2011年12月24日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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メリー・クリスマス。
カケレコ・スタッフの柴田です。
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その中からおすすめ盤をピックアップ。今回は日本の女性ミュージシャンをテーマとしてご紹介します。
1曲目から少々反則気味ですが、四人囃子が手掛けたサントラ・アルバムより角ゆり子の朗読による『二十歳の原点のテーマ』をどうぞ。
『四人囃子/二十歳の原点』1973年
物悲しくダークなストリングスに、エレピが絡む伴奏をバックに淡々と進む朗読。やはり導入部での「一人」のこだまは強力ですね。聴き手を一気に映画の世界観に惹き込んでいく引力は、四人囃子がリスペクトするPINK FLOYDにも通じるところがあると思います。サントラ自体は朗読と四人囃子による楽曲を交互に配置した構成です。ここでしか聴けないフォーキーな楽曲も素晴らしいです。
続いては独特の存在感を持ったミュージシャン、佐井好子のデビュー作から「逢魔ヶ時」をお聴き下さい。
『佐井好子/萬花鏡』1975年「逢魔ヶ時」
これぞ日本人にしか作れないミステリアスなフォーク・サウンドですね。深みのある歌詞を力強く歌いあげるヴォーカルは、とても神秘的。凄いです。そして、繊細に折り重なるシンセサイザーが、プログレッシヴに鳴り響いているのも印象的。優しく紡がれるアコギもポイント。森田童子等と同様に、情念がこもった音楽だけに聴く時を選びますが、ハマると癖になる魅力を持っています。
最後の曲は、中山千夏が当時夫婦であった佐藤充彦と連名で発表したアルバムより「鳩」をどうぞ。
『中山千夏+佐藤允彦/ふたりのひとりごと』1973年 鳩
西海岸ロックにインスパイアされた音楽性だけに、溌剌としたサウンド。ソウルフルとまでは言わないまでも朗々と歌い上げるヴォーカルは迫力充分です。アグレッシヴなパーカッション、ブラス、軽快に跳ねるピアノ、伸びやかなスライド・ギターによるグルーヴ感溢れるアンサンブルも素晴らしい。歌詞はだいぶ打ちのめされて、救いがない感じですが不屈の闘志を感じさせる曲ですね。この曲のみならず、全編で中山千夏の感情移入したヴォーカル・パフォーマンスが堪能できます。四畳半系シティ・ポップの名盤でしょう。
本日はここまで。
また来週お会いしましょう。
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再発ラッシュのラリーズ作品群の中でも、特に謎多き一枚がこちら。タイトル、ジャケット、収録曲ともに、深い意味があるようで、ないようで…?
LES RALLIZES DENUDES/FLIGHTLESS BIRD (YODO-GO-A-GO-GO)
10THCD003(10TY AVENUE FREEZE OUT)
2190円 (税込2409円)
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