2018年9月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
今日は、ビートリッシュなニッチ・ポップをピックアップいたします。
まずは定番のこちらから。
カナダ出身、ビートルズの遺伝子を受け継いだニッチ・ポップの代表格。
PILOTなどにも通ずるパワー・ポップなバンド・アンサンブルと、メロトロンやストリングスをフィーチャーした優美なアレンジとが絶妙にブレンドしたサウンドは絶品。
アメリカ南西部、ニューメキシコ州のタオスのヒッピー・コミューンに集まっていた5人の若者によるグループ、70年唯一作。
豊かなコーラス・ワーク、メロディアスなベースライン。そしてたなびくスティール・ギターやバンジョー。
カントリーなビートルズ!?
ミレニアムでお馴染みのKeith Olsen & Curt Boetcherのコンビがプロデュースを務める、サンフランシスコ出身バンドによる70年唯一作。
このバンドならではの隠し味となっているのが、数曲で聴けるビートルズ直系のメロディ。ヴォーカルの歌い方までジョン・レノンをかなり意識していて、思わずニヤリ。
レオン・ラッセル&シェルターピープルのギタリスト69年2ND。
1STからのブルース愛はそのままに、ちょっとビートルズ風なポップ感が加わった!A級になりきれない、やや垢抜けないボーカルがクセになります。
ドノヴァンのマネージャーにより結成された英プログレッシブ・ポップ・フォーク・バンド、72年2nd。
CS&N系爽やかフォーク・ロックかと思ったら、エレピやクラビネットが大活躍!ポール直系のメロディもグッときます。
VELVET OPERA~STRAWBSで活躍したRichard Hudson(G/Vo)、John Ford(G、B、Vo)の2人によるデュオ。73年作の1st。
ポール・マッカートニーが作るアコースティックな小曲に通ずる「Let Her Cry」、鮮やかな展開が見事なビートリッシュな「Revedations」など、とにかくキャッチーなメロディ・センスと奥行きのあるアレンジが素晴らしすぎます。
ペルーのビートルズといえばこのバンド。ビートリッシュな甘いメロディに漂う、ジャケ通りの哀愁と物寂しさ。胸が締めつけられます…。
マレーシアのビートルズ!ジャケのレスラーのようなメンバー写真からは想像できな美しく繊細なメロディとハーモニーにびっくり!
いかがでしたでしょうか。少しでもお楽しみいただければ幸いです!
BEATLESの覆面バンドと噂されたカナダのグループ。雑誌などのビートリッシュなポップ・アルバム企画では常連中の常連と言える76年作の名作1stと、よりプログレッシヴなサウンドを聴かせる77年作2ndをカップリングした2in1CD。やはり1stが出色の出来で、PILOTなどにも通ずるパワー・ポップなバンド・アンサンブルと、メロトロンやストリングスをフィーチャーした優美なアレンジとが絶妙にブレンドしたサウンドは絶品。
ドノヴァンのマネージャー、Ashley Kozakによって結成されたバンド、72年1st。BEE GEESのような爽やかなコーラスが全編に響き渡ってとても気持ちが良いです。アコースティック・ギターやピアノ、軽やかなドラムのアンサンブルで、CS&Nなどのウエストコースト・ロックに影響されたフォーク・ロック・サウンドを展開。2ndのようなビートリッシュなメロディは今作ではまだ聴けないものの、ほんのりと英国の陰影をにじませた米憧憬フォーク・ロックとしては申し分ない作品です。CRESSIDAのKevin McCarthy、JONESYのBernard Hagley、FUZZY DUCKのPaul Francisなどがメンバーです。
VELVET OPERA〜STRAWBSで活躍したRichard Hudson(G/Vo)、John Ford(G、B、Vo)の2人によるデュオ。73年作の1st。ポール・マッカートニー直系のメロディ・センスと英国的な哀愁がにじみ出たヴォーカル&メロディがとにかく絶品。Gerry Raffertyあたりに通ずる雰囲気を感じます。中域がまろやかなメロウなギターを中心に、ピアノ、ストリングス、キーボード、バンジョーなどが、メロディを優しく包み込みます。スウィートで憂いのあるハーモニーと哀愁のバンジョーが胸に染みる「Angels」、必殺のメロディと格調高くリリカルなピアノ&ストリングスが素晴らしすぎる「I Wanted You」、ポール・マッカートニーが作るアコースティックな小曲に通ずる「Let Her Cry」、鮮やかな展開が見事なビートリッシュな「Revedations」など、とにかくキャッチーなメロディ・センスと奥行きのあるアレンジが素晴らしすぎます。メロディアスな曲だけでなく、1曲目「Crying Blues」など、粘っこくファンキーなリズムがキャッチーなメロディに絡みつくハード・ポップも魅力的。ブリティッシュ・ポップのファンは絶対に買いの一枚。おすすめです。
マレーシアのグループ、74年リリースの唯一作。ライナーには、ペルーのWe All Togetherに似ていると書いてありますが、確かにその通り。ビートリッシュな美しくリリカルなメロディー、甘美なヴォーカル&ハーモニー、ストリングスが彩るドラマティックなアレンジは、その手のサウンドが好きな方は卒倒ものでしょう。全曲英語。ビートルズの遺伝子を受け継いだ偉大な一枚。
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