSONは解散。Robert Frippは再始動に向けて新たなメンバーを探すことになります。

  • KING CRIMSON / LARKS’ TONGUES IN ASPIC

    フリップ以外のメンバーを一新して制作された73年作5th、圧倒的な緊張感とダイナミズムが支配する大傑作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。4thアルバム『アイランズ』を発表後に解散したKING CRIMSONですが、Robert Frippは新たなメンバーを探しKING CRIMSONを再始動。グループの最高傑作と名高い1972年の5thアルバム『太陽と戦慄』を世に送り出しました。メンバーはギタリストRobert Frippに加えて、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、パーカッション奏者Jamie Muir、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。本作は、確かな技巧を持ったミュージシャンたちによる最高品質の実験音楽作品であり、1曲目の「太陽と戦慄 パートI」と最終曲「太陽と戦慄 パートII」に象徴される、即興演奏を重視したメタリックなプログレッシヴ・ロックの大傑作となっています。また、2つの先鋭的な楽曲に挟まれた中盤の楽曲たちも素晴らしく、John Wettonのヴォーカルが冴えわたる「土曜日の本」や、最初期のKING CRIMSONサウンドが頭をよぎる「放浪者」、 ヘヴィーなギターとスキャットから始まる「イージー・マネー」 、Jamie Muirの話し太鼓(西アフリカの伝統的な太鼓の奏法)を曲名に冠した「トーキング・ドラム」と、どの楽曲も強烈な個性を持っています。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを聴くうえで、避けて通れない名盤です。

  • KING CRIMSON / RED

    フリップ、ウェットン、ブルーフォードの三人が尋常ならざる緊張感の中で生み出したクリムゾンを代表する傑作、74年作7th

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。6thアルバム『暗黒の世界』後にヴァイオリン奏者David Crossが脱退。3人体制となったKING CRIMSONは、1974年に7thアルバム『レッド』をリリースしました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Brufordという布陣。ゲストには、ソプラノ・サックス奏者Mel Collins、アルト・サックス奏者Ian Mcdonald、ヴァイオリン奏者David Cross、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerという旧メンバーあるいは過去作にもゲスト参加の経験を持つミュージシャンたちが迎えられています。その内容は、アルバムのオープニングを飾る「Red」から破壊的なギター・サウンドとアグレッシヴなリズム・セクションに驚愕する傑作。KING CRIMSON作品の中で最も素晴らしいバラード曲との呼び声も高い「堕落天使」、初期のKING CRIMSONサウンドをヘヴィーに再構築したような「再び赤い悪夢」、インプロヴィゼーションのライブ録音楽曲「神の導き」、抒情的なヴォーカルが印象的な前半部とギターやサックスが暴れまわる後半部から成る長尺曲「スターレス」と、全曲がプログレッシブ・ロック史に残る名曲です。本作のリリースをもって、KING CRIMSONは再び解散することとなりました。裏ジャケットに使われている、レッド・ゾーンに振り切れた音量メーターが、本作の狂暴な音楽性と当時のグループの状況を示唆しています。

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    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。5thアルバム『太陽と戦慄』に続いて1974年にリリースされた6thアルバム『暗黒の世界』は、スタジオ・レコーディングとライブ・レコーディング(73年録音)が混在する変則的な作品となっています。収録曲順に見ていくと、「偉大なる詐欺師」と「人々の嘆き」は完全なスタジオ・レコーディング。「隠し事」はライヴ・レコーディングで、「夜を支配する人」はライヴ・レコーディングの冒頭から途中でスタジオ・レコーディングに切り替わります。「トリオ」はライブ・レコーディングで、「詭弁家」はライブ・レコーディングに後からスタジオ・ヴォーカルをかぶせた楽曲。「暗黒の世界」と「突破口」はライブ・レコーディングとなっています。前作『太陽と戦慄』でパーカッション奏者Jamie Muirが脱退したため、本作のメンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。内容的には、初期の強烈なKING CRIMSONサウンドに回帰したようなスタジオ楽曲と、インプロヴィゼーションで聴かせるライブ楽曲に分かれています。本作を発表後にDavid Crossが脱退し3人体制となったKING CRIMSONは、次作『レッド』の制作に取り掛かります。

  • KING CRIMSON / USA

    75年リリース、『RED』発表前の爆発的パフォーマンスを収録した名ライブ盤!

    75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。

  • KING CRIMSON / DISCIPLINE

    80sクリムゾンの幕開けを告げた衝撃の81年作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1974年に7thアルバム『レッド』を発表し、KING CRIMSONは解散。しかし、ソロ・ミュージシャンとして活動する中でバンドへの意欲が高まったRobert Frippは、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordと共にKING CRIMSONを再結成しました。アメリカ人ミュージシャン2名が加入した新生KING CRIMSONによる1981年の8thアルバム『ディシプリン』は、フリッパートロニクスと称されるギター・シンセサイザー、スティック・ベース、電子ドラムといった新しい楽器が導入され、音楽性も、アフリカン・ミュージック(ポリリズム)の民族色を取り入れたアプローチや、ミニマル・ミュージック、そしてニュー・ウェイヴやディスコ・ミュージックのような流行音楽にまで手を伸ばし新しいKING CRIMSONサウンドを生み出しています。『ディシプリン』はリリース当時こそ音楽性の変化が賛否両論を巻き起こしたものの、現在では『クリムゾン・キングの宮殿』や『太陽と戦慄』と並んでグループの傑作アルバムのひとつと言われる高い評価を受けています。

  • KING CRIMSON / BEAT

    80sクリムゾン第2弾、82年作

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1981年の8thアルバム『ディシプリン』で再始動したKING CRIMSONは、翌82年に9thアルバム『ビート』を発表しました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣であり、KING CRIMSONの歴史上初めて前作と同一メンバーによるスタジオ・アルバムとなりました。本作は、ビートニク(第二次世界大戦後のアメリカで起こったカウンター・カルチャー)の作家であるジャック・ケルアックの作品「路上」に着想を得たアルバム。例えば冒頭の「ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー 」はニール・キャシディ(上記「路上」の登場人物のモデルとされる)、ジャック・ケルアック、そして「ミー」がAdrian Brewを指しています。同一メンバーということもあって8thアルバム『ディシプリン』からの流れを汲んだ内容であり、ポリリズムの多用、ミニマルなフレージング、エスニック・ミュージックのテイスト、そしてインプロヴィゼーションなど、前作から継承されたサウンドを聴かせています。ニュー・ウェイブ風のポップな衣装を身にまといつつも、注意深く耳を傾けてみると非常に高度な音楽的アプローチを行っているというのが、この時期のKING CRIMSONの特徴でしょう。

    • IECP50011

      HDCD、デジタル・リマスター、定価1886+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

    • IECP50011

      HDCD、デジタル・リマスター、定価1886+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

    • IECP70011

      デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、解説はネット上でダウンロードする形式です、定価1500+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      若干ケースツメ跡あり

      890円

      712円
      (税込783円)

      196円お得!


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    • IEMQ16

      紙ジャケット仕様、MQA-CD、スティーヴン・ウィルソン・ステレオ・ミックス、16年版ステレオミックス、ボーナス・トラック3曲、英文ブックレット封入、定価2800+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      5600円

      2800円
      (税込3080円)

      3080円お得!


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  • KING CRIMSON / THREE OF A PERFECT PAIR

    フリップ/ブリュー/レヴィン/ブルーフォードによる80sクリムゾンの最終幕を飾る84年作

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1984年に発表された10thアルバム『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』は、8thアルバム『ディシプリン』と9thアルバム『ビート』と同一メンバーにて制作されました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣。本作は、KING CRIMSONのスタジオ・アルバムの中ではあまり目立たない存在かもしれません。その理由は、契約履行のために作ったアルバムという印象が強いことや、Adrian Brewのポップ・センスに寄せた出来になっていることなどが挙げられるでしょう。確かにアルバム前半には分かりやすいヴォーカル・ナンバーが収録され聴き手を困惑させるかもしれませんが、後半ではKING CRIMSON版インダストリアル・ロックとでも名付けたくなるようなインストゥルメンタルが配置されています。もちろんインプロヴィゼーションもフィーチャーされており、最終楽曲のタイトルは、なんと「太陽と戦慄 パートIII」。Robert Fripp本人も本作に対してはポジティブな感想を持っていないようですが、8thアルバム『ディシプリン』からの一連の流れを知る意味で、チェックしておきたいアルバムでしょう。

  • KING CRIMSON / VROOOM

    90sクリムゾンの第1弾アルバム、94年作

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONの次なるリリースは、94年のミニアルバム『ヴルーム』。この時期のKING CRIMSONは
    ギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。本作は、95年のフル・アルバム『スラック』へのウォーミング・アップのような意味合いの作品であり、事実6曲中4曲がアルバム用にリミックスされ『スラック』にも収録されています。内容は、7thアルバム『レッド』に通じるヘヴィーな楽曲を中心としており、KING CRIMSONの進化はまだまだ続くと確信させられる出来栄えです。

    • IECP10044

      紙ジャケット仕様、初回プレス限定ステッカー付仕様、デジタル・リマスター、定価2300+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      900円

      720円
      (税込792円)

      198円お得!


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  • KING CRIMSON / B’BOOM OFFICIAL BOOTLEG – LIVE IN ARGENTINA 1994

    94年アルゼンチンでのライヴ音源、全19曲

  • KING CRIMSON / THRAK

    10年の沈黙を破り再始動したクリムゾンが放った95年作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONは、94年に久々の新作となるミニアルバム『ヴルーム』を送り出し、翌95年には『ヴルーム』の楽曲を含むフル・アルバム『スラック』を発表しました。この時期のKING CRIMSONはギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。内容は、冒頭の「ヴルーム」を聴いただけで7thアルバム『レッド』の衝撃がよみがえるような、強烈なヘヴィー・プログレッシヴ・ロックとなっています。Robert Frippは、新たなKING CRIMSONの音楽性を「ヌーヴォ・メタル (Nuovo Metal)」と標榜しました。

    • IECP50013

      デジタル・リマスター、定価1886+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

    • UICE9064

      紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、定価2345

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯無

      帯無、側面部に色褪せあり

    • IEMQ18

      廃盤希少!紙ジャケット仕様、MQA-CD(CDプレイヤーで再生可/ハイレゾ再生にはMQA対応プレイヤーが必要)、ジャッコ・ジャクジク&ロバート・フリップ・ステレオ・ミックス、15年版ステレオ・ミックス収録、英文ブックレット封入、定価2800+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      5600円

      2800円
      (税込3080円)

      3080円お得!


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    • IEZP95

      廃盤、紙ジャケット仕様、K2HDHQCD+DVDオーディオの2枚組、デジタル・リマスター、NTSC方式、リージョンフリー、ブックレット付仕様、定価4500+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      3400円

      1700円
      (税込1870円)

      1870円お得!


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    • KCSP13DGM

      デジパック仕様、スリップケース付き(画像はスリップケースです)、CD+DVDオーディオの2枚組、NTSC方式、リージョンフリー

      盤質:傷あり

      状態:良好

      スリップケースに角潰れあり

  • KING CRIMSON / THRAKATTAK

    95年ツアーのライヴ音源より、インプロヴィゼーション・パートのみを編集した96年作

  • KING CRIMSON / EPITAPH VOLUMES THREE AND FOUR

    97年リリース、歴史的1st『宮殿』製作時のメンバーによる69年のライヴ音源を収録、全15曲

  • KING CRIMSON / CIRCUS

    99年発表、70〜90年代までをカバーしたライヴ・ベスト盤

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.1

    DGMコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴ・ボックス、69/72年のライヴを収録

    • PCCY01394

      3枚組ボックス、ボックスに帯付仕様、各CDはプラケース入り仕様、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価6500+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:並

      帯有

      側面部に色褪せあり、ボックス・ブックレットに若干カビあり、その他は状態良好です

  • KING CRIMSON / ELEMENTS 2021 TOUR BOX

    29曲収録。

  • KING CRIMSON / GREAT DECEIVER 1 LIVE 1973-1974

    73-74年期のライヴ音源、全24曲

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