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CLIMAX BLUES BAND特集!~ 「MEET THE SONGS」 第3回

今日の「MEET THE SONGS」は、イギリスはスタッフォード出身のブルース・ロック・バンド、CLIMAX BLUES BANDをピックアップいたしましょう。

結成はブルース・ロック・ムーヴメントまっさかりの68年。デビュー作のリリースは69年で、CLIMAX CHICAGO BLUES BANDと名乗っていました。サウンドもスライド・ギター炸裂のブルース・ロック。その後、70年に新進気鋭のHARVESTレーベルと契約し、ロック色を強めていきます。アメリカ進出にあたり、米ブラス・ロック・バンド、シカゴからの訴えがあり、CLIMAX BLUES BANDに改名。アメリカに活動拠点を移し、ファンクやレゲエやディスコなどのリズムも取り入れてサウンドを洗練させながら、70年代~80年代のシーンを生き残り、現在も活動を続ける長寿バンドです。

日本ではコアなロック・ファンをのぞけばほぼ無名ですが、さすがロック・シーンを駆け抜けたバンドだけあり、どの時期の作品も味わい深い逸品ばかり。

ここでは、最近、イギリスのESOTERICレーベルによる最新デジタル・リマスターでリイシューされた70年代のアルバムをピックアップいたしましょう。

ブルース・ロック→ブラス・ロック→ファンクやレゲエを取り入れた洗練されたロック、という変遷は、英国ではフリート・ウッドマックやキーフ・ハートレイ・バンド、米国ではブラッド・スウェット&ティアーズ、シカゴなどと同じ流れですね。

それでは、早速聴いていきましょう。

まずは、HARVESTレーベル移籍後の70年作3rd『A LOT OF BOTTLE』。

MUDDY WATERS、WILLIE DIXONなどシカゴ・ブルースへの憧憬を軸に、ハード・ロック色を加えた痛快作!

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続いては、ヒプノシスのジャケでも有名な71年作4th『TIGHTLY KNIT』!

シカゴ・ブルースを土台に、英国らしい哀愁やリリシズムを加えたスケールの大きなブリティッシュ・ロックを確立した隠れた名作。
エネルギッシュなブラスに引きつられてアンサンブル全体が熱く疾走するBS&Tにも比肩するブラス・ロックや、濃密なロバート・ジョンソンのブルース・カバーなど、表現の幅広さも特筆ですよ~。

どんどんまいりましょう!ジャケからして初期のブルース・エッセンスが薄れ、アメリカのマーケットを意識して洗練された72年作5th『RICH MAN』。

オールマンばりに炸裂するスライド・ギターと対比をなす陰影のあるブリティッシュ声と柔らかさのあるハーモニー。この英米の折衷具合こそ、英ルーツ・ロックならではのコクで魅力いっぱい。

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シカゴ・ブルースを愛するメンバーによって結成したグループがいよいよ念願のアメリカの地でおこなった熱気ムンムンのライヴ盤、73年作6th『FM/LIVE』!

ニューヨークのFMラジオ局の主催でラジオ放送用に録音された演奏で、クリアな音質、臨場感とも文句なし!オールマンばりのツイン・ギターに、BS&Tばりにサックスが暴れる熱気むんむんの演奏は、盛り上がるオーディエンスとともにどんどんエネルギーとスピードを増していって圧巻。名演ですよ~。

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いよいよアメリカへと活動拠点を移し、血気盛んに制作した74年作5th『SENSE OF DIRECTION』!

憂いたっぷりのブリティッシュ声のヴォーカルと英国的リリシズム溢れるメロディと陰影豊かなコーラス・ワーク。それらと鮮やかに対比をなす強靭なリズム隊と粘りあるブルース・ギターやホーン・セクションによるたくましいバンド・アンサンブル。

BS&Tに近いサウンド指向ですが、ソウル・フレイヴァーはなく、そのかわりに英国的リリシズムが加わったサウンドは、これぞ英ルーツ・ロックの魅力ぷんぷん!

スルメ名盤だなぁ~。

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そしてそして75年作の8th『STAMP ALBUM』!

オープニング・ナンバーから快調で、陽光溢れるようなエレピに軽快なホーン・セクションがからみ、ヴォーカル&メロディがグルーヴィーに躍動!

試聴 Click!

いかがでしたか?

ヒット曲とは無縁だったせいでしょうか、日本ではあまり語られることが少ないグループですが、アメリカでは、74年作の『Sense of Direction』がビルボード37位となったり、長く愛され続ける名グループですね。

キーフ・ハートレイ・バンドしかり、60年代末のブルース・ブーム時代にデビューし、その後、米国進出してサウンドを洗練させながらシーンに生き残ったバンドの作品は、派手さこそありませんが、聴けば聴くほどに旨味が溢れる良盤ぞろい。

彼らのいぶし銀の作品達は秋にもぴったりですね!

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「MEET THE SONSG」は、月曜日から金曜日まで毎日、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また明日、お会いいたしましょう。


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