2013年11月25日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
今日の「MEET THE SONGS」は、ANDWELLAS DREAMが69年にCBSレーベルよりリリースした唯一作『LOVE AND POETRY』をピックアップいたします。
アイルランド島北東に位置する北アイルランドはベルファスト出身で、リーダーは、メインソングライターでヴォーカル/ギター/Keyを担当するデイヴ・ルイス。
67年に前身となるサイケ/ブルース・トリオのMETHODを結成し、ベルファストでの1年ほどの活動の後、ロンドンへと拠点を移し、ANDWELLAS DREAMと改名します。
CBSレーベルと契約し、68年に録音、69年に『LOVE AND POETRY』でデビュー。
当時のサイケデリックな空気感とともに、R&Bやブルースなど黒人ルーツ・ミュージックに根ざしたサウンドは、プロコル・ハルムやジミ・ヘンドリックスを彷彿させ、レイト60sの英サイケ・ポップとして人気の一枚です。
それでは、早速聴いていきましょう。
まずはオープニング・ナンバーから!
アコギの気品ある爪弾きから、ビートルズの「Mother Nature’s Sun」っぽいアルペジオをエレキが奏で、いよいよ歌メロ。
デイヴ・ルイスによる陰影あるソウルフルな歌声と英国的な哀愁いっぱいのメロディは、プロコル・ハルムのゲイリー・ブルッカーを彷彿させます。
ポール・マッカートニーを彷彿させるよく動くメロディアスなベース・ライン、後半のブルージーにむせび泣くエモーショナルなギターソロも特筆。
続いてシングルカットされた2曲目。
サビやギターソロはジミ・ヘンからの影響を強く感じますね!
このアルバムには、ゲストとして、名サックス/フルート奏者で、VERTIGOからのリーダー作で知られるボブ・ダウンズが参加しているのも特筆。
ボブ・ダウンズのフルートが幻想的に響く3曲目をどうぞ!
次は、6曲目を聴いていきましょう。
ハモンド・オルガンをフィーチャーしたR&Bフライヴァーいっぱいのナンバー
スモーキーなAメロはゾンビーズを彷彿させます。
続いて7曲目。
憂いとともにクラシカルな気品も漂うメロディは、プロコル・ハルムに通じていて、たいへん魅力的。
タメの効いたブルージー&メロウなギターソロは、PREハードロックとも言えます。
次は10曲目、僕がこのアルバムで一番好きな曲です。
英国らしい気だるくドリーミーなメロディのイントロ。ちょっと『おせっかい』や『原子心母』あたりのピンク・フロイドが書く歌ものに通じていますね。
後半の「Nobody Knows ~」のところがドラマティックで何度聴いてもグッときます。
11曲目。
艶やかなストリングスが良いなぁ。
プロコル・ハルムのゲイリー・ルイス、ザ・バンドのリチャード・マニュエルばりの叙情的&ソウルフルな歌&メロディが絶品な名曲。
いかがでしたか?
デイヴ・ルイスは英国的な美しいメロディを書く本当に素晴らしいソングライターですよね。
バンドは、キーボード奏者を加え、短くANDWELLAと改名。CBS参加のREFLECTIONへと移り、2枚のアルバムをリリースします。
サイケデリックな要素の代わりに土臭さがまし、どちらの作品も英スワンプの名作として英国ファンに人気の作品。
あわせてどうぞお聴きください。
「MEET THE SONSG」は、月曜日から金曜日まで毎日、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また明日、お会いいたしましょう。
THE GUN〜T2で活躍したドラマーと言えば…Peter Duntonですが、彼がそれ以前に在籍したサイケ・グループは知ってるかな?
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すでに開花しているジェフ・リンの才能が詰まっていますね。オープニングの「Come With Me」から英ポップ好きはたまらない!
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この謎ジャケでこの気品!アーシーかつ英国的リリシズムいっぱいの極上メロディがでてきてもうビックリ。プロコル・ハルムのファンは是非!
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