waterbearerさんのレビュー
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JOHN LODGE / NATURAL AVENUE
魅力的なのはジャケットだけじゃない！（5 拍手）
Octave以降のムーディーズに（個人的に）魅力を感じないのは、音楽性だけではない。
やっぱりムーディーズはジャケット。インスピレーションかきたてるような眼の覚めるイラストと音との一致は活動休止中に発表されたJ.Hayward & J.Lodge / Blue Jaysでも明らかである。もちろんこの77年のJ.Lodgeのソロでも同じことがいえる。ということで、このRoger DeanとMartin Deanの兄弟によるアートワークは秀逸。ちなみにジャケットに使われたイラストは彼らの画集[Magnetic Storm]でも紹介されている。音はほのぼのブリティッシュ・ポップでプログレの微塵もない。とはいえロックンロール風のM2のタイトル曲、珠玉のバラードM5が聴きものだが、M1のイントロとオリジナルアルバムのラストを飾るM5がかつてのムーディーズっぽいアルバムのまとめかたに似ていて古くからのファンも満足してもらえると思いう。最初にCD化されたPolydor盤は長らく入手困難であったのでさらにボーナストラックが追加された2014年再発盤は、買いです！（96年に2度めの再発盤が出ているがジャケットが異なっているので魅力なし） -
ファイアーバレー / ツー・ツー
実は超名作！ジャケットに惑わされるな！（5 拍手）
本作、Fireballetの2nd(1978)は、前作のシリアス路線とはがらっとかわった。
巧みなコーラスワーク、YESというよりもSTARCASTLEを思わせる宇宙空間的Keyの使い方、そしてオーケストラ・ストリングスセクションの多用は前作とは大きく異なる点だろう。
ところが楽曲は前作よりも印象的かつ、スリリングだ。クラシカルなメロディも自分たちのものとしてよくこなれている。M2でのちょっとした組曲風の楽曲、M3で「第9」が登場する。
オリジナルLPのインナーバッグは機会があったらぜひ見てほしい。90年代頭にはCutout盤LPをよく見かけたものだが・・・なつかしい。が、温故知新！ぜひ若いプログレファン、未聴の方、ぜひぜひお手に取って聴いていただきたい一枚だ。 -
MOODY BLUES / STRANGE TIMES
どうしたことかすごくいい（7 拍手）
2014年現在、スタジオアルバムとしてはこれが最新作（のはず）。1999年の本作は度胆を抜かれる。
M1で当世流行っぽい打ち込みバリバリのイントロ。これは古くからのファンはびっくりだ。
しかし声の艶っぽさ、力強さは年齢を感じさせないものを感じる。MIXのうまさもあるのだろうが、なんといっても曲が良い。しかも古さを感じさせない。これは温故知新的な発見ではなく、すごく洗練されているのだ。オーケストラも使っているものの、どこかメロトロンっぽい音も聞こえてくる。
ラストではなつかしい「語り」パートも復活。古くからのファンも思わず涙だろう。ジャケットの爽やかさを感じさせるデザインも秀逸。おすすめです！
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STENCIL FOREST / OPENING ACT
アメリカンプログレの旨み凝縮！（5 拍手）
1980年にFrank(Key, Vo)とRick(G, Vo)のCassela兄弟が中心に結成された、彼ら唯一の作品。
「唯一の作品」とはいえ、結成翌年の1981年に録音されながら未発表となっていたが、2004年にボーナストラック1曲を加えて発売された。
この1曲は1990年の再結成時に録音されたもので、一時的に活動再開を画策していたことがわかる（現在は消息不明）。
時代的にはStyxやKansasなどのアメリカンプログレバンドの大御所が洗練あるいはポップ化していった時期。Starcastleも活動停止したりとこのテの音を売りにしていたバンドが低迷没落していく。売り込んだもののレコード会社は相手にしてくれなかったのではないだろうか。
音はVoの声質やアコギの使い方にYESの影響を感じさせるが技巧的ではなく、むしろ丁寧かつコンパクト。Starcastleとはまた別次元の音。多彩なKeyの音色は時代を感じさせる。おすすめです！ -
SAGA / WORLDS APART
ライブで大盛り上がりの最高傑作（6 拍手）
1981年、彼らの4枚目の作品。本作からPolydorからEpicに移籍。プロデューサーをかのルパート・ハインに依頼。かつてないポップさとふんだんにシンセサイザーを導入した結果、大ヒット。この流れは次作[Trick Or Tales]まで続く。収録曲は今もなおライブのハイライトとして演奏される[On The Loose]、[Wind Him Up]を収録。来日経験もなく日本での知名度はいまひとつだが、東欧諸国での根強い人気は今も健在。ハードな楽曲にトリプルキーボード、そしてエモーショナルなヴォーカルが絡む。メロディックハード好き、80年代以降のポンプでシンフォニックなロック好きなら聴いていないとやばいです。お勧めです！
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KERRY LIVGREN / SEEDS OF CHANGE
KANSASのギタリストのソロ、ですが（5 拍手）
本作のウリは、何といっても収録曲中2曲で、あのRonnie James DioがVoをとる曲があること。この曲がまたモロにKANSAS meets RAINBOW or Black Sabbathの何物でもなく、カッコいいのです。
もちろんKANSASのメンバーも手堅くサポート。一度国内盤でCD化されたが、あっという間（というか、再発されたのかどうか知らぬ間）に廃盤となっていた。それを2012年にリマスターで定評があるRock Candyがワールドワイドで再発した。リマスターの効果はバッチリで、重厚かつ空間的な音づくりがくっきりとした音像とともに浮かび上がった。
アメリカン・プログレハード好きにも、メロハーマニアにもおすすめです！ -
NIGHTWING / MY KINGDOM COME
GTRの前進ともいえるラインナップ（5 拍手）
NWOBHMバンドでもプログレっぽさが特徴であったNIGHTWINGの4th。
前作からMax BaconがVoで参加。前作同様、NWOBHM界最高のノドを持つ彼のVoが冴える名盤となった。
GRAND PRIX、SHY、FM UK、TOBRUKあたりの楽曲が好きな方にはどの曲も聴けば拳を握りしめること間違いない。
ゲストでSteve Hackettが参加しているが、彼のソロアルバムでも演奏した「Cell 151」が収録されている。またシングルカットされた美しいバラード「Night Of Mystery」では彼がソロを担当。
Long Island盤は2ndアルバムとカップリングで再発。こちらはMax Bacon参加前の作品でDeep Purple色が強い。Roger DeanとMartin Deanの共作ジャケットも秀逸。おすすめです。 -
BLUE OYSTER CULT / CULTOSAURUS ERECTUS
屹立恐竜！（4 拍手）
BOCは長いキャリアを持つバンドだが[Godzilla]以外、大ヒットに恵まれないという一面も持つ。しかしSebastian Bach(Skid Row)が大ファンでライブでGodzillaをカバーするなど、根強いファンも多い。
さて1980年の本作。Keyの割合アップ、アレンジのこなれ具合から「ポップ」になってきた頃。Martin Birchをプロデューサに迎えるも、突き抜けるような明るさは当然ない。これが彼らの味。M5ではSmoke On The Waterのリフも登場。M1はMichael Moorecockのヒロイック・ファンタジーからのインスピレーションモロ出しで、趣味全開のフリーダムな作風なのか、と思いきややはりプロデュースがカチッと決まっているせいか、実にまとまりがよい。
メロディックハードが好きな方、聴いてないなんてことないように。。。お勧めです！ -
MAGNUM / MIRADOR
JET時代、初期MAGNUMのベスト（4 拍手）
1st[Kingdom of Madness]~6th[A Storytellers Night]まで、彼らが所属したJETレーベル時代のベスト。ただし本作はJETからの発売ではなく当時契約していたFM Revolverからのリリース。この契約により、先述の1stと2nd[Magnum2]のジャケットはRodney Matthewsによるイラストに変更、再発となっている（ピクチャディスクもあった）。
この[Mirador]は当時6thのリリースに前後して発売となった。いわば最新の6thの音源を一部含みながらも、かつての名曲セレクションとなっているという実においしいベストなのである。未発表曲はないものの、本作1枚で初期MAGNUMの楽曲はそろっている。ただし、1stからの曲はタイトル曲（しかもライブ音源）のみ。だからといって本作の評価が下がることはない。「プログレハード」や「メロディックハード」という名前も世に出ていなかった時代、こんな素晴らしいバンドと楽曲が、これまたカッコいいジャケットデザインと共に楽しめる。ブリティッシュな音が好みなら外す理由はない。急げ！ -
I-TEN / TAKING A COLD LOOK
この2人を知らなくても曲は知っているのにね（4 拍手）
Tom KellyとBilly Steinberg、と聞いてもピンとこない人のほうが圧倒的に多いはず。この2人のユニット唯一作は過去に英CBS系RewindからひっそりCD化されながらも黙殺された一枚である。ところが本作が近年再評価された。TOTOのメンバーの参加はそのまま音作りにも反映。見事なAOR作となった。ちなみにMadonna / Like A Virgin, Bangles / Eternal Flame, Heart / Alone, Cyndi Lauper / True Colors…などなどヒットはご存知？これらの曲はこの2人のペンによるものです！M2では\\\\
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SPRING / SPRING
ここに戻ってくるほど好きなんだよね（4 拍手）
思えば私のマイナープログレの入り口。思い出深い一枚。ブート再発LPは当時500枚限定という触れ込み。「トリプルメロトロン」という圧倒的な決め手が2980円をポンと財布から出させた。手にした後の3面開きジャケも味わい深い。キーフなる人物もこのときはじめて知った。
やはりM1の衝撃的なイントロ、Voが入る瞬間までの怪しさは他のメジャーどころの音では味わえなかった毒々しさをもっていた。確かにメロトロンの重厚な響きは魅力だが、何といっても楽曲が最高。牧歌的とはまた一味異なる…田舎ならではの内向性みたいなものを感じるのだ。そこがメジャーバンドとは異なる「媚び諂わない」味わいなのかもしれない。
いろいろなバンドを聴いてきたものの、マイナーどころというとこのバンドとこの作品に戻ってきてしまう。わたしをそこまでにさせる数少ない一枚だ。 -
HOUSE OF LORDS / SAHARA
壮大なKeyがカギとなる90年代アメリカンHRの傑作（4 拍手）
1990年の2nd。プロデューサーにGene Simmonsを迎えての本作は前作をさらに売れ線の方向へ持って行った工夫がみられる。Brind FaithのCan\\\\\\''t find my way homeのカバーは壮大なKeyとへヴィーなアレンジで話題になったシングルカット曲。James ChristianのVoは味わい深く、デビカバを彷彿とさせる。Gregg GiuffriaのKeyはH.O.Lにおいてどの作品もオーケストレーションに徹し、かのANGELのようにソロをとったりはしない。それが大正解。
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GTR / KING BISCUIT
一瞬の輝きを凝縮！（6 拍手）
…というのは大袈裟ですが、80年代末に相次いで蘇った一連の「スーパーグループ」の中でも割と地味な存在だったGTR。そのアメリカツアーの模様を収めた1枚。この正規盤が出る前はブート2LPが出回っていた。双頭Steveのギターもさることながら、NWOBHM最高のVoと呼ばれたMax Baconの声が冴え渡るところに注目。そしてリズム隊J.MoverとP.Spauldingのコンビも完璧だ。音質がもっと良ければキレのいいリズムが聴けるはず（リマスター再発希望）。本作もなかなか中古で見かけなくなった。メロディック・ハード好きの人にも是非！
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GRANT GREEN / LIVE AT THE LIGHTHOUSE
ファンキーの一言では済まされないんだよっ！！（8 拍手）
暑苦しいほどポップなジャケット。時代が時代ならまた別な評価をされたのかもしれない。音はこのジャケット以上に暑苦しく、人間クサい。Club Lighthouseでのライブ。G.Greenはジャズギタリストの枠を超えて、オーケストラの指揮者のごとく若手ミュージシャンを操縦する。聴きどころはM2、M4。[Windjammer]のファンクさは汗とタバコの香りが音を介して伝わってくる。[Fancy Free]は淡々としたリズムに乗せて軽やかにGreenのギターが緊張感を伴って舞う。プログレやハードロックでは味わえないグルーブ感を味わうがいい！！
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ASTRA / WEIRDING
シンフォニック・プログレのおいしいところ全部入り（16 拍手）
…かも、という印象でした。レーベルがMetalbladeということもありハードな印象です。しかしメタリックな色は薄く、むしろ70年代的ハードさが感じられます。あえて高域をカットしたような感じもします。しかし音の重さ、重厚さがもたらす全体的な雰囲気をあらわす言葉として「Heavy」という言葉があてはまると思います。その点はBlack Sabbathっぽいのかもしれません。
イタリアンプログレのような粘りのある曲作りがベースになっているようです。そしてクリムゾン「Moonchild」のようなメロウさとギルモアのような妖艶さを兼ね備えたギターも重要なポイントです。メロトロンはSpringのような厚みがありながら牧歌的な雰囲気を醸し出したり、クリムゾン「Lizard」の攻撃的な使いかたも魅力的です。
唄はヘタウマの類です。あまり印象に残りません。
曲もバラエティに富んでいるわけではなく、とにかく「Heavy」です。
70年代プログレ（特にイタリアもの）が好きで、かといって80年代以降のポンプロックに馴染めないんだけど新人で誰かのを聴いてみたい、という方にお勧めです。 -
ANYONE'S DAUGHTER / NEUE STERNE
80年代キャメル meets ASIA（9 拍手）
タイトルのたとえはいろいろ考えるところがあるかもしれませんが、この1983年のA.D.再結成前ラストアルバム。そんな印象を持ちました。メロウなメロディにハードなギターとエッジとめりはりがしっかりしている音作りは[In Blau]よりも上だと思う。まぁASIAほどハード寄りではないのですが、この80年代頭という時期に出現したポンプロックの連中が演っていた「雰囲気で聴かせる」のではなく、ちゃんとテクニックがあることをアピールしている。M4[Wieder Weiter]のオルガンソロはこの時代にはちょっとびっくりです。おすすめです。
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ASIA / ARCHIVA 1
プログレ眼鏡で観ちゃいかん その1（9 拍手）
91年デビューの新生ASIA、未収録曲集。M1はシングルのみ収録。リフなんて某化粧品CMにも使われそうな優雅さを感じる。Geoff Downesのソロ用だったM2、JohnがAndy Nye(ex-MSG)と組んでいたユニットThe Passion用だったM3、メロディック・ハードの名士Eddie SchwartzのペンによるM4、Jeff LynnによるM7はモロにELO。Max Baconのソロにも収録されたVo違いのM10などなど聴きどころ満載。John PayneのASIAはハードなイメージがあるが、むしろ90125YESやIt Bitesに近いと思う。John Payne本人のソング・ライティング能力、アレンジの巧さに高評価をしたい。かの「偉大なる4人組」や「プログレ」の枠にとらわれず、素直に聴きたいものだ。
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TNT / TELL NO TALES
白夜の如き甘美な旋律（7 拍手）
Norwayのメロディック・ハードバンドの3rd。前作から参加の米国出身Vo、Tony Harnellの声が冴える。前作以上に楽曲はこれでもかというほどに耳触りがよく覚えやすいキャッチーなものとなった。Keyの使い方もさらりとしていてクドくない。聖歌隊のようなコーラスとRonnieの高速ギターがTNTの特徴である。[10000Lovers][As Far As The Eye Can See][Child Play][Listen Your Heart][Northernlights]…どの曲も、つい口ずさんでしまえるほどキャッチーそしてかっこいい！次作「Intuition」への布石としても押さえておく必要があります。おすすめです。
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ASIA / ASIA
プログレ聴いてて、これ聴いてないなんて言わせない（9 拍手）
というのは大げさなのか？否、言い過ぎでもないだろう。彼らのやっていることをプログレという枠で評価することにどんな意味があるのか。
過去のキャリアは消すことはできないし、音にも現れてしまう。本作はYES[Drama]を発展させたポンプなハードポップなのである。
82年のデビュー作は多くのプログレファンを落胆させたがそれは日本だけ。某雑誌M・M社が仕組んだ今でいうところの「逆ステマ」だった。全米1位を連続で獲得したという「世間に迎合した評価」を斜めに見るひねくれた「プログレファン」という人種が作り出した負の評価がつきまとったのである。
M1から９までまったく隙を見せないコンパクトで壮大な楽曲群。楽曲の配置はきちんと緩急がついている。4人の実力に加えて、敏腕プロデューサであるMike Stone（故人）の力が5人目のメンバーとして効いている名作である。 -
JUSTIN HAYWARD＆JOHN LODGE / BLUE JAYS
ムーディーズ8枚目のアルバムと呼ばれた名作（10 拍手）
前作「セブンス・ソジャーン」から3年後、1975年リリース。メンバーはムーディーズとしての活動にぎくしゃくしはじめたころで、メンバーはソロ活動やセッション活動が多くなったが、中心人物2人によるユニットが出した本作は、ジャケットもムーディーズ時代と同じPhil Traversがかかわった。ムーディーズのアルバムそのものに限りなく近い作品となったが、メロトロンはない代わりにオーケストラがかかわった。[Remember Me (My Friend)]では、いち早くメンバーから去ったMike Pinder(Key)を慕う内容となっていて、甘くせつないバラードとなっている。ボーナストラックは[Blue Guitar]であり、10 C.C.のメンバーがバックを務めている。
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SAGA / SILENT KNIGHT
Polydor時代最後の3rdアルバム（9 拍手）
1980年発表の3rd.凡長なプログレ色は退色し、コンパクトかつハードな楽曲に変化しつつある。とはいえ、スリリングでありながらノリのよい彼らならではの持ち味は衰えるどころか最高潮に達しているともいえよう。現在でもライブの定番である[Don\\\\\\''t Be Late][Careful Where You Step]がとにかくかっこいい。また、1stアルバムから続く[The Chapter]シリーズの楽曲であるが、本作ではChapter2とChapter7を収録。若きアインシュタインをモデルにしたコンセプチュアルなもので、2005年には歴代のThe Chapterの曲だけを演奏したライブを行う。それは後日[The Chapter Live]としてリリースされる。本作は本国カナダでゴールドディスクに輝く。本作発表後に東欧ツアーを敢行する。
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SAGA / WORLDS APART
SAGA最大のヒット作 4thアルバム!!!（9 拍手）
981年に発表された彼らの4枚目のアルバムである。カナダ出身の彼らはプログレッシブ・ハードロックバンドとして知られているが、本アルバムではサウンドに変化が現れて、プログレの要素を残しつつもポップなサウンドに変わった。その要因としてレーベルをPolydorからEpicに移籍したこと、プロデュースをかのRupert Hineに依頼したことも挙げられよう。チャート成績は、本国カナダでは最高位22位を記録し、西ドイツでは最高位2位、ノルウェーで5位、アメリカではBillboardで29位、スウェーデンで33位を記録し、現段階ではSAGA最大のヒットアルバムとなっている。
シングルカットされた[On The Loose][Wind Him Up]は彼らの代表曲で、ライブの定番でもある。 -
POPOL VUH / AGUIRRE
初期音源による完成度高いサウンドトラック（7 拍手）
W.ヘルツォーク監督による同名映画のサウンドトラック。1972年公開だが、このころのフリッケはすでにアコースティックな瞑想世界へ傾倒していた。よってM1で聴かれるようなMoogサウンド、メロトロンによる？コーラスが使われていることから音源はそれ以前のものということがわかる。ともあれM2[Morgengruß II]、M3[Agnus Dei]のような澄み切ったアコースティックな世界も堪能できるというお得な1枚。サウンドトラックという枠を超えて聴きごたえある1枚となっている。ディオン・ユンのVoもたまらなく魅力的である。
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STARCASTLE / FOUNTAINS OF LIGHT
「…っぽい」ところがよい☆テクニックあっての名作（9 拍手）
YESフォロワーとして筆頭にあがる彼らの2nd. ROCK CANDYから一気に再発されてやっとこさ入手できるようになった。概要は商品説明を参考してもらえればいい。1stよりもKeyのきらびやかさが増しており、コーラスも深めのリバーブで実に気持ちがいい。初代REO SPEEDWAGONのVoだったTonyの声も冴えわたる。「YES」と対比されるのは、長めの楽曲、ギターがHoweっぽい、ベースがSquireっぽい、そして多用されるKeyでの（短いが）ムーグ・ソロと、キメ的に奏でされるオルガンがWakemanっぽい…この「…っぽい」ところが絶妙なのだ。M1のラストに「ダダダっ」とコーラス決められちゃうし、オルガンのコード弾きだってそれっぽい。これらも彼らのテクニックあってのものだよね。アルバム4枚全部内容よし。ぜひ！
