2020年4月13日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ:
こんにちは。
スタッフ佐藤です。
新品CDをメインに直近で入荷した注目のタイトル、売れ筋の人気タイトルの中からスタッフおすすめの作品をピックアップするコーナー「日々是ロック」。
カケレコが厳選して入荷している世界のロック/プログレの新品CDを通して、魅惑の音楽探求をお楽しみください☆
今日はこの週末に皆様よりご購入いただいたCDの中から、熱気いっぱいの痺れるオルガンが堪能できる作品をセレクトしてまいります!
まずは、デトロイト・サイケの素晴らしき発掘盤からスタート♪
デトロイトのサイケ・バンドによる幻の2nd。痙攣的なファズと揺らめくようなオルガンが絡むヘヴィ・サイケ曲、B級マイナーな歌メロが鈍く光るサイケポップ曲、ともにスルメ過ぎます…。
続いても30年近く眠っていた米サイケの発掘音源集。暗いジャケからは想像できないサウンドですよ~。
ジャニスやグレイス・スリックを思わせる力強い姉御ヴォーカルにうっとり…。グルーヴィーなオルガン&キレのあるギターもGOODな隠れUSサイケ発掘盤!
こちらは、カリフォルニアはサンディエゴ産サイケ/ブルース・ロックの逸品。猛々しさとクールネスを備えたサウンドが聴き物。
パンクにも通ずるくらい荒々しさ全開なのに、ジャジーなオルガンなどちょっぴり斜に構えた大人な雰囲気も併せ持っててグッとくる~。この68年作、オルガン・サイケやガレージ・サイケ・ファンには激レコメンド!
英国からは、ちょいキモなジャケがインパクト抜群のこのアルバム♪
熱気ムンムンのオルガンをバックにむせび泣くブラス!ジャジーなギターはセンス良いし、ソウルフルなヴォーカルも英国的哀愁たっぷり。ジャケはちょいキモですが、これぞ英国な渋みが堪らんブラス・ロックな好盤です。
もう一枚英国から、GREENSLADEやIAN HUNTER BANDで知られるベーシスト在籍のアート・ロック・バンドをチョイス!
オルガンやファズ・ギターが荒々しく主張し合う、怪しく混沌としたサウンド…これぞ70年代前夜英国アート・ロック!この英サイケ、ヴァニラ・ファッジやアート期パープル、あるいは初期フロイドが好きなら超オススメ!
お次はフランスへ渡り、このカッコよさ満点なオルガン・ロックをご紹介いたします♪
叙情派フレンチ・プログレの名作を残したSANDROSEの前身なのですが、サイケ色も加味したスリリングなオルガン・ロックが炸裂していて実にカッコ良し!
東欧チェコからは、キース・エマーソンばりのクラシカルなオルガンが味わえる一枚を!
1曲目は、初期マグマばりの攻撃的ブラス・ロックで突っ走るし、2曲目は「ELPばりにテクニカルなプロコル・ハルム」って感じだし、3曲目はナイスもびっくりな本格派クラシカル・ロックだし、東欧プログレ黎明期の驚くべき傑作!
ラストは新鋭グループをセレクトしましょう。これがPFMやBANCOら先人からの影響も含む、濃厚なイタリア叙情が堪能できる素敵な作品なんです。
キレのあるギター、オルガン、シンセらが躍動する歯切れのいい演奏に、朗々と力強いイタリア語ヴォーカルが抜群に映えるメロディアス・プログレ!なるほど、QUASAR LUX SYMPHONIAEのギタリストによるバンドだったのね。地中海の情景が広がるようだなぁ…。
いかがでしたか?
よろしければこちらの記事もどうぞ♪
【関連記事】
スタッフが様々なテーマに沿ってオススメ作品を取り上げ、世界のロックをカケハしていく「日々是ロック」。今回のテーマは「ちょっぴりニッチな各国オルガン・ロック」!
米国ワシントン州のサイケ・グループ、69〜70年に録音されつつ96年までお蔵入りとなっていた発掘音源集。薄暗いジャケに反して内容はソウルフルで艶のある紅一点ヴォーカルをフィーチャーしたウェストコースト風男女混声サイケで、グルーヴィーに転がる明るいオルガンやガレージ・テイストたっぷりの生々しいギターもイイ感じ。エネルギッシュでノリ良いナンバーから気だるくアシッド臭に包まれたナンバーまで、「姉御」な女性ヴォーカルを中心とした色気漂うサウンドはかなり聴き応えアリです。JEFFERSON AIRPLANEやBIG BROTHER & THE HOLDING COMPANYのファンは是非。
Jean Pierre Alarcenなどが参加しており、SANDROSEの母体といわれているフレンチ・オルガン・ロック・バンドの69年作。SANDROSEが女性ボーカリストRose PodwojnyとJean Pierre Alarcenを中心に組み立てられたプロジェクトであったのに対し、EDEN ROSEはその方向性からキーボーディストHenri Garellaのサウンドが大きくフューチャーされており、ややサイケデリックな質感を感じさせるスリリングなオルガン・ロックを展開しています。非常にグルーヴ感溢れるサウンドであり、ドラマチックなSANDROSEとはまた違った魅力のある名盤です。
ミシガン州デトロイト出身の4人組サイケデリック・ロック・バンド。本作は、サイケ・ファンにはお馴染みの71年作「BUMP」の翌年に録音されながらも、お蔵入りとなって陽の目を見ることのなかった幻の2nd。痙攣的なファズと揺らめくオルガンを軸にしたドロ〜リとしたヘヴィ・サイケ曲と、凝ったスタジオ/音響実験も相まってますますヒネた感の強まったサイケ・ポップ曲という、1stの延長線上にあるヘヴィ&ポップな二面性を湛えた作風。楽曲アレンジのクオリティに関しては本作のほうが断然上ですし、ヴァイオリンや銅鑼、女性コーラスまで導入するなど、この2ndに賭けた気合いが充分に伝わってくる内容なのですが、1stが全然売れなくてお蔵入りになったとのこと。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!