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「MEET THE SONGS」 第9回 英ブルース・ロックの名グループ、キーフ・ハートレイ・バンドの1st『ハーフブリード』

今日の「MEET THE SONGS」は、英ブルース・ロックを代表するグループ、キーフ・ハートレイ・バンドの69年リリースの1st『HALFBREED』をピックアップいたしましょう。

キーフ・ハートレイは、1944年生まれ(ジョージ・ハリスンの学年ひとつ下)で、ビートルズに参加したリンゴ・スターの後釜としてリバプールのバンドに加入。その後、アートウッズで活躍した後、ジョン・メイオールのブルースブレイカーズに入り、英ブルース・ロック・シーンのドラマーとして順調にキャリアを築きます。そして、音楽性の違いにより、ジョン・メイオールの元を離れた後に結成したのが、自身のバンド、キーフ・ハートレイ・バンド。デラムと契約し69年にリリースされたのがこの『HALFBREED』です。

メンバーは、オーディションでキーフが惚れ込んだ名ギタリストであり名シンガーのミラー・アンダーソンが特筆。他に、名サックス奏者のヘンリー・ローザーがゲスト参加しています。

いぶし銀のブルース・ロックをベースに、BS&Tなどの米ブラス・ロックにも呼応して、ホーン・セクションも導入。ただ、BS&Tやシカゴなどのように華々しいサウンドにはならず、終始、淡い叙情美がたなびいているのが特徴で、英国臭ぷんぷん。むせび泣くようなミラー・アンダーソンのヴォーカルとギターも存在感抜群です。キーフが自伝の中で「俺は今でもロバート・プラントよりもミラーの方が良いシンガーだ、って思ってるぜ」と書いていましたが、確かに素晴らしいです。

あの有名なウッドストック・フェスにも参加していますが、マネージャーの失態により映画ではカットに。自伝の中で「あいつがミスしなけりゃ、俺たちもヒーローだったはずなのに」と悪態をついていました^^。

では、早速、聴いてみましょう。

まずは、ミラー・アンダーソンのすすり泣くようなエモーショナルなギターとソウルフルなヴォーカルが素晴らしすぎるこちらのブルース・ナンバーから!

試聴 Click!

お次は、キーフのドラムによるイントロがカッコ良いこちらをどうぞ!

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バンドの69年~71年のBBC音源集が最近リイシューされましたね!

ミラー・アンダーソンのソロもリイシューされていて、こちらも英スワンプ/SSWとして名高い名盤!

試聴 Click!

他にもキーフ・ハートレイ周辺には英国ならではの旨味いっぱいのスルメ盤が多数ありますので、この機会に是非探求ください。

「MEET THE SONSG」は、月曜日から金曜日まで毎日、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また来週、お会いいたしましょう。

KEEF HARTLEY BANDの在庫

  • KEEF HARTLEY BAND / BATTLE OF NORTH WEST SIX

    ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したグループ、69年作2nd

    ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したグループ。69年にデラムからデビューした同年のうちにリリースされた2nd。前作ではゲスト参加だったヘンリー・ローザーが正式にメンバーとしてクレジットされ、BS&Tやシカゴなど米ブラス・ロック・ムーヴメントとも呼応し、ヘンリー・ローザーを中心とするホーン・セクションをフィーチャーした英ブルース/ブラス・ロックが印象的。ブラス・ロックといっても米国勢のように華やかにならず、むせび泣くように叙情的なのがいかにも英国。ジャジーなフルートとゲスト参加したミック・ウィーヴァーによる淡いオルガンが醸し出す叙情美に心奪われます。ミラー・アンダーソンの憂いたっぷりのヴォーカルも相変わらず絶品。キーフ兄貴のボコスカと重くタイトなドラムもキマってます。米ブラス・ロックの「逞しさ」「華やかさ」に英国ならではの叙情性で対抗したブラス・ロック名作。最高のグルーヴ!

  • KEEF HARTLEY BAND / HALFBREED

    ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したリーダー・グループ、69年作1st

    ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したグループ。69年にデッカ傘下のデラムよりリリースされた1stアルバム。キーフのタイトで重みのあるスリリングなドラム、キーフが自伝の中で「今でも俺はロバート・プラントより良いヴォーカルだと思ってるぜ」と絶賛するミラー・アンダーソンのエモーショナル&ソウルフルなヴォーカル&雄弁なブルース・ギター、そして、ゲスト参加したヘンリー・ローザーの英国らしく淡くむせぶジャジーなトランペット。ウッドストックに出演し、本場米国のブルース・マンも魅了した英ブルース・ロックの傑作。派手さはないものの、聴けば聴くほどに味わいが増す、激渋&いぶし銀の逸品です。

  • KEEF HARTLEY BAND / OVERDOG

    元ブルースブレイカーズのキーフ・ハートレイが結成したグループ、Mick Weaver参加の4th

    ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したグループ。71年作4th。前作と同じく、ヴォーカル&ギターのミラー・アンダーソンがほとんどの曲を作曲。彼がつむぐ叙情美豊かなメロディと憂いたっぷりのエモーショナル&ソウルフルなヴォーカル、そしてメロウなギターを中心に、本作より正式加入したミック・ウィーヴァーのファンキーなオルガン、ヘンリー・ローザーが抜けた結果か高らかに炸裂するホーンを伴った、グルーヴィー&ファンキーなサウンドが印象的。BS&Tやシカゴに負けない逞しさとともに、英国叙情に溢れた佳曲ぞろい。英国ロックの深い森の奥から静かに立ち上るような幻想的なアコースティック・ナンバーも出色です。ブルース・ロックからブラス・ロックへと愚直に黒人ルーツ・ミュージック探求をひた走るバンドのストイックさに胸が熱くなる名作。すべての曲がもうカッコ良すぎ!

  • KEEF HARTLEY BAND / TIME IS NEAR

    ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したグループ、70年作3rd

    ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したグループ。70年にデラムよりリリースされた3rd。前作からヘンリー・ローザーが正式メンバーとなり、彼を中心とするホーン・セクションをフィーチャーした淡いブラス/ブルース・ロックへと方向を移しましたが、本作もその延長線上にあるサウンドを聴かせています。特筆なのは、ミラー・アンダーソンがほとんどの作曲をしていること。彼がつむぐ英国叙情に溢れた流麗なメロディに、淡くブラスがからむ落ち着いたトーンの楽曲がじんわりと胸に染みます。シンガー&ギタリストとしていぶし銀の才能をみせていたミラーがソングライターとしても覚醒。彼の才能と、バックの英ロック・シーンきっての猛者たちによる味わい深いアンサンブルとがからみ合った極上の一枚。英ロック屈指の傑作です。

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