2021年11月24日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
タグ: ジャズ・ロック
カケレコ中古棚に眠る「これは!」という作品を発掘してご紹介する「中古棚探検隊」、本日のキーワードは「北米ジャズ・ロック」でお送りいたします。
本州で初雪も観測されるなどすっかり冬めいてきましたが、厳しい寒さをふっとばす熱いインプロビゼーションで、耳から暖まれるような作品をピックアップしてまいりましょう!
黄金期とも云われる鉄壁の布陣による無国籍フュージョン/フリージャズの傑作!と言うと取っつきにくさを感じるかもですが、ロックの骨っぽさ、時にポップなメロディも散りばめられていて、ザッパ入門にも最適!?
エレクトリック・ジャズ/フュージョンの源流と言うべき70年発表の大傑作!ザヴィヌル、ショーターらWR結成組&マクラフリン、コブハムらマハヴィシュヌ結成組が参加。
こ、これ、Vertigoレーベルからの70年作?ジェフ・ベック・グループに迫力満点のブラスが入ったかのような極上グルーヴィー・チューンじゃないですかっ!
ジョン・ハイズマンのドラムは相変わらず熱いし、ゲイリー・ムーアのキレ味も凄い!ロック、ジャズ、ハード・ロックとがぶつかった激しい火花を真空パック!
本当に自主制作!?アンサンブルの強度は、ヘンリー・カウやマグマやユニヴェル・ゼロに比肩。テンションみなぎるジャズ・ロックを軸に、フルートやマリンバが駆け巡るチェンバー・ロックなパートを配してとめどなく聴き手に襲いかかる傑作!
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ジャズとロックの融合を目指し、コロシアム〜テンペストと英ジャズ・ロック屈指の名グループを率いてきたドラマーのジョン・ハイズマンが、アメリカでのフュージョン・ブームに呼応し、当時はまだ無名だったゲイリー・ムーア等と74年に結成したグループ。76年の1st。シャープに洗練された中にもエネルギーがつまりにつまったドラム、音数多くウネリを上げるベース、フュージョン・タッチの流麗なキーボード、エッジの立ったキレ味抜群のギター。バンドが白熱したバトルを繰り広げるテクニカルな楽曲から、同時期のジェフ・ベック『ブロウ・バイ・ブロウ』を彷彿させるメロディアスな楽曲まで、完成度はさすがに高いです。エネルギッシュ&ソウルフルなヴォーカルも魅力的。ロック、ジャズ、ハード・ロックとがぶつかってできた熱気を真空パックしたようなプログレッシヴ・フュージョンの傑作!
紙ジャケット仕様、2枚組、24bitデジタル・リマスター、内袋付仕様、定価3700+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
1枚は傷あり、カビあり
西フランスのナント出身、フルート奏者、パーカッション奏者を含む6人編成のチェンバー・ロック/ジャズ・ロック・グループ。81年に自主制作された唯一作。マハヴィシュヌ・オーケストラ、フランク・ザッパ、マグマ、ヘンリー・カウから影響を受けたようで、テンションみなぎる緻密かつ狂暴なサウンドが持ち味。一時、ETRON FOU LELOUBLANのメンバーと交流を持ち、彼らが所属するR.I.O.への参加も打診されたようです。アルバムの録音は、UNIVERS ZEROが傑作『HERESIE』と『CEUX DU DEHORS』を録音したスイスのスタジオ。これほどのテクニックを持つグループながらレーベルを探すことはせず、自費プレスでわずか1000枚のみ、ほぼライヴ後の手売りのみでさばかれたようです。サウンドは、自主制作の中でも屈指のクオリティ。変拍子というか、唐突にストップ&ゴーを繰り返しながらリズムを解体し、いびつな拍子で予測不能に畳みかけるドラム、低域で強靱にうねるベース、硬質なタッチのピアノ、エッジの立ったトーンでエキセントリックなフレーズをアグレッシヴに弾き倒すギターによるテンションみなぎるパートを軸に、フルートとマリンバが細かい拍子の中を鋭角に駆け巡る暗黒チェンバー・ロックなパートを配して、とめどなく聴き手に襲いかかるサウンドが持ち味です。そのアンサンブルの強度は、ヘンリー・カウやマグマに比肩。ヘンリー・カウやユニヴェル・ゼロやマグマのファンは間違いなく気に入るでしょう。傑作です。
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