2016年3月8日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
事務所は北側にあるので温かい日でも温度は低めなのですが、今日は久々に朝からエアコン要らず。
まだまだ春の訪れを感じるには早いですが、冬が少しずつ遠ざかっていっているのは日に日に感じます。
さてさて、最近入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
新譜が何枚か入荷しておりますので、試聴用の動画とともにピックアップいたしましょう。
一枚目は、今日のような温かな日にぴったり、南米のグループからまいりましょう。
まるで、ピンク・フロイドとフォーカスとジェスロ・タルをブレンドして、南米の詩情で包み込んだような感じ!?
70年代プログレ・ファンは、この2015年作はたまらないだろうなぁ。
これはずばり、クレシダ meets ジェネシス!
溢れるメロトロンは最高だし、ジェントルに歌う時のピーター・ハミルばりのヴォーカルも良いし、とても発掘盤とは思えないジャーマン・プログレ秘宝。
折り重なっていくハーディ・ガーディーやフィドルやリュートによるミニマルなフレーズ。
ポーランドのアンビエント~フォーキーなグループ。96年デビュー作に続く、2015年作。
非理性的なアヴァン・シンフォニック・フォーク、孤高なる逸品です。
イタリアのヴェルーノで毎年開催されているプログレ・フェスの2015年公演を収録したDVD。
AREAとMAGMAといった大御所をはじめ、BEARDFISH、FABIO ZUFFANTI + ZBAND、PINEAPPLE THIEF、RUNAWAY TOTEM、ARABS IN ASPIC、SYLVANなど新鋭プログレ・バンドが参加。
日本からは、3rdアルバムを英国CHERRY REDより世界発売したYUKA AND CHRONOSHIPが参加!
オルタナ直系の粗野なヘヴィネスに、クリムゾン直系の先鋭さを加えたようなテンションみなぎるサウンドが特徴。
ラッシュのリフを暴力的に増幅したようなギターも強烈!
腹の底から絞り出すような歌唱のヴォーカルは実にエモーショナル&シアトリカル。
ジェネシスとVDGGをブレンドしたようなヘヴィ&ドラマティックなイタリアン・シンフォが魅力的です。
イタリアはフィレンツェにて70年代後半に結成され、94年にデビューし、イタリアMELLOWレーベルによるKING CRIMSONトリビュート盤やMOODY BLUESトリビュート盤にも参加した経歴を持つプログレ・バンド。2015年作。
このデビュー曲、痺れるなぁ。
シド・バレット時代のピンク・フロイド的なサイケ・フォーキー・ポップからはじまり、ファズ・オルガンが炸裂して一気に初期ソフト・マシーン的なサウンドへと突入する瞬間のカッコ良さ!
ここからは、再入荷した中から注目作をピックアップ。
ギルガメッシュやナショナル・ヘルスが好き?
でしたら、このアルゼンチンはブエノス・アイレスの新鋭グループ、実にオススメです。
まるでロバート・ワイアットがドラム&ヴォーカルで、ジョン・ウェットンがベースで、ゾンビーズのロッド・アージェントがキーボードで、イアン・マクドナルドがサックス&フルートって感じ!?
これほどまでにスリリングなバンドネオンは今までに聴いた記憶なし!
イントロからバンドネオンとヴァイオリンとの狂気のユニゾンが凄まじいテンション!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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2014年にデビューしたアルゼンチンはブエノス・アイレス出身のジャズ/フュージョン・ロック・グループで、ギター、ベース、キーボード、ドラムの4人組。2015年作の2nd。しっとりと艷やかでほのかな気品があって優美なエレピ、フィル・ミラーとキャメルのアンディ・ラティマーを足してニで割ったような、抑制されたトーンの精緻かつマイルドなギター、陰影を感じさせる流麗なベース、ふくよかなドラム。ギルガメッシュやナショナル・ヘルスあたりが好きなら間違いなく気にいるでしょう。これはカンタベリーのファンは必聴の名作です。
74年に制作されながらお蔵入りとなったドイツの4人組による幻のデビュー作。オープニング・ナンバーから、こ、これは、何という素晴らしさ!まるでクレシダとジェネシスとが出会ったようなサウンドは、とても未発表作とは思えないクオリティ。溢れる叙情的なメロトロン、淡いトーンのハモンド・オルガンを中心に、スティーヴ・ハケット的なギターがドラマを描き、リズム・セクションが、時にジャジーに、時にキメのパートでのジェネシスばりにタイトかつアグレッシヴに引き締め、そして、ヴォーカルがまるでジェントルに歌う時のピーター・ハミルのような歌唱で全体に陰影をつける。英カリスマやヴァーティゴの作品のファンなら拳を握りしめること間違いなし。これはオススメです。
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