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甦る70年代アルゼンチン・ロック、アルゼンチン新鋭VADE RETROの12年デビュー作&そのルーツ、70年代アルゼンチン・ロックの名盤を中古棚よりピックアップ!

こんにちは、カケハシ・レコードの佐藤です。
本日もカケレコ一押しの新譜・中古をレコメンドしてまいります。

ではまずは新譜からいってみましょう。今回はアルゼンチン産新鋭プログレ・バンドVADERETROによる驚きの12年デビュー作『FLORECIENDO EN HELIOPOLIS』をご紹介いたします。まずはこちらの2曲をどうぞお聴きください。

いかがでしょうか。チャーリー・ガルシア率いるLA MAQUINA DE HACER PAJALOSやSERU
GIRANなど、70年代アルゼンチン・ロックの代表作品に親しんできた方なら、このサウンドにハートを鷲掴みにされてしまうのではないかと思います。

南米特有の詩情に満ち溢れた珠玉のメロディに哀愁たっぷりのギターソロ、フォーキーにもジャジーにも変幻自在に進行する流れるようなアンサンブル・・。もう何もかもがアルゼンチン・ロックとしてのアイデンティティをこれでもかと放出いますよね。

SEIN、LA FINCA DE LAURENTOなど近年の新鋭には70年代アルゼンチン・ロックのエッセンスを取り入れたバンドが登場してきていますが、それをここまで大幅にフィーチャーしなおかつナチュラルに聴かせてしまうところに、70年代ヴィンテージ・サウンドを取り入れた現代プログレとして一つの完成形を見る思いです。

ヴィンテージ・プログレという観点から見ても、こちらもカケレコ一押しのスウェーデン新鋭LUGNOROにも迫ろうかという再現度。あの時代特有のざらつき感まで描き切るアンサンブルは見事の一言です。

次回作では一体どのような方向へと舵を切っていくのか、私としても早くも期待が高まっているところであります。その時までは本作を嫌になるほど聴きまくることにいたします。

さて、それでは今回の中古探索は、アルゼンチンより現れたこの素晴らしき新鋭VADE
RETROのルーツを見直すべく、70年代アルゼンチン・プログレを中古棚よりピックアップしてまいりたいと思います。

ではまずは・・、

・・・ガサゴソ・・・

おっ、これは一枚目に相応しい作品が見つかりました。ALMENDRAの1stなどとともにアルゼンチン・ロックの礎を築いた一枚、SUI GENERISの第一作『VIDA』です。

うーん・・、やはり何度聴いても心の琴線にダイレクトに届くメロディ、歌声に泣かされてしまいます。フォークと言っても格調高いブリティッシュ・フォークなどにはない、むき出しのセンチメンタリズムが

チャーリー・ガルシアとニト・メストレからなるSUI GENERISは、当初アルゼンチン国内の若者を中心に熱狂的な支持を集め、半ばアイドル的な存在であったといいます。その後人気絶頂期に解散、自らの求める音楽を求めそれぞれの別の道を歩んでいきます。

ここまで書いて感じるのは、まるでビートルズを見ているかのような経歴を辿っていること。これは興味深い。さながら彼らはアルゼンチンのビートルズと言える存在だったのかもしれません。

さてでは次にまいりましょう・・。

・・・ガサゴソ・・・

決して目立つバンドというわけではありませんが、そのメロディ・センスはチャーリー・ガルシアにも引けをとらない名バンド、AUCANの77年作と79年作の2in1『AUCAN and BROTES DEL ALBA』をピック・アップ。

繊細に奏でられるクラシカルなピアノ、そこに乗る淡い詩情を湛えたメロディは、このバンド以外には出せない味わい。作品としても、ラテン気質の陽気さを持つサウンドとデリケートな歌メロとが美しく調和する名品となっています。

2ndは美しいメロディはそのままに演奏はよりプログレッシヴな方向へと向かい、前作のフォーキーな作風からシンフォニック・ロック作品になった印象。一曲ではチャーリー・ガルシアによる客演も聴かれ、70年代アルゼンチンのバンド同士の繋がりがどういうものだったのか、なんてことに思いを馳せてしまいます。

では最後いってみましょう。

・・・ガサゴソ・・・

これはまさに隠れた名盤といってよいのではないでしょうか。アルゼンチン・プログレ・バンドAQUELARREによる75年の最終作。これがまた南米的でありながらも独特の味を持つ好内容なんですよね。

先ほどのAUCANに通じるのどかさに、ESPIRITUあたりのドラマティックなメロディ・ラインを加えたかのような佳曲が揃った一枚です。この曲もいい曲ですが、終盤の若干チープなシンセ・ソロがまた何とも愛らしいイメージを強めます。そう、こういうどこか決まらないながらも愛すべきバンドというのが多いのも70年代南米プログレの良さですよね。あ、イタリアなんかもそうですね・・。

70年代より南米きってのロック大国として知られたアルゼンチンですが、今回の新譜を始め現在も続々とハイレベルな新鋭バンドが登場してきています。今後も南米アルゼンチンの音楽シーンに是非ご注目ください!

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