2016年6月29日 | カテゴリー:ロック探求ランキング,世界のロック探求ナビ
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1967年の2月、ビートルズが総勢40名のオーケストラ演奏で「A Day In The Life」を収録してから、多くのロック・ミュージシャンがオーケストラと収録や共演をしてきました。
海外音楽サイトUDISCOVERMUSICでは、オーケストラをフィーチャーしたロック・ソングベスト・ソング25をピックアップしていますので、年代順にご紹介致します!
原文はこちら
http://www.udiscovermusic.com/25-classic-orchestral-rock-tracks
KING CRIMSONの歴史的デビューアルバム「In The Court Of The Crimson King」に参加し脱退したIan McDonaldとMichael Gilesが、Michael Gilesの兄弟であるPeter Gilesとユニットを組みリリースされた名盤。その内容はイギリスの田園風景が浮かんでくるような、のどかでアコースティックな雰囲気が素晴らしい叙情作となっています。Ian McDonaldはマルチ・プレイヤーぶりを発揮しサックス、フルートに加えピアノ、オルガン、ギターも演奏。盟友Peter Sinfieldが作詞で参加した20分超えの「バードマン」で締めくくるまで、高いクオリティーを保った傑作です。
YARD BIRDSのKeith Relf、Jim McCartyを中心に結成されるも、2枚のアルバムを残し解散したイギリスのグループ。72年にソプラノ・ボーカルAnnie Haslamを擁し新体制で活動を再開、ロック・フォーク・クラシックが交差する幻想的な楽曲は今なお色褪せることはありません。本作は75年にリリースされた4thであり、彼らの代表作の呼び声も多い名盤。特にリムスキー・コルサコフの同名交響曲に端を発した「シェエラザード夜話」は、「アラビアン・ナイト」の世界をコンセプトに据えた20分を超える超大作であり、オーケストラ・サウンドとロックの融合を目指した英国ロックの1つの結論と呼ぶべき傑作。米国での成功で勢いに乗った彼らの生み出したシンフォニック・ロックの世界は他の追随を許しません。
2CD+DVDの三枚組、ディスク3は5.1サラウンド(旧A面)+ハイレゾ音源(旧B面)、76年ライヴ・プロモ映像収録、定価4500+税
演奏のテクニカルさと前のめりな変拍子、先の読めない複雑な展開、どこまでも偏屈でひねくれたポップセンスなど、聴き手を何度も罠に嵌める仕掛けに溢れた楽曲から、まさにプログレッシブ・ロックと呼ぶにふさわしいイギリスのグループの71年2nd。Tony Viscontiのプロデュースによる本作は、メンバー全員がやりすぎなほどのマルチプレイヤーぶりを発揮し、中世ヨーロッパ的な湿り気と翳りを持ったサウンドを展開。比較的地味な印象を与えがちな作品ではあるものの、その裏に秘めた技巧的なアプローチの数々はやはり彼らにしか成し得ない妙技であり、名盤と呼ぶにふさわしい1枚です。
活動開始は64年までさかのぼりビート系グループとしてデビュー、シングル・ヒットに恵まれながらも徐々に作風が変化し、プログレッシブ・ロックへのアプローチを開始。後に全盛を築くこととなるプログレッシブ・ロックバンドがデビューすらしていない時期からオーケストラとの競演や実験性に富んだ作品を生み出し、黎明期を作り上げたイギリスのバンドの67年2nd。本作で彼らは70年代を待つことなく、オーケストラとの競演を果たし、1日の時間軸を音楽で表現する、というコンセプト性の高いトータルアルバムを作り上げてしまいました。名曲の誉れ高い「サテンの夜」を収録した彼らの代表作の1つです。
67年作。架空のバンドのショウというコンセプトで制作されたロック史上初のコンセプト・アルバム。ジャケットのイメージ通りのカラフルなサウンドは英国中に広がり、60年代後半を華やかに彩った英サイケ・ポップ・ムーブメントへと発展。ロックが真に芸術へと到達した金字塔。
ブックレット・スリップケース付き仕様、西ドイツ盤
盤質:傷あり
状態:並
若干カビあり
イギリスを代表するプログレッシブ・ロックバンドYESの全盛期を支えたキーボーディストであり、そのクラシカルで大仰なキーボードワークで「こわれもの」や「危機」の多難な楽曲を彩ってきたアーティストの74年作。Jules Verneの同名小説にインスパイアされたコンセプトアルバムである本作は、ロンドンシンフォニーオーケストラを従えてロイヤルフェスティヴァルホールにて録音されたライブ盤となっており、オーケストラ参加作という事もあって前作よりも純クラシカルなテイスト。ロック的なダイナミズムこそ少ないものの、彼の大仰なサウンドはやはり圧巻です。
1972年11月カナダのエドモントンで行われた、現地オーケストラ楽団&合唱隊との共演コンサートを収録したライヴ盤。72年と言えば代表作『グランド・ホテル』の前年であり、PROCOL HARUMがロックと華やかなクラシックの融合を試みていた時期。本作でも「Conquistador」や「A Salty Dog」といった過去の代表曲が、壮大でダイナミックなオーケストラ・アレンジによってゴージャスに再現されています。特に交響組曲かの如き荘厳なアレンジを施した「In Hel ‘TWas In I」の迫力は圧倒的。もちろんGary Brookerの太くソウルフルな歌声や叙情いっぱいのオルガン、そして当時のギタリストDave Ballによる切れ味鋭いソロがオーケストラのバックにも負けず炸裂したりと、「ロック」としての旨味もたっぷり。ファン必携の傑作ライヴ盤!
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