2021年9月16日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフ青山です。
今の時期、月が綺麗です。秋の月には特に神秘的なものを感じます。
今日はそんな景色にぴったり、女性ヴォーカルとシタールが魅惑の雰囲気を生み出すフォーク・ナンバーをピックアップしてまいります。
まずは英フォーク傑作からスタートです。
Bert Jansch & John Renborneという英フォークの2大巨匠が結成したグループの69年3rd。英国トラディショナル・フォーク大傑作ですね。
演奏しているのはJohn Renbourn。Jacqui McSheeの美声とシタールの音が合わさって神秘的です。John Renbournの味わい深いヴォーカルも良いですね。
タブラ、シタールをフィーチャーし、インド音楽のエッセンスを取り入れたオリジナリティ溢れる作品を残した英フォーク・バンドの72年作。
シタールを演奏しているのはスコットランド出身のClem Alford。本格的にシタールを学んでいるだけあって、ほんのりではなく本場感の濃い雰囲気です。言葉をしっかり伝えるようなAlishaヴォーカルと相まって霊妙な雰囲気を感じます。
残念ながら、作品がカケレコ棚には見当たらなかったので、この曲が収録されているこちらをご紹介!
英クリスチャン・フォーク・ロック・グループ、72年デビュー作。ドラム、ベース、さらにマンドリン、ダルシマー、ドブロ・ギターも加わり、米情景のフォーク・ロックを多く聴かせます。
ピックアップした曲は賛美歌の一種のトラッド・ナンバー。格調高いメロディーに憂いある女性ヴォーカル、チェロとホルンが厳かに響くメランコリックなフォークですが、途中でシタールが入ってきて、ほんのりアシッド感漂うミスティックな世界へと誘われていきます。
スペインのフィメール・デュオ、76年作の3rd。同国、スペインのロック・バンド、GRANADAやSMASHのメンバーがシタールやヴァイオリンでゲスト参加しています。
2人の美しいハーモニーとなんともけだるいサイケデリックなアレンジが心地良いスパニッシュ・サイケ・フォークの逸品です。
2015年に自主制作したシングルやLPがヨーロッパを中心に注目を集めていたシカゴのSSW、Constantine Hastalisによるグループの20年作で、一聴して60、70年代の英グループかと思うアシッド・フォーク逸品。
儚げな男性ヴォーカルがメインですが、バックに女性ヴォーカルが加わるパートは、ハーモニーが綺麗なフォーク・ロック。そこに妖しいシタールの音が加わる魅惑のアシッド・フークです。
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ジュークボックスも!
本作は、69年にUKトランスアトランティックからリリースされたペンタングルのサード・アルバムで、メンバーはファーストから不変のジャッキー・マクシー、バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーン、ダニー・トンプソン、テリー・コックスの5人編成。プロデュースも前作に引き続きシェル・タルミー。全作品中最もジャズ色が強いアルバムといっていいと思うが、その意味では、例えば次作「クルエル・シスター」のようなしっとり系トラッド・サウンドを好むリスナーには人気のないアルバム。しかし、このバンドをトラッドとブルースとジャズの融合を試みる場として捉えるなら、それが最も成功したアルバムと言えるのではないでしょうか。
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