2017年12月21日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: サイケ
米サイケというとドラッグの影響下にあるドロドロしたイメージが強いかもしれませんが、今日は英国バンドの影響を感じさせるようなメロディアスなサウンドを聴かせるバンドをご紹介いたします。
まずは、原盤が超レア盤としても有名なこちらの作品から!
米アラバマ産5人組サイケ・ハード・バンドの71年唯一作。
全編を作曲作詞をしたMyke Jackson(g/vo)はこの時まだ17歳!ジャズやブルース、叙情味溢れるバラードなどその才能が十分に発揮された傑作です。
テキサス出身のサイケ・ハード・グループによる71年作。
スティール・ギターと力強いヴォーカル、ツインギターが演奏するのは哀愁たっぷりのメロディアスな曲。さらに流麗なメロトロンがドラマティックに盛り上げます!
「アメリカのCRESSIDA」とも称されるフロリダ出身のサイケ・プログレ・バンドの69年唯一作。
シリアスな雰囲気と、メロディアスなオルガンによるドラマティックな展開が魅力です。
クラシカルなオルガンを操るキーボーディストを中心にEL&Pからの影響を感じさせながらも、よりハードなサウンドを聴かせる
アメリカのキーボード・ロック・グループの71年作名作!
NY出身の4人組サイケ/アート・ロック・バンドの69年作。
時にPROCOL HARUMのようにシリアス&メロディアスに、時にR&Bタッチでグルーヴィーに楽曲を彩るハモンドの使い方が特筆。
英国ロック/プログレ・ハード・ファンにも聴いてもらいたい作品です。
カナダの5人組による69年唯一作。
オルガンを中心に演奏される陰のあるメロディがぐっときます。
最後はサイケ・フォーク/ポップ・サイケ作品をピックアップ。ニューヨークの5人組による68年作なんですが、英フォーク・グループMELLOW CANDLEをCurt Boetcherがプロデュースし、George Martinがオーケストラ・アレンジを施したようなマジカルなサウンド!
こちらのジュークボックスも合わせてご覧ください!
米アラバマ産5人組サイケ・ハード・バンドの71年唯一作。原盤は600ドルオーバーの超レア盤としても有名。夢に出てきそうな薄気味の悪いジャケットにまず釘付けになりますが、サウンドの方も“奇妙”と言うのとはまた別物ながら独特の湿った空気感を孕んでいます。ブルース/ジャズを基調とした武骨なサイケ・ハードにプログレ/ジャズ・ロックのエッセンスをまぶしたといった印象。ギターのStan Leeはブルージーな激渋ソロから西海岸フィーリングのジャムまで見事な表現力です。特筆すべきは、深刻なハモンド&深いエコーのかかった激情ヴォーカルが印象的な組曲調の長尺ヘヴィ・サイケ「The Change」。粗削りながら、パープル/ツェッペリンが融合してサイケに接近したようなクラシカルでドライヴ感溢れる英国的名曲です!
フロリダ出身のサイケ・プログレ・バンドが69年に発表した唯一作。「アメリカのCRESSIDA」とも称されるようにジャズ・ロック調の気品あるオルガン/キーボード・ワークと、プログレ調のめまぐるしい展開とシリアスな雰囲気を湛えたサウンドが特徴。メロディアスなオルガンを軸に展開されるドラマティックな楽曲群はかなりの完成度。若干シアトリカルなヴォーカル、ファズ・ギターの引きずるようなリードも堪りません!米国産ながら、70年代英国のオルガン・ロック好きにも是非聴いていただきたい一枚。この気味の悪いジャケットにピンと反応してしまった方も、その感性を裏切らない雰囲気を内包した一枚です。
テキサス出身のサイケ・ハード・グループ。哀愁ほとばしるカントリー・タッチのスティール・ギター、ドラマティックと言えるほどに叙情溢れるメロディ、憂いを帯びたヴォーカル、心揺さぶるハーモニーが印象的。そして、このグループの一番の特徴は、なんとメロトロン!カントリー・タッチのサイケ・ハードのバックに、メロトロンが溢れ出します。カントリー・タッチのギターに絡むメロトロンは、聴いた記憶がありません。しっかし、メロディも歌い回しもアンサンブルも、この泣きっぷりはすごいです。カントリー・タッチの様式美サイケ・ハード?強烈にメロディアスです。1曲目「Circles In The North」なんてドラマティック過ぎて涙出ます。
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