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現代イタリアン・ロック最高峰、HOSTSONATENとその周辺作を特集

こんにちは、カケハシ・レコードの佐藤です。

いよいよ目前に迫ってきた、イタリアン・ロック・フェス。
出演バンドをはじめとして70年代より活躍するベテラン・バンドたちが注目を集めている昨今ですが、新鋭イタリアン・ロックのシーンでもあの大物が動き出していることはご存知でしょうか。
そう、元FINISTERRE、現在はLA MASCHERA DI CERAを率いる奇才Fabio Zuffantiによるシンフォニック・ロック・プロジェクト、HOSTSONATENです。
今回はそのHOSTSONATENの2012年最新作と、その周辺作品2作をピックアップ。

春・夏・秋・冬をそれぞれテーマとして制作されたシンフォニック・ロック・シリーズ『四季組曲』の記憶も新しいHOSTSONATENの12年作『RIME OF THE ANCIENT MARINER CHAPTER ONE』の登場です。

今作は18~19世紀のイギリスの詩人Samuel Taylor Coleridgeの詩作品『老水夫行(The Rime of the
Ancient Mariner)』をテーマに採り、時にヘヴィーに、時に雄大に作品世界を描き出していく意欲作。次回作『CHAPTER 2』で完結する壮大な物語の第1部となります。

アコギの神秘的な音色とフルートが流麗に鳴り響く静謐な演奏に、オルガン、シンセ、メロトロンをフル活用したヘヴィーに唸りを上げるアンサンブルも盛り込んだダイナミズム溢れる展開の中を、深みのある声質の男性ヴォーカルが切々とドラマティックに歌い上げます。イタリアらしい艶やかな叙情美を湛えた曲展開に思わず息を飲む素晴らしい一曲です。

アンサンブルの表情に合わせて男女5人の歌い手が代わる代わるメロディーを歌い継いでいくというスタイルも、作品の世界観に奥行きを与えるという点で非常に効果的。徹頭徹尾ドラマティックに紡がれていく壮大なるロック・シンフォニーに、是非酔いしれていただきたいと思います。

さて、お次はこのHOSTSONATENでキーボードを務めるLuca Scheraniによる12年発表1st『EVERYBODY’S WAITING』をご紹介。HOSTSONATENでは多彩なキーボード群を操り、圧巻のシンフォニック・サウンドを奏でる彼ですが、一アーティストとしての実力が如何ほどのものか気になっていた人もいらっしゃるかと思います。

その内容はHOSTSONATENの諸作に何ら引けを取らない、鮮烈な美しさを放つ傑作クラシカル・シンフォニック・ロック。その実力はオープニングのこのナンバーを聴くだけでわかっていただけると思います。

クラシカルな気品を持つヴァイオリンと優雅に舞うピアノ、豊かに音色を響かせるフルートらの、鋭く研ぎ澄まされた音使いが素晴らしすぎる必殺のオープニングナンバーです。エネルギッシュなアンサンブルの中にイタリアらしい叙情美が滲むシンフォニック・ロックという点では、LOCANDA DELLE FATEのファンにもオススメしたい逸品となっています。

最後はHOSTSONATENリーダーFabio Zuffantiによるシンフォニック・ロック・プロジェクトMERLINの00年作『ROCK OPERA』をピックアップ。アーサー王伝説に登場する魔術師マーリンをテーマとした本作は、配役ごとに8人の歌い手が登場して繰り広げられる正にタイトルそのままの壮大なロック・オペラ作に仕上がっています。

アコギとピアノを中心としたたおやかなアンサンブルにロマンティックな男性ヴォーカルが映えるパートから、荘厳なオペラ風の合唱をバックにヘヴィーなギターがのたうつ白熱のパート、艶やかなシンセサイザーに導かれファンタジックなアンサンブルが展開されるパートと、聴き所しか存在しない充実の一曲です。
作品自体も2枚組の大作ながら、聴き手を最後まで作品世界へ引き込んだまま放さない魅力を放つ傑作となっています。

現代イタリアン・ロックの最高峰HOSTSONATENとその周辺作品たちはいかがだったでしょうか。イタリアン・ロックが世界的に認知されて早40年が経過しましたが、そこから連綿と引き継がれてきた伝統を彼らからひしひしと感じ取れます。その伝統を受け継ぎつつも進化を続けていく彼らのサウンドに、今後とも是非ご注目ください。

70年代イタリアン・ロックの精神を受け継ぐ新鋭たち

HOSTSONATEN、FINISTERRE、LA MASCHERA DI CERAなど、天才Fabio Zuffanti関連作特集!

HOSTSONATEN 春

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90年代伊ロックを代表するミュージシャンがFabio Zuffanti。彼が組んだグループHOSTSONATENの『四季』シリーズをご紹介。まずは「春」編から。繊細に紡がれるアコギ、たおやかなフルート、そしてヴィバルディを彷彿とさせるヴァイオリン。絶品。

HOSTSONATEN 夏

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『四季』シリーズの「夏」編。夜明けのように幻想的なイントロ、地平線が目に浮かぶようなパーカッション、そしてドラムを合図に、ギターがリリカルに疾走する。そして、メロトロン、フルートが重なる。Fabio Zuffantiならではの映像喚起的なサウンドは絶品。

HOSTSONATEN 秋

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『四季』シリーズの「秋」編。しっとりと艶やかなアコギ、流麗なピアノやヴァイオリン、CAMELに匹敵する映像喚起的でリリカルなエレキ・ギター。Fabio Zuffantiのアーティスティックな感性が宿る美しすぎる楽曲。

HOSTSONATEN 冬

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『四季』シリーズの「冬」編。スティーヴ・ハケットを彷彿とさせる繊細でリリカルなギター、伸びやかで透明感のあるシンセ、メロトロン、ピアノによるメランコリックな幻想美。70年代プログレと西洋音楽との豊かな出会い。70年代伊ロックのDNAを受け継ぐ名曲。

HOSTSONATEN 2016年作

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『コンチェルト・グロッソ』とフェローナとソローナ』がまるで融合したよう・・・。これぞイタリアでしか生まれ得ない、壮麗かつ荘厳なクラシカル・プログレ傑作。90年代以降のイタリアン・ロック・シーンを牽引するFabio Zuffantiによるソロ・プロジェクト、2016年作のコンセプト・アルバム。

FABIO ZUFFANTI

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FINISTERRE、LA MASCHERA DI CERA、HOSTSONATENを率いて次々にプログレ傑作を生み出した90年代以降を代表する奇才ファビオ・ズッファンティが2014年、活動20周年の集大成としてリリースしたモダン・プログレ大傑作ソロ!

LA MASCHERA DI CERA

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Fabio ZuffantiがFINISTERREの活動中止の後、ムゼオ・ローゼンバッハやイル・バレット・ディ・ブロンゾなど70年代のグループに敬意を払い、そのサウンドを再現することをコンセプトに結成したグループ。力強くも精緻なアンサンブル、「静」と「動」を鮮やかに配置したダイナミックな構成、胸を締め付けるリリシズムなど、どこを切り取っても70年代伊プログレの精神が溢れる傑作!

LA MASCHERA DI CERA

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なんと、あのLE ORMEの72年の名作『FELONA E SORONA』の続編として制作されたコンセプト作!めくるめく「静」と「動」の圧倒的な対比。往年のあらゆるイタリアン・ロックのDNAを受け継ぎ、現代的なヴィヴィッドな音像で練り上げた、隙のない傑作!

FINISTERRE

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「静謐なドラマティック」とでも言えるような洗練されたクラシカルな叙情美にはFabio Zuffantiの高いセンスが溢れています。プロデュースはPFMのドラマーのフランツ・ディ・チョチョ!

UNREAL CITY

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数多くのプロジェクトを率いるイタリアの奇才FABIO ZUFFANTIプロデュース!彼のバンドFINISTERREを受け継ぐモダニズムと古き良きバロックな格調を合わせ待った傑作です!

OXHUITZA

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FABBIO ZUFANTIプロデュースによる新鋭バンド。往年の伊ヘヴィー・プログレを受け継いだ重厚なヴィンテージ・アンサンブルが圧巻です。FABBIOのバンドLA MASCHERAと比較しても何ら遜色のない脅威の完成度!

SCHERANI

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HOSTSONATENのキーボード奏者による12年のソロ作。 クラシカルにして繊細、見事な表現力を持つピアノと鮮烈に響き渡るヴァイオリンの研ぎ澄まされた音色があまりに美しい、冒頭のシンフォニック・ロックナンバーですでに悶絶必至・・・。

IL PARADISO DEGLI ORCHI

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Fabio Zuffantiプロデュースによる2016年作2nd。オルタナばりのヘヴィネスとヴィンテージなリリシズムとの融合。新たな感覚に溢れたサウンドは、リリースの2016年の時点にいてずばりイタリアン・ロック最前線。

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