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「スタッフ佐藤の、コレ好きなんですよ。」 – 第一回 ジェントル・ジャイアント 『アクワイアリング・ザ・テイスト』

こんにちは、カケレコ・スタッフの佐藤です。
12月も中旬に入り、徐々に年の瀬も近づく今日このごろ、今年は暖冬とは言われていますが、ここ寄居も寒さが身にこたえるようになってきました。

さて今回からスタートする本コーナー「スタッフ佐藤の、コレ好きなんですよ。」は、一般的にはあまり注目を集めることのない作品ながら「実は良い作品なんだけどなぁ、もっと聴かれてほしいなぁ。」とスタッフ佐藤が日頃から感じている、愛して止まない作品たちを取り上げてご紹介していこうというコーナー。

第一回で取り上げたいのが、英国プログレ界屈指の技巧派集団ジェントル・ジャイアントによる71年発表の2ndアルバム「アクワイアリング・ザ・テイスト」です。

ジェントル・ジャイアント。それは所謂5大プログレ・バンドによってプログレッシヴ・ロックというものを知った私を、プログレ迷宮のさらに奥深くへといざなったバンドだと言っていいでしょう。

GGを初めて聴いた時の衝撃は今もって忘れられません。あまりの技巧と奇怪なリズムセンスと渦巻くコーラスに「何が起こっているのかわからない」というのが正直な感想で、生まれて初めて連続3回通しで聴いたのが彼らの作品でした。

5大バンドの有名作をひとしきり聴いて「プログレも大体わかってきたな、俺」などと謎の自信をみなぎらせつつあった高校生の浅ーいプログレ観は、ものの見事に打ち砕かれたのでした。

もし5大バンドまでで止まっていたらここまでプログレにも入れ込まず、それこそこうしてカケレコのスタッフとして記事を書いてはいなかったかも、と考えると、スタッフ佐藤にとってある意味人生すら左右したバンドだと言っても過言ではありません。

さて、そんなGGの一般的な評価を考えると、初期の代表作とされる72年発表の4th「オクトパス」に始まり、75年作7th「フリーハンド」や次作「インタビュー」あたりまでが傑作揃いで全盛期とみなされているかと思います。

たしかにリズムを強く打ち出した躍動感のあるサウンドにGGらしい多彩なアイディアが踊る中期の作風は大変魅力的ですし、実際私も大好きなのですが、70年代初頭というプログレッシヴ・ロック・シーンが成熟していく時期にリリースされた彼らの最初期の作品には、商業的側面を度外視した純粋な音楽的探求の結果としての、初期GGならではの輝きが宿っているように感じられます。

そんな彼らの初期作品の中でも特にスタッフ佐藤が愛して止まないのが、これぞプログレッシヴ・ロック!という「変態性」と「美しさ」が共存する2ndです。

まずはその変テコ度数の高さ。一体何拍子なのかにわかには判別できない特異なリズム、イタリア発祥の声楽マドリガルからの影響を感じさせる複雑かつ美麗なコーラスワーク、そして多彩な管楽器・弦楽器を交え各楽器が入り乱れるめまぐるしい楽曲展開。唯一無二の音楽性は2作目にして完成の域に達しているから驚きです。人を喰ったようなジャケットからも、只者ではない感が伝わってくるようですね。

そんな変態性を覆うのが英国の薄暗い森にかかった霧を想わせる幻想性で、多彩なアイデアが詰まった楽曲が神秘的な美しさを纏うことにより、どこかミステリアスな魅力が滲み出したような逸品に仕上がっています。

本作ならではと言えるそのあたりの魅力がばっちり堪能できるのがこの3曲!

1.Pantagruel’s Nativity

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雲間を漂うかのような独特の浮遊感とピリッと荘厳な中世音楽的要素を共存させた、めくるめくGGワールドへの入り口にぴったりなオープニングナンバー。そこへ武骨に押し込んでくるギターとの硬軟の対比が鮮やかに決まっています。このうっすらと広がるダークな幻想性は本作ならではの魅力と言えるのではないでしょうか。いやはや一曲目から怒涛の名曲ですね~!

3.The House, The Street, The Room

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地を這うように怪しげなリフをなぞってデレク・シャルマンが気骨みなぎるパワフルなヴォーカルを披露する歌パートと、各種管弦楽器の音を細かくつなげたあまりに緻密に超絶インストゥルメンタルパートを一つにした実にGGらしいナンバー。ハードロック的な豪快さとアーティスティックな職人的繊細さをこの振り幅で表現できる高度な音楽性もさることながら、一曲の中にその両方を放り込んでしまうセンスは脱帽ですよね。この時代の彼らの持ち味が凝縮されたようなナンバー!

6.Moon Is Down

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本作のハイライトと言いたい幻想的な名曲。初期クリムゾンの薄暗い叙情性と初期ジェネシスの寓話的な世界観を合わせたような前半から、流れるようにホーンが駆け抜けるブラス・ロック的な展開を経て、淡いトーンのキーボードをフィーチャーしたカンタベリー・タッチの軽やかな演奏へ。メインテーマへと回帰して少しミステリアスなキーボードの音色を残して締め、という持ち前の変幻自在さをフル発揮した一曲。英国的な気品が匂い立ってくるような美しすぎる一曲です。


というわけでお送りしてきた「スタッフ佐藤の、コレ好きなんですよ。」、いかがだったでしょうか。
今後もなかなかスポットライトが当たらない作品を取り上げ、改めてその魅力の一端を伝えていけたらと思います!

「スタッフ佐藤の、コレ好きなんですよ。」他の記事はコチラ!

GENTLE GIANTの在庫

  • GENTLE GIANT / ACQUIRING THE TASTE

    実験精神に溢れる趣向を凝らしたアイデアの数々を技巧的なアンサンブルで描き出す、初期GGの持ち味が発揮された71年2nd

    演奏のテクニカルさと前のめりな変拍子、先の読めない複雑な展開、どこまでも偏屈でひねくれたポップセンスなど、聴き手を何度も罠に嵌める仕掛けに溢れた楽曲から、まさにプログレッシブ・ロックと呼ぶにふさわしいイギリスのグループの71年2nd。Tony Viscontiのプロデュースによる本作は、メンバー全員がやりすぎなほどのマルチプレイヤーぶりを発揮し、中世ヨーロッパ的な湿り気と翳りを持ったサウンドを展開。比較的地味な印象を与えがちな作品ではあるものの、その裏に秘めた技巧的なアプローチの数々はやはり彼らにしか成し得ない妙技であり、名盤と呼ぶにふさわしい1枚です。

  • GENTLE GIANT / OCTOPUS

    5大プログレを凌駕する演奏テクニックと多彩なアイディア・作曲能力で人気を得た英プログレ・バンド、初期の代表作と云われる傑作4th!

    シャルマン3兄弟を中心に結成された英プログレッシヴ・ロック・グループ、73年4th。クラシックやジャズの要素を取り入れ、変拍子や転調を繰り返す複雑な曲展開が特徴です。本作は従来通りの変化に富んだ楽曲展開に加えて、牧歌的なメロディを前面に押し出し、よりPOPになったアルバム。端正なコーラス・パートから一転、切迫感をあおるキーボードがフェード・インし、力強いドラムとギターがスリリングに展開。メンバーそれぞれが楽器を持ち替える曲芸的演奏によって生み出されるダイナミックなアンサンブルが最大の持ち味で、長くても5分程の中につまった山あり谷ありの展開はこのグループならではの魅力でしょう。知名度では劣りますが英プログレの5大バンドに匹敵するオリジナリティを持つグループ。バンドの代表作と評価される名作です。

  • GENTLE GIANT / THREE FRIENDS

    72年作3rd、相変わらずの複雑怪奇で入り組んだ演奏&アレンジが光るコンセプトアルバム秀作

    演奏のテクニカルさと前のめりな変拍子、先の読めない複雑な展開、どこまでも偏屈でひねくれたポップセンスなど、聴き手を何度も罠に嵌める仕掛けに溢れた楽曲から、まさにプログレッシブ・ロックと呼ぶにふさわしいイギリスのグループの72年3rd。タイトルの通り、子供の頃から共に生きてきた3人の少年たちが時を経てやがて資本家、芸術家、労働者になり、それぞれの別々の道を歩いていくことになる、というコンセプトを掲げたアルバムであり、彼らの個性である変拍子と複雑なアレンジが施された楽曲はヴァーティゴらしい英国叙情を放ち、郷愁を誘うアルバム・コンセプトに上手くマッチしています。

  • GENTLE GIANT / IN A GLASS HOUSE

    初期の中世音楽エッセンスと中〜後期の特徴であるリズミカルなロック・サウンドが一体となった、過渡期ならではのサウンドを聴かせる73年5th、名盤!

    いうまでもなく、彼等の代表作の一つとして歴史に残る名作

    • RTE00351DRT

      35TH ANNIVERSARY EDITION、スリップケース付き仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲

      盤質:傷あり

      状態:並

      スリップケースに若干カビあり、一部にケースツメ跡あり

  • GENTLE GIANT / FREE HAND

    クリサリス移籍後の第1弾アルバムで、アメリカでもヒットした75年の代表作7th、複雑怪奇さとキャッチーさを奇跡的バランスで両立させた大名盤!

    演奏のテクニカルさと前のめりな変拍子、先の読めない複雑な展開、どこまでも偏屈でひねくれたポップセンスなど、聴き手を何度も罠に嵌める仕掛けに溢れた楽曲から、まさにプログレッシブ・ロックと呼ぶにふさわしいイギリスのグループの75年7th。彼らのディスコグラフィーの中でも代表作と評されることの多い本作は、そういった彼らの個性が高い次元で消化された大傑作です。特に、複雑に計算され尽くしたコーラスワークが彼ら独特のポップな雰囲気を前作よりも強く押し出しており、ヴァーティゴ時代とは違い良い意味で垢抜けた音世界を持ったアルバムに仕上がっています。

  • GENTLE GIANT / FREE HAND and INTERVIEW

    アイデアが整理され聴きやすさが増した75年作/76年作を収録

    ジェントル・ジャイアントの7thと8thとの2in1CD。

  • GENTLE GIANT / KING BISCUIT FLOWER HOUR PRESENTS

    75年のNY公演を収録!

  • GENTLE GIANT / POWER AND THE GLORY

    次作「FREE HAND」に繋がるリズミカルなプログレ/ハード・ロック路線を提示した75年作6th

  • GENTLE GIANT / IN’TERVIEW

    初期からの複雑怪奇なアプローチと中期以降のリズミカルでキャッチーなサウンドが見事に融合された76年作8th

  • GENTLE GIANT / PLAYING THE FOOL

    76年欧州ツアーを収録、多彩な楽器が乱れ飛ぶ、超絶技巧バンドの面目躍如たる傑作ライヴ盤!

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