2012年6月29日 | カテゴリー:カケレコ情報,世界のロック探求ナビ
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こんにちは、カケハシ・レコードの佐藤です。
本日もカケレコ一押しの新作/中古をご紹介してまいります。
それではまずは新譜から。今や南米プログレを代表すると言ってよいアルゼンチン産シンフォニック・ロック・バンドNEXUSの12年作をご案内いたします。
冒頭の異様にいい音で鳴るオルガンのフレーズから、一気に噴き出す怒涛のシンフォニック・アンサンブルでもうノックアウトです。もうほんと王道中の王道、コテコテと言っても良い展開なのですが、ここまでしてくれればもうあとはもう圧倒されるのみです。
シンセよりもオルガンが積極的に使われている点が特徴で、オルガン好きの方にとってもたまらない一曲となっていますよね。叙情味溢れるギターも全編にフィーチャーされていて、これでもかと泣きのフレーズを繰り出していきます。
濃密なアンサンブルに涼風を送り込むヴォーカルも、いかにも南米という歌唱を聴かせてくれます。スペイン語特有のアクセントが気持よく響きますねぇ。
これは本当にシンフォ・ファンのツボを見事に突きまくってくる、傑作シンフォニック・ロック作品に仕上がっております。泣きのシンフォとしては2012年上半期NO.1と言ってしまいたい出来栄え。
さて、では本作に負けない泣きの名盤・定盤を中古棚よりピックアップしてまいりましょう!
・・・ガサゴソ・・・
おっ、これはいいものを見つけましたよ。イタリア屈指の名バンドNEW TROLLSの72年作『UT』です。ではその中からラストを飾るこの一曲をどうぞ。
うーん、思わず言葉を失うほどに素晴らしいバラードですよね。これもある意味コテコテなのですが、しかしコテコテこそイタリアン・ロックの専売特許。ギタリストNICO DI PALOのハード・ロックテイストの歌声が見事に泣きの歌唱へと昇華した稀代の名曲です。このアルバムには本当に名曲が詰まってますよね~。プログレ・ビギナーの方にもオススメしたい一枚となっています。
続いてまいりましょう。
・・・ガサゴソ・・・
おっと、これを忘れるところでした。泣きのシンフォニック・ロックなら何と言ってもこの一枚。オーストラリアより颯爽と現れたシンフォ・バンドSEBASTIAN HARDIの75年デビュー作『FOUR MOMENTS』をピックアップ。泣きとなればやはりこの曲でしょうかね。
当時若干二十歳のMARIO MILLOの繊細な表現力を持つギターによって綴られるメロディーは、CAMELのANDY LATIMERを凌ごうかというほどの優美さ。オーストラリアの雄大な自然風景に思いを馳せずにはいられない、聴き手のイマジネーションを刺激する素晴らしいナンバーです。
さて最後は、と
・・・ガサゴソ・・・
おおっ、これは素敵なものを発見しました!ハンガリー・プログレの顔的バンドであるOMEGAの75年~80年までの3作品をセットにしたボックスです。ではその中から79年作に収録のこちらのナンバーをどうぞ!
泣きは泣きでも英米や西欧のものとは異なる、そこはかとなく滲むメランコリーをまとった泣きが堪能できる一曲。これこそ東欧ならではの味わいですよね。演歌ロックと形容されるのも納得の、小節の効いたギターソロもクセになります。こんな東欧らしさに溢れた楽曲が満載の3枚組ボックス、これはおすすめです。
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