イスラエル。そこは、西洋と東洋の中間に位置し、古くからユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地として多くの人々が集うまさに民族のメルティング・ポット。今日においてもそのオリジナリティ溢れる文化は、東洋と西洋の両文化の要素を併せ持ち、移民国家としての多種多様な融合が日々生まれている国でもあります。そのバイタリティ溢れる、エネルギッシュでバラエティ豊かな文化がより洗練された形で表出されて来たのが、イスラエルのロック・ミュージック。もともと地理的環境として、中東の音楽的ゆかりのある土地。そこへ世界中から帰還したユダヤ人たちが、様々な音楽を持ち込んだ為、スペインやポルトガル、イタリア等のラテン・パッション溢れるサウンドから、欧米のプログレッシヴ・ロック顔負けのダイナミズムまで、遠く英カンタベリー/ジャズ・ロック勢のクールネスを合わせ持つ作風から、米南部スワンプの匂いさえ嗅ぎつけられる、その力強くも非常に洗練されたサウンドまで、世界中の良質な汎ロック・ミュージックの最良のエッセンスを含んだサウンドが、あなたの胸を掴んで離さないことでしょう。それでは、イスラエル髄一と言われたその代表的アーティストを軸に、イスラエル音楽旅行へ、いざ出発…!
イスラエルのHATFIELDと異名を取るグループ。フルート奏者Shem Tov Levyと女性VoのYehudith Ravitzを中心とする精緻かつ流麗なサウンドはセンス抜群!
イスラエルを代表するプログレ・グループ。詩情豊かなアンサンブルが魅力で、フルート、弦楽器、エレピ、アコギがタペストリーのように重なり、美しいメロディを包みます。
70sイスラエル・ロックを代表するグループ。抜群のメロディ・センスと卓越したコーラス、エレピやギターが流麗に舞うジャジーなエッセンス、そしてワクワクするユーモアや遊び心!
KTZAT ACHERET(NO NAMES)のメンバーが結成したグループ。たおやかなメロディ、優美なアコギにフルートとエレピが叙情を添えるアンサンブル。歌ものイスラエル・ロックの逸品。
時にクラシカルに格調高く、時にポップに鍵盤の上を軽やかに舞うピアノ。優しく穏やかな歌声とリリカルなメロディ。叙情豊かで枯れた哀愁も感じさせる管弦楽器によるアレンジ。
穏やかなアコースティック・ギター、柔らかなタッチの優美なエレピ&ピアノ、アンニュイでセンチメンタルな2人のヴォーカル、詩情豊かなメロディ
Yoni Rechterを中心とするグループ。75年作より。シャープな変拍子、流麗かつテクニカルなエレピ、切れ込むヴァイオリン!このしなやかさとテクニックはイスラエルならでは!まばゆい名曲。
KTZAT ACHERET(NO NAMES)で活躍したミュージシャン、78年ソロ作より。詩情豊かなヴォーカル&メロディ。ピアノと管弦楽器による洗練とセンチメンタリズムが絶妙にバランスしたセンス抜群のアンサンブル。最上級の歌モノ。
ニッチ・ポップ好き?喫茶フォーク・ロックが好き?でしたら、元KAVERETのこの夫婦デュオがオススメ!TUDOR LODGEなどの英フォーク・ファンにも気に入っていただけるはず☆
KAVERET解散後、中心メンバーの2人が結成したグループ。KAVERETの延長線上にある極上のメロディと牧歌的でユーモラスな演奏!女性ヴォーカル参加で、SHESHETに通じる洗練も!本国でも高い評価を受けた名グループです。
イスラエルの最重要ミュージシャンと言えば?SHESHETとKTZAT ACHERET(NO NAMES)で活躍したフルート奏者のSHEM TOV LEVYにキマリ!KTZAT ACHERETとSHESHETの活動の間にリリースした76年ソロ作より。ただただマジカル!
CS&Nへのイスラエルからの回答!伊カンタウトーレや南米フォルクローレに通ずるヘブライ語のヴォーカル、胸に切々と響く温かみと叙情が溢れるメロディ、豊かな3声ハーモニー、丁寧につま弾かれるリリカルなアコギ。逸品ですね☆
イスラエルを代表するミュージシャンの1人Matti Caspiと、後にKTZAT ACHERET(NO NAMES)に参加するShlomo Gronichによるデュオ。ピアノとギターと歌のみでライヴ録音された72年作より。圧倒的なテクニックと流麗さ。マジカル!
P.F.M.のファン?イスラエル・ロックを聴いてみたい?こちらの曲をご紹介。クラシカルで物憂いピアノのアルペジオから、ドラムとフルートが被さってくる瞬間のまばゆさときたら!
もちろん現代のイスラエルにもプログレバンドが居るんです!クラシックからジャズ、民族音楽まで幅広い音楽性を取り込みつつもさらりとこなすセンス、安定感抜群のテクニックなど、SHESHETなどイスラエル・ロックの遺伝子を確かに受け継いだ新鋭!透き通るような女性ヴォーカルも特筆☆
あまりに流麗で技巧的なピアノがリードするアヴァン・ロックがとにかく快感!一方シャープな切れ味のリズム隊を伴いオルガンとエレピが舞うパートでは70sジャズ・ロックの香りも漂ってきて、洗練されつつヴィンテージ感もたっぷり。このイスラエル産新鋭も要注目!
さらにはCAMELやフロイドへの憧憬溢れるこんなシンフォ・グループも登場!70年代英国的な暖かみやスペーシーさとイスラエルらしい透明感が重なり合ったサウンドはどこまでもファンタジック…。これはイチ押しです。
美旋律プログレの宝庫イスラエルでも最高峰と言えるミュージシャン3人が組んだバンドと言えば?神秘的なヘブライ語の響きとこの柔らかで芳醇なエキゾチズムをまとったサウンド。ずばりワールドクラスの大名盤。
KTZAT ACHERET(NO NAMES)/NO NAMES
AAD941042(ACUM)
2420円 (税込2662円)
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もしポール・マッカートニーがカンタベリー出身で、ジョン・レノンじゃなくロバート・ワイアットと出会っていたら?って感じのマジカルすぎるこの作品、もう聴きました?
CD14376(HED ARZI)
2390円 (税込2629円)
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