2017年9月13日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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スタッフ佐藤です。
70年代のニッチ&ディープな新品LPが一挙に入荷いたしました!
その中から、CDでも人気の高いタイトルをピックアップしてまいりましょう~。
CDとのツーショットでLPならではのサイズ感も実感しつつご覧いただければ幸いです☆
マグマのバーナード・パガノッティが在籍していたプログレ黎明期のフレンチ・ロック・バンドと言えば?フロイド、コロシアム、トラフィックをゴッタ煮にしたようなアート・プログレで、ジャケの通り秘宝臭ぷんぷん。
スウェーデンにマハヴィシュヌやブランドXに対抗できる超絶ジャズ・ロック/フュージョン・グループが居たとは!ジャケはB級ハード臭ぷんぷんだけど・・・。
これぞスパニッシュ・プログレ!シンフォニック・ロックに、フラメンコなどアンダルシアの民族音楽、そしてフュージョンが融合したサウンドはかなりの完成度ですよ~。
ロック、ジャズ、R&Bをごった煮にしたソリッドな演奏がカッコいい熱気溢れる英国ロックの逸品!パワフルなシャウトを聴かせるJill Sawardはこの後、英国を代表するフュージョン・グループSHAKATAKの看板シンガーとして活躍しますが、本作で既に完成された素晴らしい歌唱を聴かせています。
この女性ヴォーカル、ほとんど無名だけど、ジャニスやグレイス・スリックにシアトリカルな表現力を加えたような凄い実力派じゃないっ!変幻自在なヴォーカルを多彩なアプローチで引き立てる演奏陣もかなりいいし、これは米アート・ロックの隠れた名作!
ジャケ写は雨に濡れてますが、ギターもハーモニーも爽快に突き抜けてます!フックに富んだ米ハード/サザン・ロックの逸品ですね!
ごりごりと押しまくるギターリフに引きづられ、ベース、ドラムが汗飛び散らせながらたたみかける展開に「きたきたきたー」と拳を握り締め、直球リフ後の「決め」のパートの格好良さに思わずガッツポーズ!
マイナーだけど、サバスやバッジーでお馴染みのロジャー・ベインがプロデュースした直球勝負の正当派英ハードで、鋭角かつコシのあるギターが炸裂っ!
これはビートリッシュな英ニッチ・ポップの極めつけですね。なぜかフランスでしかリリースされなかった幻の作品。田舎のバッドフィンガーって感じで胸キュン必至!
サバスの前身バンドEARTHと、プリースト結成前のグレン・ティプトン参加バンドFLYING HAT BANDの音源集!
ジャケの犬の表情!煮え切らないなぁ。ヴォーカルのシャウトも煮え切らない!でも、そこがニッチ&ディープ盤ならではの旨味。バッキバキに歪んだワウギターもブルージーでコクがあって良い…!
ユーライア・ヒープからの影響を軸に、R&B~ファンクからサイケまでをまぶしてアメリカならではの鋭角かつグルーヴィーに聴かせるニューヨーク産オルガン・ハード!こんな凄いバンドがアメリカには眠っているのか・・・・
米ブルース・ロック・シーンの裏番長(!?)Neil Merryweather率いるグループの72年1st。とにかく女性ヴォーカルLynn Careyの、まるでアンプで増幅しているかのようなエキセントリックなシャウトヴォーカルが圧倒的!ジャニスにも匹敵してるし存在感という点で間違いなく女性ロック・ヴォーカリスト屈指でしょう。一聴の価値ありです。
初期ウィッシュボーン・アッシュを手掛けたデレク・ローレンスのプロデュース!メロディアスなツイン・リード・ギター、ファンタスティックなハモンド、ブリティッシュ・ロックの旨味がたっぷりの名作!ジャケットもヒプノシス中屈指の素晴らしさではないでしょうか。
CS&Nとホリーズを足して2で割ったようなバンドが、米中西部アイオワに居たとは。これでジャケットがちゃんとしてればもっと売れただろうになぁ。マイナーだけど、メロディ・センスも歌心ある良い演奏も備えた愛すべきバンドです。
その名は、ザル・クレミンソン。パトゥのオリー・ハルソールやニュークリアスのクリス・スペディングに通じるいぶし銀ギタリストにして、後にアレックス・ハーヴェイの右腕としても活躍する名手。その切れ味鋭いプレイを支えるリズム隊も強力で、この70年作ずばり英ハード名作。
リック・デリンジャーがプロデュースを務めたアメリカのトリオ・バンドなのですが、このソリッド&ヘヴィに畳みかけるイントロのエネルギー!ちょっとカッコ良すぎて笑っちゃいますよ。ハードロック・ファンは悶絶必至~!
けたたましく鳴らされるファズギターのリフ、エネルギッシュなリズム隊、はじけるピアノ、バブルガムなメロディとガッツあるハイトーンのヴォーカル&ハーモニー。プレ・グラムのパワー・ポップから、ホリーズばりに胸キュンメロのハード・ポップまで、キャッチーすぎる佳曲満載の70年唯一作!
数式っぽくするとこんな感じ。
(LED ZEPPELIN + BLACK SABBATH) × (BEATLES + KINKS) in Canada = ?
コロシアムと比べて知名度は劣りますが、クオリティでは負けてませんよ!骨太なバンド・アンサンブル、むせび泣くブラス、憂いのあるヴォーカル&メロディ。これぞ英国ブラス・ジャズ・ロック!
BS&Tの1stを彷彿させるジャケもクールですが、このフランスのブラス・ロック・バンドは、シカゴやBS&Tや、英国のコロシアムのファンにはたまらない掘り出し物グループ!極めつけはエネルギッシュなアンサンブルの上空で優雅に鳴るヴァイオリン。当時のユーロ・シーンにこれほどのバンドがいたとは…!
まだまだ新品LP在庫ございます。こちらより引き続き探求をお楽しみください☆
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フランス出身、後にマグマで活躍するベーシスト、バーナード・パガノッティ在籍のアート・ロック/プログレ・グループ、70年の唯一作。霧のように低く立ちこめるドラム、くすんだトーンのオルガン、浮遊感のあるヴァイヴ、女性を含む荘厳なコーラス、アーティスティックなヴォーカルなど、ピンク・フロイドを彷彿させる幻想性に溢れたサウンドが聴き所。歪んだギターが炸裂するキメのパートでは、パガノッティのベースも高速にうねりを上げて痺れます。トラフィックとコロシアムの中間に位置するようなジャジーなロック・ナンバーも魅力的で、ジャジーで格調高いピアノを挿入したり、かなりのセンスを感じさせます。秘宝臭ぷんぷんのジャケに「おおっ」となったユーロ・ロック/プログレのファンは聴いて損はありません。
マハヴィシュヌ・オーケストラからの影響色濃いスウェーデンのジャズ・ロック/フュージョン・グループ、74年作。手数多くシャープに疾走するドラム(元NOVEMBERのBjorn Inge!)、エッジの立ったトーンでスリリングなフレーズを応酬するギター&ベース、そこに鋭角に切れ込むエレピとオルガン。ジャケはマイナーなハード・ロックみたいですが、サウンドは、エネルギッシュかつ洗練された超絶フュージョン。ちょっとジョン・アンダーソンを彷彿させるハイ・トーンのヴォーカルが透明感あるメロディを歌うヴォーカル・パートも魅力的です。テクニック、アンサンブルの安定感ともに抜群。スペインのICEBERGあたりのファンも要チェック(それもそのはず、Key奏者のAlvaro Isは、ICEBERGのギタリストMax Sunyerの78年作ソロ『BABEL』に参加!)。オススメです。
ロック、ジャズ、R&Bをごった煮にしたソリッドな演奏と女性ヴォーカルJill Sawardのパワフルなシャウトが冴え渡るブリティッシュ・ロック・バンド。73年リリースの唯一作。熱気溢れる演奏ですが、どこか気品あるクールな質感もあって実にこの時期の英国的なサウンドと言えるでしょう。Jill Sawardはこの後、英国を代表するフュージョン・グループSHAKATAKの看板シンガーとして活躍しますが、本作で既に完成された素晴らしい歌唱を聴かせています。名作。
後にATOMIC ROOSTER〜IBIS〜STARSで活躍するドラマーRic Parnell在籍のブリティッシュ・ハード・ロック・グループ、70年にRCAからリリースされた唯一の作品。ごりごりと押しまくるギターリフに引きづられ、ベース、ドラムが汗飛び散らせながらたたみかける展開に「きたきたきたー」と拳を握り締め、直球リフ後の「決め」のパートの格好良さに思わずガッツポーズ。リズムチェンジや泣きのリードなどでのタメが非常に巧みで、スピーディーなパートが一層引き立ちます。野太さの中に英国然とした叙情を秘めたヴォーカルも最高です。WARHORSEあたりのブルージーでアングラ感のあるハード・ロック好きは必聴!
英ハード・ロック・グループ、75年にPOLYDORよりリリースされたデビュー作。プロデュースは、サバスやバッジでお馴染みのロジャー・ベイン。中域寄りのコシのあるトーンで引きずるようなリフからジミー・ペイジばりのキャッチーなリフまで縦横無尽なギター、タメの効いたタイトなリズム隊、そしてハイ・トーンのシャウトがエネルギッシュなヴォーカル。小細工いっさいなしで、鋭角なフレージングでスピーディーに畳みかけるパートからタメの効いたヘヴィなパートまで緩急自在にビシっと決める正当派ハード・ロック。
イギリスのグループながら、フランスでしかリリースされなかった幻の作品。仏EMI COLUMBIAからの73年の唯一作。ジョージ・ハリスンを彷彿させる柔らかなアコギとスライド・ギター。そこに絡む、ハード・エッジなグッとくるエレキ。そして、ハートウォーム&スウィートなヴォーカル、憂いいっぱいのキャッチーなメロディ、豊かなハーモニー。バッドフィンガーあたりのビートリッシュなバンドが好きなら、間違いなく胸キュンしてしまうでしょう。ストリングスのように鳴らされるメロトロン、リリカルなリコーダー、格調高いハープシコードによる気品あるバラード、バッドフィンガーばりのパワー・ポップもまた魅力。ビートリッシュなバンドのファンから、フェアフィールド・パーラーやムーディー・ブルースあたりのポップな英ロック/プログレのファンまで、これはかなり掘り出し物の好グループ。いいです!
71年から73年にかけて活躍した幻のブリティッシュ・ハード・ロック・バンド、ダフィーの73年のセカンドにして最終作。英国的ハード・ロックでありながらも、オルガンやアコースティック・ギター等も効かせた多彩なアレンジで、プログレッシヴ性とキャッチーなグラム・ロック性を兼ね備えた音楽性は、部分的にはあのクイーンに先んじる先見性あるものであり、70年代英国ロックの層の厚さと底力を改めて思い知らされる隠れ名盤。(レーベル紹介文より)
72年作1stと73年作2ndをカップリングした2in1CD。とにかく女性ヴォーカルLynn Careyが必殺!アンプで増幅しているかのようなエキセントリックなシャウトは存在感抜群。本当凄いです。バンドの方もヴォーカルの迫力に負けじとソリッド&ブルージー&ファンキーな力強いサウンドを炸裂させています。どちらも名作!
まるでアンプで増幅しているかのようなエキセントリックなシャウトがジャニス・ジョップリン級の存在感を放つ女性ヴォーカル、Lynn Carey擁するグループ。音楽面をリードするのは、Neil Merryweatherで、彼が率いるバンドの作品はすべて名作といえる米ブルース・ロック・シーンの隠れた名ミュージシャン。72年と73年のアルバムからは漏れたスタジオ未発表音源を収録した編集盤。
米ブルース・ロックの裏番長(!?)Neil Merryweather率いるグループ、72年1st。とにかく女性ヴォーカルのLynn Careyが強烈!まるでアンプで増幅しているかのようなエキセントリックなシャウトヴォーカルで圧倒します。ジャニスにも匹敵してるし存在感という点で間違いなく女性ロック・ヴォーカリスト屈指。そんなヴォーカルの迫力に負けじと演奏陣もソリッド&ブルージー&ファンキー強靭なサウンドを聴かせていて、この天井知らずのテンションと溢れ出るグルーヴィーなコクが堪りません。米ブルース・ロック好きには至福の一枚と言えるでしょう。
英プログレ・グループ、73年にソヴリン・レーベルからリリースされた唯一作。初期WISHBONE ASHを手掛けたことで知られるデレク・ローレンスがプロデュースを担当。エネルギッシュかつスモーキーなグッとくるヴォーカルとヌケの良い爽快なコーラス・ワーク、そしてそこに絶妙にからむメロディアスなツイン・リード・ギター、そのバックで英国らしいファンタスティックな陰影を描くハモンド・オルガン。タイトでキレのあるリズム隊、抜群にタメの効いたキメのリズム・チェンジも最高のカッコ良さ。この1曲目を聴いて心躍らないブリティッシュ・ロック・ファンは居ないでしょう。レーベル・メイトのフラッシュを彷彿させるスピード感と突き抜けるメロディ・センス。2曲目では、長尺ギター・ソロがこれでもかと胸に迫ります。3曲目ではカントリー・フレイヴァーもまぶせてどこまでも気持ち良く駆け抜けます。こんなバンドで、こんな風にギターが弾けたら、楽しいだろうなぁ。オススメです!ジャケはヒプノシス!
米中西部はアイオワ州のダベンポートで69年末に結成されたフォーク・ロック・バンド。76年のデビュー作に続く78年作2nd。オープニング・ナンバーから、ラズベリーズやトッド・ラングレンあたりを彷彿させる胸キュンなメロディと爽やかなハーモニー(後追いコーラスにグッとくる!)が最高!ラストもビートルズへのオマージュたっぷりで良い感じ!エッジの立ったパワー・ポップな2曲目も良いし、リズムは凝ってるけど弾けんばかりにポップな3曲目なんかトッド・ラングレンのファンは「おっ」となるはずだし、前作にも増してメロディに磨きがかかった佳曲ぞろい。ラズベリーズが好きなら、間違いなく愛聴盤になるでしょう!マイナーなバンドですが、オススメの好バンドです。
英国はグラスゴー出身。後にアレックス・ハーヴェイと出会い、センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドへと発展するグループ。70年作の1st。前半は、アコースティック・ギターのバッキングを活かした英国的な牧歌性も感じさせるサウンドで、後半はツェッペリンも意識したハード・エッジなサウンドへとシフト・チェンジ。聴き所は、なんといってもZal Cleminsonのギター。コシのある歪みで、タメの効いたリフ、鋭角に畳みかけるスリリングなリードともに懐深く弾いていて、パトゥのオリー・ハルソールあたりにも通じる、ブリティッシュならではの陰影に富んだいぶし銀のフレージングが光っています。リズム隊も特筆で、特にベースのChris Glenは、後にMSGにも参加する名手。クリームのジンジャー・ベイカーにも負けないセンス抜群のベースを響かせています。2ndはハード・ロック化しますが、本作は、深い森に迷い込んでしまったような幻想性や陰影が感じられるのが特徴。渋くメロウなスルメ名盤です。
英国はグラスゴー出身。後にアレックス・ハーヴェイと出会い、センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドへと発展するグループ。71年作の2nd。デビュー作は、前半はアコースティカルに、後半はツェッペリンを意識したハードなサウンドを聴かせていましたが、この2ndは、そのハードな部分を推し進めたソリッドかつ鋭角なナンバーで占められています。ドラムにEdward Ted McKennaが加入。ベースのChris Glenとともに、鉄壁のリズム隊を構成(2人とも後にMSGで活躍)。ツェッペリンにも比肩するような重量級リズムを轟かせています。そして、何と言っても、ギターのZal Cleminson!コシのある豊かな歪むのトーンはこれぞブリティッシュでカッコ良すぎるし、タメの効いたリフ、前のめりのアグレッシヴなソロともに、本当にキレまくっています。クリームばりのブルース・ハードからツェッペリンの「コミュニケーション・ブレイクダン」を彷彿させるアグレッシヴなナンバーまで、圧倒的な音量とスピード感で畳みかける逸品。英国臭をぷんぷん振りまくスモーキーなヴォーカルと憂いあるメロディも特筆です。英ハード屈指の名作!
アメリカのハード・ロック・トリオ。リック・デリンジャーのプロデュースによる71年の唯一作。ブルースが根っこにあるアグレッシヴかつエモーショナルなギター、ブルージーにシャウトするヴォーカル、力強く疾走するドラムが印象的。哀愁溢れるメロディにも胸が熱くなります。ギタリストのフロイド・ラドフォードは後にジョニー・ウィンターのバンドで2ndギタリストとして活躍します。疾走感の中にも哀愁を忍ばせたブルース・ハードの名作。
カナダのハード・ロック・グループ、72年のデビュー作。ライナーには、LED ZEPPELIN、BLACK SABBATH、GRAND FUNKに影響を受けたハード・ロックを軸に、BEATLESやKINKSに通じるポップ感がある、と書いてありますが、まさにその通り!疾走するアグレッシヴなリズム隊、シャープに切れ込むキレ味抜群のギター、ちょっとハスキーな歌声がカッコ良いヴォーカルとフックに飛んだメロディとキャッチーなコーラス。ストレートでポップなハード・ロックが好きな方は間違いなくグッとくるでしょう。憂いのあるメロディは英国ファンにもたまらないはずです。後にRUSHのプロデューサーとして活躍するTerry Brownがエンジニアとして参加していて、パキっとヌケがよくスピーディーなサウンドも印象的。素晴らしい!
70年発表の1stアルバム。骨太なバンド・アンサンブルとむせび泣くサックスが最高に格好良いハードな曲から、オーボエ、フルートなどの管弦楽器によるいかにも英国的な響きが美しいジャジーなバラードまで、どの曲もハイテンションな演奏がこれでもかと詰め込まれた名盤。メロディー・ラインも文句なしに素晴らしく、切々と歌い上げるヴォーカルとともにたいへん印象的に響きます。ブリティッシュ・ロック、ブリティッシュ・ジャズ・ロック・ファンとも必聴。おすすめです!
フランスのブルース/ジャズ・ロック・グループ、69年の1st。聴いて驚きました。フランスにコロシアムやニュークリアスやグレアム・ボンドに対抗できるこれほどのグループが居たとは。グルーヴィーかつ時に水面を子供がジャバジャバするように無邪気で浮遊感いっぱいのハモンド、ニュークリアスばりに艶やかで陰影に富んだホーン・セクションやギター、クリス・ファーロウもびっくりのソウルフルなヴォーカル。時にヴァイオリンも入って、テンションみなぎる超絶アンサンブルも聴かせたり、これは相当に熟達のメンバーが集まったグループに違いありません。マグマやゴング以前にこんなグループが居たとは。恐るべしフレンチ・ロック。これはオススメです。
フランス出身グループ、70年作2nd。鍵盤、サックスを加えた7人編成で、ジャジー且つダイナミックなLAURA NYROのカヴァー「LUCKIE」を始め、ブラス・ジャズ・ロックを全編で展開。ブイブイと唸るベース、手数多くドタバタとしたドラム、プリミティヴなパーカッション、グルーヴィなオルガン、リリカルなピアノ、フリーキーなヴァイオリン、豪快なサックス、ブルージーなギター。豊富な楽器群による熱気をはらんだインプロヴィゼーションの応酬が堪能できる一方で各曲は3分台とコンパクトに纏められており、熱狂しつつも冷静な計算高さを感じさせるアンサンブル。その佇まいはIFなど英ブラス・ロック・バンドを彷彿とさせます。楽曲にダイナミズムを加えている、声量豊かでパワフルなヴォーカルも素晴らしい。無名ながら英ブラス・ロック勢にも引けを取らない完成度の高い一枚。
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