2015年8月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
お盆で夏休みの方も多いでしょうか。
弊店は関越自動車道の花園インターが最寄りですが、いつもこの時期はUターンで大渋滞となります。
僕は渋滞になると、「げげー」と思う気持ちをおさえ、「よ~し、音楽を楽しむ時間が来たぞ~!」と思うようにしています。
音楽ファンで本当に良かったなぁ。音楽さえ聞ければ、僕らはどこでも楽しむことが出来ますからね!
さてさて、最近入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
これから遅めの夏休みを取る、という方は、渋滞の心配はないでしょうが、ドライブのお供になる作品が見つかれば幸いです。
一枚目は、待望の新譜からまいりましょう。これはドライブにもピッタリ!
デビュー以来のジェントル・ジャイアントのDNAを軸に、アメリカのバンドながら、ビートルズ以降の英国ロック&ポップスの系譜を俯瞰している感じで、ベテランらしい円熟味とらしからぬ気鋭っぷりに満ちた大傑作!
グリーンランド・ロックがたくさん入荷しましたよ!やはり、ちょっぴり涼やかな気持ちになる気がしますね。
グリーンランドのロック・シーンを築いた名バンドのデビュー作。
辺境臭ぷんぷんのジャケは何ともオドロオドロしいですが、民族音楽ドラム・ダンスと英パブ・ロックが結びついたような愛すべきサウンドです。
ウィッシュボーン・アッシュばりのツイン・リードに、ユーライア・ヒープばりのドラム連打やハモンドに、ピンク・フロイドばりのサイケ感に、カイパばりの繊細さ。
こ、これはグリーンランド・プログレの名作!
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新鋭プログレ・コーナから、再入荷した人気盤を3枚ピックアップしましょう。
3作品とも美麗な音響センスを持っていて、暑い日をクールに彩ってくれることでしょう。
アネクドテンと並ぶ北欧シンフォの雄、実に18年ぶりの2012年作!
北欧ならではの幻想性と神秘性、そして、クリムゾン『レッド』のDNAを受け継いだ荘厳さと実験精神との完璧な融合。
ずばり、00年代以降のプログレの金字塔!
女性ヴォーカルがしっとりと歌い上げるメロディは相変わらず絶品だし、ファンタスティックに綴られていくドラマにただただ圧倒される、メロディアス・ロックとして完璧と言えるポーランド新鋭によるグレイとな傑作!
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2000年代以降のポーランド屈指のプログレ新鋭LOONYPARKを特集!リーダーのソロワークも含めた軌跡を辿ります。
直接的には似てないんだけど、初期ジェネシスのあのドラマ性と器楽性への00年代からの確かな回答。
ジェネシスやイエスやクリムゾンのエッセンスを「モダン」に洗練させた00年代屈指の英シンフォ傑作。
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90年代~00年代のイギリス屈指のプログレ新鋭バンドと言えるBIG BIG TRAINを特集。バンドのオフィシャル・サイトのヒストリーを元に、バンドのラインナップの変遷を見ていくとともに、作品を聴いてまいりましょう。
ここからはリイシュー盤をピックアップいたしましょう。まずは、新規リイシューされたこちらから!やっぱこの人の声は最高ですね!
盟友ロッド・アージェントが全面参加したニッチ・ポップな4thも良いし、ボズ・スキャッグスへの英国からの回答と言えるような5thも良いし、さすがは元ゾンビーズのヴォーカリスト、70年代のソロも良いです。
最後は、リイシュー盤の再入荷した人気盤を4枚ピックアップ!夏休み中でお時間ある方は関連する特集記事も是非ご覧ください。
クラプトンやジョージ・ハリスンやデイヴ・メイスンあたりと比べても遜色無いギタリスト&シンガー&作曲者なのに・・・。
これぞいぶし銀の光を放つ名ミュージシャンですね。
なんと感動的なメロウ・スワンプだろう(涙)!
クラプトンやデイヴ・メイスンへの楽曲提供を行っているだけの実力の持ち主。
参加したニッキー・ホプキンスによる流麗なピアノも絶品(再び涙)!
この1曲目、強烈にカッコ良し!
グルーヴィーなリズム、哀愁と男気に溢れたソウルフルなヴォーカル、芳醇なピアノとリズミックかつメロディアスな必殺ギター・リフ!
バンド全体がウネリを上げで聴き手をなぎ倒す名曲!
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デレク&ザ・ドミノス『レイラ』やジョージ・ハリスン『オールシングス・マスト・パス』など、華々しいトップ・アーティスト達による英スワンプ名作の裏に、マイナーながら、米ルーツ・ミュージックのコクと英国的な叙情性や牧歌性が絶妙にブレンドされた愛すべき作品が数多くリリースされています。そんな愛すべきニッチなブリティッシュ・スワンプ作品をピックアップいたしました。
ピーター・ハミルがキンクスに入ったような、そんなバカな!と言えるようなゴッタ煮英国ロックは唯一無比。
なんと、ヴォーカル&ギターは、ジム・モリソン亡き後のドアーズに誘われるのです。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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水曜日、木曜日と連続で中古CDを放出いたしました。
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1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
元KEEF HARTLEY BANDのギタリスト/ヴォーカリスト。71年作のファースト・ソロ。渋いブルース・ロック、いぶし銀のスワンプ・ロック、哀愁のフォーク・ロックなど、多彩な楽曲群により彼のギタリスト&ヴォーカリストとしての魅力が十二分に発揮された名作。特にヴォーカルが素晴らしく、ソウルフルなシャウトだけでなくバラードでの優美な歌声も見事です。名オルガン奏者MICK WEAVERも味わい深いフレーズで好サポート。いかにも英国的なジャケットに惹かれた方はまず買って損はありません。
盤質:未開封
状態:良好
ポーランド出身、女性ヴォーカルを擁するシンフォニック・ロック・グループ、08年のデビュー作に続く11年作2nd。前作からドラムが変わったからか、沈み込みように荘厳だったデビュー作と比べて、ロック的な躍動感が出ている印象。デビュー作では、ゲスト参加してロング・トーンのリードを聴かせていたギタリストのクレジットも無くなっていて、ギターのトーン&フレーズともに煌びやかでファンタスティックになっているのも特筆です。全体として、前作で特徴だった東欧ならではのメランコリーは女性ヴォーカルとメロディに残しつつも、光が差し込んだようにアンサンブルの質感は優美さ、流麗さ、明瞭さが増し、起伏も増してドリーミーさ、ドラマティックさが際立っています。女性ヴォーカルがしっとりと歌い上げる陰影に富んだメロディは相変わらず絶品ですし、ファンタスティックに綴られていくドラマにただただ圧倒される、メロディアス・ロックとして完璧と言える傑作です。
名ギタリストAlbert Lee、後にCHAS & DAVEを結成するフィドラー&バンジョー奏者CHAS HODGESが在籍のグループ。71年作の2nd。1曲目から強烈にカッコ良し!グルーヴィーなリズムから入り、哀愁と男気に溢れたヴォーカルがソウルフルな歌を聞かせ、ピアノが芳醇なフレーズでかぶさり、そして2コーラス目から入るギターによるリズミックかつメロディアスな必殺リフ!さらにハモンドが加わり、バンド全体がウネリを上げで聴き手をなぎ倒します。ものすごい名曲!その後も、次から次へとグルーヴィーかつメロウかつ英国的な叙情に溢れたメロディ&アンサンブルで畳み掛けられ、バンドに飲み込まれます。これは素晴らしいアルバム!英スワンプ・ロックを代表する興奮の名作!
エリック・クラプトンやデイヴ・メイスンにも曲を提供したいぶし銀のSSW。72年作ソロ。翌年に『夢見る人』をリリースする(その中の4曲で共作)ニッキー・ホプキンスや、ニール・ヤング『今宵その夜』などでお馴染みのギタリスト、ニルス・ロフグレンが参加しているのも注目。線の細いヴォーカルが特徴で、アクの強さはなく、繊細な叙情美溢れるソウルフル&メロウな歌唱が光ります。ウイスキーを飲みながら深夜に聴きたい翳りあるスワンピーなナンバーはもちろん、なんと言っても、ニッキー・ホプキンスの流麗なピアノをフィーチャーしたアーシーなバラードが絶品。もう最上級の男の哀愁と切なさ。スワンプ・ファンはもちろん、SSWファンも、ニール・ヤングなどフォーク・ロックのファンも必聴!あっ、クラプトンのファンももちろん!彼が参加していたグループ、HIGH MOUNTAIN HOEDOWNもあわせて是非!
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