2011年10月12日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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こんにちは、カケレコ・スタッフの柴田です。
本日は10月2日に亡くなったデヴィッド・ベッドフォードの特集、前編です。
クラシック、現代音楽の作・編曲家、指揮者として活動していた彼がロック・フィールドへ活躍の場を広げるきっかけとなったのは、ケヴィン・エアーズKEVIN AYERSのグループWHOLE WORLDへの参加です。72年の3rdアルバムより「THERE IS LOVING AMONG US, THERE IS LOVING」をどうぞ。
『KEVIN AYERS/WHATEVERSHEBRINGSWESING』 1972年
メルヘンチックなケヴィン・エアーズのポップなメロディーを包み込むオーケストレーション。バンド・サウンドに溶け込み、牧歌的なイメージを膨らませているアレンジは素晴らしいですね。ヴァイオリンが不気味さと緊張感を醸し出しているのもポイントです。
そしてデヴィッド・ベッドフォードの代名詞的アルバムといえば、『TUBULAR BELLS』。ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラの演奏で彼が指揮を担当した75年のオーケストラ・ヴァージョンをオリジナル・ヴァージョンと合わせてどうぞ。
『MIKE OLDFIELDS/ORCHESTRAL TUBULAR BELLS』
より重厚になったオーケストラ・ヴァージョン。意外に聴く機会が少なかったのではないでしょうか。私も久しぶりに聴きました。イントロの不気味なキーボードが、弦楽器に変わっておりピリピリとした緊迫感が伝わるアレンジへと変化。原曲でのデヴィッド・ベッドフォードの貢献度も改めて伝わるヴァージョンですね。
デヴィッド・ベッドフォード特集、前編のラストを締めくくるのは次の曲は繊細なアコースティック・ギターとオーケストラの融合。71年、ROY HARPERのアルバム『STORMCOCK』より「ME AND MY WOMAN」をどうぞ。
『ROY HARPER/STORMCOCK』1972年
つま弾かれるアコースティック・ギターに突然ダイナミックにかぶさってくるオーケストレーションには毎度驚かされます。いくつかのオーケストラ・パートがフワフワと浮遊しながら浮かんでは消える様は幻想的ですね。今聴いてもインパクトは衰えていません。
今日はここまで。本人名義のソロ作を含む残り3曲は明後日の後編にて取り上げたいと思います。
また明日お会いしましょう。
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