2020年11月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフ増田です。
本日はピンク・フロイドの『狂気』と並ぶ傑作、『炎』を起点に、作品を巡ってまいりたいと思います。
73年、『狂気』という歴史に残るモンスター・アルバムを世に放ったピンク・フロイド。アルバムのヒットにより一気にスターダムへとのし上がったはいいものの、バンドはある種の燃え尽き症候群、そして次なる作品へのプレッシャーに襲われていました。
そんな中で「ありのままの自分達」をコンセプトに作り上げられたのが本作『炎』。
シド・バレットという天才の喪失、アーティストを搾取する音楽業界への皮肉といった身近な主題に沿って描かれた楽曲は侘しげながらも叙情に包まれており、前作とは違ったベクトルの傑作として、アルバムは高い評価を得る事となりました。
そんな『炎』から影響を受けた、東欧ベラルーシの作品がこちら。
ベラルーシ出身バンドによる89年作。序盤のフレーズが「Crazy Diamond」や「Wish You Were Here」そっくりなのはさておき、重厚なパートから繊細なパートまでドラマチックな構成で聴かせてくれる完成度の高い逸品です。
こちらは英国から登場したフロイド直系バンドの20年デビュー作!
「Welcome to the Machine」を彷彿とさせるもの哀しいメロディと男性ヴォーカルの歌声が良いですね~。一音一音端正に紡がれるギターなど繊細なアンサンブルもGOOD。フロイド好きは要チェックの新鋭グループです!
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サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1973年発表の『狂気』の大ヒットを経て、PINK FLOYDは日用品を使った前衛音楽「Household Objects」を企画。しかし、これは実際にレコーディングも行われていましたが、途中で頓挫しました。そして、1975年に発表された『炎〜あなたがここにいてほしい』は、全米および全英1位を獲得した前作『狂気』と並ぶPINK FLOYDの代表作のひとつとなりました。最大の聴きどころは、アルバム冒頭と最後に収められた9つのパートから成る「クレイジー・ダイアモンド」でしょう。この大曲は、(Roger Waters自身は否定しているものの)早くにグループを離脱することになってしまったSyd Barrettに捧げられた楽曲だと言われています。さらに、79年にリリースされる傑作『ザ・ウォール』につながるテーマが登場する「ようこそマシーンへ」、プログレ・フォーク・ミュージシャンRoy Harperをゲスト・ヴォーカリストに迎えた「葉巻はいかが」、そしてRoger WatersとDavid Gilmourが揃って「グループの最高の楽曲のひとつ」と胸を張る「あなたがここにいてほしい」が収められています。『狂気』に続き、本作も間違いなく名盤です。
James Guthrieによる新規デジタル・リマスター、Storm Thorgersonがブックレットを監修した2011年再発CD。ペーパーケース仕様
盤質:傷あり
状態:良好
軽微なホチキス錆あり、軽微な汚れあり
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