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旧チェコのロック/プログレ・シーンを牽引したミュージシャン、Dezo Ursiny特集!

  • 旧チェコはスロヴァキア出身で、旧チェコのロック~プログレ・シーンを代表するミュージシャンDEZO URSINYを紹介するよ!
  • DEZO URSINY・・・聴いたことです・・・。
  • そうだよね。旧チェコではかなり有名なミュージシャンなんだけど、日本では評価が低いというか、ほとんど情報がないよね。
  • そうですね、名前もはじめて聞きます。
  • 70年代のソロ作がプログレ・ファンにすごくオススメなので紹介したいんだけど、その前に60年代の経歴も簡単に紹介するよ。出身は、旧チェコはスロヴァキアで、1947年生まれ。60年代はじめにバンドをはじめるんだけど、64年にはBEATMENというバンドを率いてミュンヘンでもライヴをしているんだ。西側諸国で演奏したはじめての東側のバンドと言われてるんだよ。
  • Youtubeで動画を検索してみると、おっ、ありました!

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  • 67年にはクリームの影響を受けたブルース・ロック・トリオSOULMENを結成し活動した後、英プログレの波を受けて、NEW SOULMENやPROVISORIUMといったプログレ・バンドを結成。残念ながら正式アルバムをリリースせずに解散してしまい、73年にソロ・デビューするんだ。
  • ソロデビュー作が、この73年リリースの『PROVISORIUM』ですね!
  • そう。この作品が70年代はじめのアート・ロック~プログレ~ハード・ロックが混濁とした気品と野心に満ちた傑作で、英プログレのファンには是非とも聴いてもらいたい作品なんだ。

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  • ドラムはクリムゾンのマイケル・ジャイルスにも似てジャジーで引き締まってるし、オルガンから溢れるクラシカルな気品も英国ファン好みですね~。カッコいいなぁ。
  • でしょ。この後、映画音楽の作曲家としても活動して、78年にリリースしたのが2nd『PEVNINA DETSTVA』。

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  • おぉ、サックスやフルートやヴァイオリンも入って、ジャズ・ロック度が増してますね~。
  • ソフト・マシーンやウィグワムあたりのファンはきっとたまらないはずだよ!

DEZO URSINY/PROVISORIUM and PEVNINA DETSTVA

旧チェコを代表するミュージシャン、73年のソロデビュー作と78年作2ndをカップリングした2枚組、英プログレに通ずる気品を持った東欧プログレの秘宝

バンドやソロに加え、映画音楽家としても活躍した旧チェコスロバキアを代表するミュージシャン。60年代にビート・グループやブルース・ロック・トリオを率いて活躍した後、70年代には2つのプログレ・バンドを結成するも解散し、ソロ転向。73年のソロ・デビュー『PROVISORIUM』と78年の2ndソロ『PEVNINA DETSTVA』をカップリング。1stは、オープニング・ナンバーから19分を超える大曲でスタート。ジャズの素養のあるタイト&シャープなドラムがゆったりとしたリズムを刻み、ゴリゴリとしたトーンでよく動くベース、メランコリックなシンセ、幻想的なオルガン、ジャジー&リリカルなピアノ、引きずるようなブルージー&ヘヴィなフレーズからジャジーで流麗なフレーズまで表現力豊かなギターがプログレッシヴな世界を築きます。アーティスティックな香り漂うヴォーカル、アート・ロック的な奥行きを添えるサイケの残り香も特筆。これはかなりレベル高いです。歌詞は全曲英語で、東欧というより英プログレに近い雰囲気。サイケ以降のアート・ロック〜プログレ〜ハード・ロックが渦巻く、気品に満ちた英プログレのファンにはかなりオススメの作品。2ndは、1stの気品と荘厳さはそのままに、サックスやフルート、ヴァイオリンが加わり、ジャズ・ロック度が増して、さらに完成度が高まった印象。ソフト・マシーン『3rd』にクラシックの気品を加えた感じ、はたまた北欧WIGWAMから牧歌性を抜いてよりシリアスにした感じ。1stに続きこちらもかなりハイ・レベル。この深みはただ事ではありません。このアーティストはオススメですよ〜。

  • 次は3rd、4thを一気に聴いていくよ。この2作は、Burciakというバック・バンドと録音した作品なんだ。英ロックに通ずるプログレ色が薄まり、イスラエルのSHESHETやKTZAT ACHERET(NO NAMES)周辺ミュージシャンのソロ作にも通じる淡くジャジーな歌モノで、これまた完成度が高いんだよ。特に4thは、Dezo Ursinyのファンにはベスト作品と言われるんだよ。

3rd『NOVE MAPY TICHA』

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4th『MODRY VRCH』

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DEZO URSINY/NOVE MAPY TICHA and MODRY VRCH

60年代より活動する旧チェコのレジェンド・ミュージシャン、79年作の3rdと80年作4thをカップリングした2枚組、北欧WIGWAMやイスラエル・ロックに通じるジャジーな歌モノ

バンドやソロに加え、映画音楽家としても活躍した旧チェコスロバキアを代表するミュージシャン。60年代にビート・グループやブルース・ロック・トリオを率いて活躍した後、70年代には2つのプログレ・バンドを結成するも解散し、ソロ転向。79年作の3rd『NOVE MAPY TICHA』と80年作4th『MODRY VRCH』をカップリング。3rdは、時に粘っこくファンキーで時に清涼感いっぱいに広がるキーボード、カッティングがシャープで軽快なギターなど、ファンク/フュージョン色が増した印象。ジャジーなセンス、柔和なメロディの魅力は相変わらずで、エレピやフルートが淡く広がる楽曲など北欧ウィグワムに通ずるセンスを感じさせます。1st、2ndに比べプログレ度は下がりましたが、キレのある演奏は特筆ものです。4thは、ファンや批評家から最高傑作と言われている作品。3rdのファンク/フュージョン色は薄まり、淡く広がるジャジーで叙情的なエレピを中心とするメランコリックな楽曲が印象的。ピアノにはクラシカルな気品も感じます。イスラエルのロックにも通じる味わい。SHESHETやNO NAME周辺ミュージシャンのソロ作にも通じる柔らかなリリシズムが胸に染みます。ジャジーな歌モノとして一級品の名作。この人の作品にはずれなし!

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