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LYNX特集 ~西欧と東欧の魅力を併せ持つポーランド・シンフォの新鋭をご紹介

こんにちは、カケハシ・レコードの佐藤です。

本日はポーランドのシンフォ系レーベル、LYNXからお薦めの作品をご紹介したいと思います。

LYNXは現代ポーランド・シンフォを代表するグループであるMILLENIUMのキーボード兼リーダー、RYSZARD KRAMARSKIによって2002年に設立されたレーベルです。

すでにそれなりのキャリアを持つレーベルなのですが、ポーランド国内の新鋭シンフォ・グループを多数抱えており、これぞポーランド!と言いたくなるような力強く溢れ出すシンセと東欧特有の翳りのある叙情が堪能できる、ドラマティックかつ幻想的なシンフォニック・ロックの宝庫なんです。

それではLYNXのタイトルの中から是非ともお勧めしたい3作品をご紹介いたします。

まずはこちらの作品、MOONRISE/SOUL’S INNER PENDULUMをご紹介。

MOONRISEはマルチ・インストゥルメンタリストKAMIL KONIECZNIAKを中心に結成されたシンフォニック・ロック・プロジェクト。
本作はゲスト・ヴォーカルとしてMILLENIUMのLUKASZ GALLを迎えての第2作にあたり、彼のナチュラルな声質が存分に生かされたドラマティックなシンフォニック・ロックが展開されます。ではこのグループの本領がよく現れたこの曲を聴いていただきたいと思います。

うっすらと霧が広がるような幽玄なシンセをバックに、耳に心地よく響く柔らかなディストーション・ギターが極上のメロディーを紡ぐ、メロディアス・シンフォの最高峰と言ってもよい完成度を誇る作品です。幻想的な演奏の中をジャジーにむせび泣くサックスもまた素晴らしい。今後の展開に大きな期待がかかるグループですね。
なお、もう1曲GALLの粛々とした歌声が胸に迫る哀切のシンフォニック・バラードが下のジュークボックスでお聴きいただけますので、そちらも併せてどうぞ。

続いては、今やポーランド・シンフォの代名詞の一つとなりつつある美声女性ヴォーカルをフィーチャーしたシンフォをセレクト。

ALBIONは90年代半ばに2枚の作品を発表した後、10年に渡って沈黙を続けてきました。復活作となった本作は、その10年の空白を補って余りあるドラマティシズムに溢れた美麗シンフォニック・ロックに仕上がっています。では同作から鮮やかな美感に満ちたこの楽曲をどうぞご堪能下さい。

ポーランド・シンフォの立役者COLLAGEの流れを汲む分厚いシンセがそそり立つ壮大な演奏に、女性ヴォーカルの高らかに響きわたる美声が絡む展開はゾクゾクするほどの素晴らしさ。
なお、次作にあたる07年作も素晴らしい出来栄えですので是非そちらにもご注目下さい。

そして最後はやはりこのグループでしょう。LYNXレーベル代表が率いる現代ポーランド・シンフォの代表格MILLENIUMです。

ご紹介する11年作は、勇壮に鳴り響く叙情的なシンセとひたすらドラマティックなメロディを奏でるギターに幽玄なメロトロンも交えて展開される、規格外のスケールを誇るハード・シンフォニック・ロック。東欧という枠組みを抜け出んとする意気込みが感じられる充実作です。ではその中からの1曲をどうぞ。

さすが現代ポーランド・シンフォの中心に位置するグループだけあって、風格すら漂う濃密なアンサンブルに、隙のない構築美を持つ楽曲が楽しめます。うーん、素晴らしい。
ジュークボックスでご紹介している曲も持ち味であるアグレッシヴな演奏を存分に堪能できる名曲ですので、そちらも併せてお楽しみ頂ければと思います。

LYNXレーベル注目のシンフォ・グループたちはいかがだったでしょうか。今回はセレクトしなかったグループの中にも甲乙つけがたい力作が揃っていますので、そのあたりはジュークボックスのほうで楽しんで頂ければと思います。

西欧的な洗練されたメロディラインに東欧特有の翳を帯びたメランコリックな叙情が素晴らしいポーランド・シンフォ。これからもこのLYNXレーベルを中心に発信される新鋭グループたちに、どうぞご期待ください!

LYNXレーベル~美麗なシンセワークとメランコリックな陰影、新鋭ポーランド・シンフォの宝庫

LYNXレーベル〜美麗なシンセワークとメランコリックな陰影、新鋭ポーランド・シンフォの宝庫

MOONRISE

試聴 Click!

うっすらと霧が立ち込めるような幻想的なシンセワークにエモーショナルな泣きが絶品のギター、ナチュラルな声質で聴かせる男声ヴォーカル・・。何もかもが素晴らしすぎる絶品メロディアス・シンフォ!

LOONYPARK

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派手な音色のギターが疾走するハードタッチのシンフォで幕を開ける本作ですが、本当の聞き所はアルバム後半。ディズニー作品のテーマ曲かと見紛うほどの優美でファンタジックなシンフォニック・サウンドが堪能できます。そんな中から美しいメロディラインが冴え渡る6曲目をセレクト

ANANKE

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ANEKDOTENにロマンティックなギタープレイと哀感漂うピアノを加えたかのような劇的なメロディアス・ロック。ポーランド語のミステリアスな響きが楽しめる耽美な男性ヴォーカルも素晴らしい期待の新鋭!

UISTITI

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こ、この女性ヴォーカルはちょっとすごいぞ!民謡的な「揺らぎ」が感じられる本格派。このヴォーカルと渾然一体となってダークなシンフォニック・ロックを展開する演奏陣もレベルが高い!

ALBION

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前作より10年ぶりとなる05年作。COLLAGE、SATELLITE等に通じるスケール感溢れる雄大なシンフォを聴かせますが、特徴は透明感溢れる女性ヴォーカルをフィーチャーしている点。ただでさえ壮麗なサウンドがさらに美しさを増して迫ってきます!

LEBOWSKI

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鮮烈な美感という点においてはポーランド・シンフォの中でも1、2を争うであろう美麗インスト・シンフォ。北欧シンフォにも通じる鋭く冷ややかな音使いが尋常ではない緊張感を演出しています。

MILLENIUM

試聴 Click!

今回のジュークボックスの作品を一手に手掛けるLYNXレーベルの代表が率いるMILLENIUM、11年作2枚組が登場!!ドラマティックに展開される濃密なシンフォニック・ロックが最後まで聴き手の心を捉えて放さない!傑作!!

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