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【BACK TO BASIC キーワードで聴く vol.26 『TAI PHONG』 】
2010年12月26日 | カテゴリー：世界のロック探求ナビ
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「皆様、こんばんは。芹沢聡一郎です。
クリスマスも過ぎて、寒い日々が続きますね。
さて、本日の【BACK TO BASIC キーワードで聴く】は…。
『TAI PHONG』です。
カケレコくん「芹沢さん、こんばんは！今回でフレンチ・プログレの紹介は、
ひとまずお終いですね。『TAI PHONG』のメンバーって、フランス人とベトナム人の
ハーフの兄弟、KHANHとTAIによって結成されたんですね。」
芹沢さん「そうなんだ、彼等は75年にファースト・アルバムを出していて、
今日聴いてもらうのは、76年発表のセカンド・アルバムの『WINDOWS』からの曲だよ。」
カケレコくん「高い男性ヴォーカルに、叙情的な泣きのギター・フレーズとロマンティックな
シンセサイザーが何だかラテン的。どこかフランス的なヨーロピアンな雰囲気と、アジア人的ルックスに
この儚くもクライマックス目指して高鳴る哀愁感は、プログレッシヴ・ロックそのものの展開ですね！」
芹沢さん「うん、下の曲なんかはオリジナル・アルバム最後の曲なんだけど。いきなり銅鑼（ドラ）が
打ち鳴らされてマリンバやパーカッションが鳴り始める感じなんか、ちょっとアジアっぽいんだよ。
やっぱり彼等のもう一つのルーツでもある、中華文化圏としてのベトナムの感性もここから
感じられるんじゃないかな？ラテン的フレーズのギター、ファンタジックで欧州的な雰囲気をまとったシンセ、
そこにこの東洋的フレーズの展開が合わさって、どのフレンチ・プログレとも、もっと言えば、他の同時期の
プログレッシヴ・ロック・バンドのどのアーティストとも違った作風を有したユニークなバンドとも言えるよね。」
カケレコくん「確かにこの曲。誰もまだ訪れた事のない、幻の桃源郷のような…、不思議な曲ですね…。」
芹沢さん「TAI PHONGは、2000年以降、また活動を再開しているよ！」
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