PPRCD048(PROGRESSIVE PROMOTION) 【2017年発売CD】
デジパック仕様。
今やメキシコのみならず中南米シーンを代表するグループとなった彼らの17年作はもう聴いた?この圧倒的スケール、スウェーデンのTFKとブラジルのSAGRADOを合体させたかのような凄まじさと言ってしまおう!傑作!
70年代末結成、90年代初頭にデビューして以降コンスタントに高品質な作品をリリースし続け、今やメキシコのみならず中南米シーンを代表するグループとなった彼らの17年作!ピアノ、オルガン、シンセを縦横に駆使してアンサンブルを形作るクラシックの素養みなぎるキーボード、天を駆けるように格調高い音色から深みある芳醇な音色までを操る表現力抜群のヴァイオリン、そしてゴリッと硬質なリフワークとエネルギッシュな速弾きでCASTのヘヴィネスを一手に担うギター。安定感抜群のリズム・セクションの上を、三者が複雑に絡み合いながら織り上げていくスケールの大きなシンフォニック・ロック・サウンドは、もはや興奮を通り越して感動すら覚える素晴らしさ。全編にわたり瑞々しくファンタジックな躍動感に満ちながらも、同時に一音一音には確かな重量感のあるという、一分の隙なく構築されたサウンドはもはや貫禄と言う以外にはない威風堂々な出で立ちです。特に素晴らしいのが前作より正式メンバーとして活躍するヴァイオリニストRoberto Izzoのプレイ。ソロもたっぷりフィーチャーされており、清廉なクラシカル・シンフォの色合いが強まっているのが特徴です。これは、スウェーデンのTHE FLOWER KINGSとブラジルのSAGRADO CORACAO DA TERRAを合体させたかのような凄まじさと言ってしまおう!傑作!
78年にメキシコで、キーボード奏者:Alfonso Vidalesを中心として結成されたシンフォニック・ロック・バンド。
これまでに何と19枚もの作品を生み出しています。
詳しくは以下をご覧ください↓
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それではまず、今作『POWER AND OUTCOME』からオープニングの曲をどうぞ。
猛禽の鳴き声で物々しくスタート。
バイオリンとキーボードがクラシカルな旋律を奏でたところでハードなギターが鋭く絡み、緊張感みなぎる壮絶なアンサンブル!
負けじと応戦するバイオリンは前作から加入のRoberto Izzo。優雅さと力強さを併せ持った、キレのあるプレイを聴かせてくれます。
まるで鷹が崖から飛翔し、メキシコの雄大な自然を高速で飛び回っているかのような壮大なスケール感!
う〜ん、オープニングからして濃厚過ぎますね!圧倒されてしまいます!
そして特筆したいのが2パートからなる「Details」。静と動の対比が素晴らしいのです!
それではまず前半のCircle Spinsを。
Details: A) Circle Spins
(↑音源が途中で切れてしまっています。ご了承ください。)
キーボードのリリカルなアルペジオと流麗なバイオリンが何とも優美ですね。
緊迫したこれまでの曲からひと時解放され、暖かな日差しが差し込んでくるかのよう。
そこに流れているのは、ブラジルのシンフォニック・ロック・バンドSAGRADO CORACAO DA TERRAに通じる、南米ならではの豊かな詩情。
しかし低音で深みあるBobby Vidalesのボーカルは奥底に苦悩を秘めているようで、歌詞を一句一句噛みしめるように歌っています。
さあそして、Start Againです。
Details: B) Start Again
一転してハードなアンサンブル。
高鳴る鼓動のようにドラムが打ち鳴らされ、幾重にも重ねられたキーボードの上をバイオリンとギターが駆け上がり、猛烈に加速していきます。
バイオリン、ギター、キーボードが入り混じりながらハードなソロを繰り広げる様は、高速な万華鏡のようで、息をつく間もありません。
流石はベテラン・シンフォ・バンドというべきか、全ての楽器が一糸乱れず緊張感を保ったまま緻密に組み合わされて行き、そのスリリングな演奏にはただただ呆然とするしかありません。
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アルバムはこの後もフルスロットルで攻めの姿勢。一時間越えのダイナミックなこのアルバムは、一つの叙事詩のようです。
結成40年のCAST。そのパワーは留まる事を知らず、溢れるばかり。今まさに脂が乗りきっています!
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レーベル管理上、ジャケットに折れや圧痕、若干の折り目ズレがある場合がございます。ご了承ください。
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レーベル管理上、ジャケットの若干折れ・盤面にキズが付いている場合がございます。ご了承ください。
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レーベル管理上、ジャケットにスレや盤にキズがある場合がございます。また、ジャケットの寸法にバラつきがございます。ご了承ください。
00年代以降のエネルギッシュなモダン・プログレ路線を堅実に守りながら、往年のイタリアン・ロックを思わせるヴィンテージ色豊かなサウンドも取り入れてドラマチックに聴かせます。通算20作目となった貫禄の08年作!
レーベル管理上、ジャケットの若干折れ・盤面にキズが付いている場合がございます。ご了承ください。
00年代以降のエネルギッシュなモダン・プログレ路線を堅実に守りながら、往年のイタリアン・ロックを思わせるヴィンテージ色豊かなサウンドも取り入れてドラマチックに聴かせます。通算20作目となった貫禄の08年作!
レーベル管理上、デジパックにスレや圧痕、盤面にキズが付いている場合がございます。ご了承ください。
もう聴いていて「うおぉぉ」とうなりっぱなしで、次々にこちらの「泣きとドラマのツボ」を押しまくる展開には笑みがとまらない!ここにきて最高傑作か!と思ってしまう、ベテランらしさ皆無の瑞々しい傑作!
レーベル管理上、デジパックに若干圧痕・角つぶれ、盤面にキズが付いている場合がございます。ご了承ください。
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製造上またはレーベル管理上、デジパックに若干不良、盤面にキズがある場合がございます。あらかじめご了承ください。
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レーベル管理上、盤面にキズがある場合がございます。予めご了承ください。
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怒涛のシンフォ!(4 拍手)
プログレ者さん レビューをすべて見る
前作VIDAから参加したヴァイオリン奏者が今作でも良い味を出している。アルバムはそのヴァイオリンによる印象的なフレーズで始まり、そこに切れ味鋭いギターが合流し70分をこえる大作だが、中だるみなく一気に聴かせる力はさすがと言える。正に怒涛のシンフォ!と呼べる傑作。