2012年2月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
こんにちは、カケレコ店長の田中です!
スワンプ・ロック/SSW探求コーナー『沼へ行く』。
第一回の「パブ・ロッキンなゴキゲン哀愁ソウルフル・ヴォーカル」に引き続き、今回の第二回は、「ダン・ペンのその先へ」ということで、サザン・ソウルのメロウネスがにじむスワンプSSW沼へゴー!
八重樫『フッフン…店長!』
店長『あ、八重樫さん、どうもです!前回のゴキゲンなヴォーカリスト探求、とっても楽しかったです。普段はブリティッシュものばかりなんですが、米スワンプ・ロックにも英ロックに通じる哀愁があってグッとくるなぁ、と世界が広がりました!』
八重樫『フッフン…哀愁ね。そんじゃ今日は、サザン・ソウルの二大メッカ、メンフィスとマッスル・ショールズの話でもツマミに、スワンプSSW鍋でもいただくよん!」
店長『サザン・ソウルかぁ。昔、忌野清志郎が出てた番組を見て、オーティス・レディング「Dog Of The Bay」って曲にはグッときましたよ。』
八重樫『フッフン…んじゃ、スティーヴ・クロッパーは知ってるよね?』
店長『いや、聴いたことないですねぇ。』
八重樫『もう仕方ないなぁ。んじゃ、教えちゃう!オーティス・レディングを育てたのが、メンフィスのスタックス・レコード。そこで生まれた数々の名作でバックをつとめたのが、ブッカー・T&ザ・MG’sってバンドで、そのギタリストがスティーヴ・クロッパーね。「The Dog Of The Bay」もオーティスと共作してるの!ジェフ・ベックやジョン・レノンの作品にも参加してるから、覚えておくこと…フッフン!』
店長『なるほど。それで、そのスティーヴ・クロッパーさんは米スワンプ・ロックと関係あるんですか?』
八重樫『それが、あるんだよね。サザン・ソウルは白人ミュージシャンと黒人ミュージシャンががっちりと協力しあってるのが特徴なんだけど、その白人ミュージシャン達が米スワンプ・ロックの作品でも良い仕事をしてるのよ。んじゃ早速、スティーヴ・クロッパーが参加してるWATCHPOCKETからゴーするよ。米スワンプ・ロックに流れるサザン・ソウルのディープ・エキスが君には分かるかな…フッフン!』
店長『う?ん、なるほどコクがありますね。憂いあるしゃがれ声が胸に迫るヴォーカルもいいなぁ。』
八重樫『この作品には、もう一人重要人物が参加してるの。クラプトンやデイヴ・メイスンにも楽曲を提供するほどの実力派ソングライターのジェリー・ウィリアムスね。次は、この人の72年作ソロを聴いてみるよん!なんと、ニッキー・ホプキンスが参加していて、これが泣けるんだ…フッフン』
店長『うひゃ?、これは感動的!線の細いヴォーカルからリリシズムが溢れてますね。ニッキーのピアノも相変わらず泣かせる・・・。』
八重樫『これには、フッフンがとまらんでしょ?ジェリー・ウィリアムスは、60年代にHIGH MOUNTAIN HOEDOWNってバンドを率いていて、これがまた黄昏フォーク・ロックの名作だから、要チェックなのだよ…フッフン!』
店長『う?む、米スワンプ沼、奥深し・・・。』
八重樫『そんじゃ、次は、もうひとつのサザン・ソウルのメッカ、アラバマはマッスル・ショールズへゴーするよ?…フッフン!』
店長『マッスル・ショールズ。よく聞くので、知ってますよ?。マッスル・ショールズ・スタジオですよね!』
八重樫『そうそう、マッスル・ショールズには、50年代末にフェイム・スタジオがまずできて、サム・クックやアレサ・フランクリンなどソウルの名作を多数生み出したのは、まさか知らないってことはないよね!ま、いいや。そこで活躍したミュージシャンが独立して、69年に設立したのがマッスル・ショールズ・スタジオね。ストーンズやトラフィックの作品も録音されているから、ロック・ファンにもお馴染み!…フッフン!』
店長『デュアン・オールマンもそこでセッション・ギタリストとして腕を磨いたんですよね。』
八重樫『フッフン…そゆこと。そんで、スタジオ所属のソングライターとして数々のソウル名曲を生みだしたのが、米スワンプ・ロック/SSWファンお馴染みのダン・ペンというわけね。流してみるよ。』
店長『これは持ってます。良いですよね?。』
八重樫『そんで、ダン・ペンとソングライターを組んでいたのが、スプーナー・オールドハムで、彼のソロも名作っ…フッフン!』
店長『このヴォーカル、良いですね。ちょっと音程おぼつかないところが逆に泣けるなぁ。それにしても、今日の八重樫さん、なんだかいつもと違って教え上手でしたね。』
八重樫『ピーター・バラカンの変わりなら、いつでもこの八重樫治がつとめるから?。業界の方、よろしく?…フッフン!』
店長『・・・』
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第一回「パブ・ロッキンなゴキゲン哀愁ソウルフル・ヴォーカル沼へゴーの巻」
第三回「グラム・パーソンズ?俺たちを忘れるな?カントリー・フレイヴァーが胸に染みる南部SSW沼へゴーの巻」
第四回「LAスワンプ人脈と英スワンプ沼へゴーの巻」
800022(LOST DIAMONDS)
1450円 (税込1595円)
コマンチ族とカイオワ族の両親を持つ生粋のネイティヴ・アメリカンで、同郷のレオン・ラッセルの薦めでLAに来て活躍した燻し銀ギタリストと言えば?冴え渡るスライド、哀愁とコクのある歌声&メロディ。ウルル〜
AMCY2584
790円 (税込869円)
レオン・ラッセルほどじゃないけど、これぞスワンプ・ロック声と言えるダミ声!ピアノと女性コーラスが哀愁を放つエネルギッシュかつコクのある米スワンプ・ロック傑作ですね。
BALDERDASH/BALLAD OF SHIRLEY GOODNESS & MERCY
BIGPINK86(BIG PINK)
2190円 (税込2409円)
在庫あり
冒頭からこれぞスワンプ・ロックという跳ねまくりの演奏とソウルフルでパワフルなヴォーカルが炸裂。ドン・ニックスがアレンジを手掛けた75年作!
BIGPINK815(BIG PINK)
2190円 (税込2409円)
在庫あり
伝説のマッスル・ショールズ・スタジオで生まれた数々の名盤を彩ったブラス&ホーン・セクション。最高にファンキー&グルーヴィーなナンバーが詰まった3アルバムを収録!
MUSCLE SHOALS HORNS/BORN TO GET DOWN/DOIN’ IT TO THE BONE/SHINE ON
ROBIN69CDD(ROBINSONGS)
2890円 (税込3179円)
在庫あり
60年代から活動したフォーク・ブルース・シンガーJudy Roderickの貫禄あるヴォーカルがかっこいい72年唯一作!パワフルなだけじゃなくしっとりした曲での憂いある声も良いなぁ。
60000000 BUFFALO/NEVADA JUKEBOX
BIGPINK816(BIG PINK)
2190円 (税込2409円)
在庫あり
ディランとアル・クーパーを合わせたようなアーシーな弾き語りあり、ニール・ヤングばりの叙情的且つエッジのあるフォーク・ロックあり。流麗さとブルージーさが絶妙にバランスした佳曲ぞろい。
BIGPINK462(BIG PINK)
2190円 (税込2409円)
在庫あり
冒頭からこれぞスワンプ・ロックという跳ねまくりの演奏とソウルフルでパワフルなヴォーカルが炸裂。ドン・ニックスがアレンジを手掛けた75年作!
BIGPINK815(BIG PINK)
2190円 (税込2409円)
在庫あり
Linda Ronstadt、Herb Pedersenといった面々が参加の爽快なカントリー・ロック74年作。流れるようなスティール・ギターも気持ち良い!
MICHAEL DINNER/GREAT PRETENDER
BIGPINK715(BIG PINK)
2190円
1752円 (税込1927)
482円お得!
売り切れ
BARRY THOMAS GOLDBERG(GOLDBERG)/MISTY FLATS
FDR612(MICHAEL YONKERS)
2090円
1045円 (税込1150)
1149円お得!
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