2019年10月7日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
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こんにちは、スタッフ佐藤です。
秋に聴きたい楽器を聞かれたら色んな楽器が挙がりそうですが、上位に入ってきそうなのがオルガン。
今日は各国の中でもちょっとニッチなポジショニングのグループからセレクトしてみましたよ♪
どうぞお楽しみください☆
まずは中古棚から探してみましょう♪
デンマーク・プログレの代表格SECRET OYSTERの母体となったバンドですが、なるほど、あのジョン・ピールが気に入ったのも頷けるなぁ。グレイヴィ・トレインやユーライア・ヒープあたりのファンにはたまらないオルガン・ロック・バンド!
幻想的なメロトロンに耳を奪われがちですが、PROCOL HARUMの「青い影」に通ずるような美しいオルガンの調べも絶品なんだよなぁ。そして、これでもかと泣きまくるギター、柔らかなフルート。圧倒的に叙情性溢れるアンサンブルはただただ涙するしかありません。
新品からのイチオシはこのへん!
ヴァン・ダー・グラーフにソウルフルな女性ヴォーカルが入ったら?そんなバンドをベルギーで発見!強烈な暗黒おとぼけジャケに負けず、サウンドもキてます!
アルバムを残さずに消えた幻のジャーマン・オルガン・ロック・バンドのライヴ音源発掘盤なのですが、これがクラシカルでジャジーでブルージーで、奥ゆかしくも叙情と哀愁たっぷりで、オルガン・ロック・マニアには堪らぬ好内容なのです…!
旧ユーゴにVertigoの名作にも比肩する、陰影に富んだオルガン・プログレがあったとは。トラフィックに通じるR&BフィーリングにVertigo直系のくすんだヘヴィネスを加えたサウンドは本格感ぷんぷん。
エッグ~カーン時代のデイヴ・スチュワートを彷彿させる淡いトーンのオルガン、そして、仏カルプ・ディアンに通じるほの暗い幻想美。フレンチ・シンフォの秘宝と言える77年作!
中古セール棚からもこんな作品がでてきました~。
オープニング・ナンバーを聴いて驚きました!スティーヴ・ウィンウッドばりのソウルフル・ヴォーカル!このオランダのオルガン・ロック・バンドの69年作は痺れますよ~!
南ア出身の女性オルガン奏者/シンガー/詩人/SF作家(!)、ジュリアン・ジェイ・サヴァリンをリーダーとして英国を拠点に活動したグループ。
これはオルガン・ロックとしてもコンセプト・アルバムとしてもブリティッシュ・ロック最果ての一枚・・・かな?
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旧ユーゴで、現クロアチアはザグレブ出身のオルガン・ロック・グループ、72年のデビュー作。トラフィックに通じるR&Bフィーリングに、VERTIGO勢に通じる陰影やハードさを加えたサウンドが持ち味。手数多くタイト&グルーヴィーなドラムと地を這うようにヘヴィなベースによる屈強なリズム隊、くすんだトーンのオルガン、ここぞでファズ・ギターを炸裂させるブルージー&ソリッドなギター、ちょっぴりアクの強い声のソウルフルなヴォーカル。各楽器ともテクニック抜群で、一体感もあり、本格感ぷんぷん。ズシリと重いアンサンブルを軸に、変拍子による細かなキメも織り交ぜた展開も見事。フルートがむせび泣くジャジーでアコースティックなパートなど、表現力も特筆です。これは、素晴らしいグループ!英ロックのファンは必聴と言える名作!
70年代に西ドイツで活動し、ELOYやGURU GURUともツアーを行った幻のバンド、当時のライヴ音源を収録した18年発掘盤。そのサウンドはくすんだトーンのクラシカルなハモンドを中心に、ブルージーなギターやうねりのあるベースを交えて哀愁たっぷりに展開する王道のオルガン・ロック。CRESSIDAを思わせるジャジーで叙情的な曲調がメインかと思いきや、聴いていくとピアノ、オルガン、シンセを切り替えながらスピーディーにフレーズを弾き倒すリック・ウェイクマンばりのパートがあったり、『神秘』〜『原子心母』頃のフロイドを彷彿とさせるサイケデリックなナンバーが飛び出したりと、多彩でクオリティの高い内容にビックリ!長尺曲が多いものの、アグレッシヴなソロ・パートに粛々とした叙情パート、味のあるヴォーカル&コーラスパートが交差する起伏のついた構成、そしてどこまでもリリシズムに溢れたメロディとハーモニーでじっくりと聴かせます。決して録音状態は良くないものの、単なるアーカイブに留めておくには惜しい好内容。オルガン・ロックやジャーマン・ロック・ファンは要チェックです。
ベルギー出身、ギターレスでサックス奏者とオルガン奏者を含み、女性ヴォーカル在籍という編成のプログレ・グループ。70年のデビュー作。サックスが低く垂れ込めるVDGGばりに荘厳なパートとジャジーなオルガンをフィーチャーしたジャズ・ロックなパートを行き交うアンサンブル、そしてジュリー・ドリスコールやキャロル・ギライムスを彷彿させるソウルフルな女性ヴォーカル。ベルギーのプログレと言えば、WATERLOOやIRISH COFEEのようなオルガン・プログレやCOSやPAZOPなどカンタベリー・フィーリングなジャズ・ロック・グループを思い出しますが、その両方のエッセンスを併せ持つのがこのグループ。シャープな高速リズムに女性スキャットとサックスとオルガンがユニゾンで畳みかける4曲目は、まさにこのグループならではと言えます。強烈な印象を残すジャケに負けない、ハイ・レベルでオリジナリティ溢れる好グループ!
スイスはジュネーブ近くのフランス中東部の街、オヨナで結成されたキーボード・トリオ。77年に自主制作された唯一作。ゴリゴリと強いアタックでよく動くベースとキレのある手数多いドラム、ほの暗い幻想美に包まれたキーボード。フランスの名グループ、カルプ・ディアンにも通じる、フランチ・シンフォならではの耽美的でクールなサウンドが印象的です。スペーシーかつ淡いトーンのオルガンには、エッグ〜カーン時代のデイヴ・スチュワートも彷彿させます。80年代に発掘されて日本に紹介されていれば、ユーロ・ロック・ファンに人気が出ていたかもしれません。フレンチ・シンフォの秘宝と言える逸品です。
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