2021年12月22日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
カケレコ中古棚に眠る「これは!」という作品を発掘してご紹介する「中古棚探検隊」、本日のキーワードは「トラッド・フォーク」でお送りいたします。
古き良き伝統と文化を紡ぐトラッドソング、現在を生きる我々はさらに未来へ紡いでいかないといけませんよね!
71年の英トラッド/フォークの名門TOPICよりリリースされたデビュー作。プロデュースは、フォーク・リヴァイヴァルの先導者と言えるA・L・ロイド。バート・ヤンシュから手ほどきを受けたギターの爪弾きによる弾き語りと無伴奏シンギングが半々で、素朴でいて格調高い歌声が静かに響いています。
「古楽器+英国トラッド」による素朴でいて格調高いサウンドとシャーリー・コリンズの真っ直ぐなヴォーカルが素晴らしい傑作。独唱曲を聴くと分かりますが、彼女の声それ自体がもう「崇高」で、リコーダーなどの素朴な楽器をも「高尚」な響きへと変えてしまう絶対的な存在感を持っています。
アコーディオンやフィドルやフルートが軽やかに鳴らされる牧歌的なトラッド・ナンバー、繊細なアコギ爪弾きにフィドルやチェロが翳りに満ちたフレーズを流麗に奏でるバラードともに心にじんわりと染みてきます。朴訥としたボブのトラッドらしい歌声、かわいらしいハイ・トーンのキャロルの歌声と二人のハーモニーも良い感じ。英フォーク・ファンは必聴の名作です。
ふくよかな余韻を残す歌声がじんわりと沁みいります。余計な味付けのないシンプルなアコギのアルペジオに優しく諭すような声質があわさるだけで、ただならぬ説得力を感じます。
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