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ノルウェーと言う国は、スウェーデン、フィンランドと共に北欧諸国として一派一絡げに語られがちではあるが、国の場所は前述の二国及びロシアと自国を合わせた計四か国で形成されるスカンジナビア半島の最も西側に位置している。
そして南は北海、西はノルウェー海を望む。特にそのノルウェー海の海岸線は氷河による侵食によって作られたフィヨルドが3000キロ以上に渡り続いているのは有名。そしてまた、陸地はその大部分がスカンジナビア山脈の山岳地帯である事から平地はほぼ無い。国の所在としては北緯57度以上という高緯度地帯に位置しているのではあるが、暖流のノルウェー海流の影響により北欧とは言え一般的なイメージ以上に温暖な気候の地域であるとも言える。とは言え、それでも相対的に見れば、地理的な面及び気候的な面の両面に於いて人々の生活環境が他の地域の国に増してより厳しいという事は事実である。
この作品の主人公であるAgnes Buen Garnasはノルウェーを代表する女性フォーク・シンガーである。しかし彼女のそれは商業主義に侵された名ばかりのフォークではなくて、その地域の生活にしっかりと根差した言葉本来の意味での伝統的な民族音楽である事を強調しておきたい。
彼女は1946年に首都オスロの西に位置するテレマルク県の有名な音楽一家に生まれた。兄弟であるHauk Buen、Knut Buenもノルウェーで著名な音楽家・演奏家である。本作品Draumkvedetに於いても、Agnesの弟であるそのKnut Buenのヴァイオリンに似たノルウェーの民族楽器であるハーディングフェーレの演奏を聴くことができる。
このアルバムを一言で表現するならば、彼女の伝統的なこの地域の民族音楽のスタイルを踏襲した唱法を味わうことが出来る作品であると言えよう。但しそれは単に美しいというだけではない。生活して行くのに、温暖で暮らし易い地域の何倍もの苦労を必要とする北欧という場所で、何世紀もの間生き抜いて来た民族のエネルギーの迸りにも似たような物を、この音楽に感じる事が出来たなら、あなたは本作品を聴いた甲斐があったと思って良いと思う。個人的には典型的なプログレッシヴ・ロックを好んで聴いている聴き手にこそ是非この作品を聴いてもらいたいと思う。聴くべき音楽の幅が必ずや広がるものと確信をする。
そして真に美しく力強い音楽がここにある。
隆盛を極めた英プログレが完全に衰退期に入っていた1976年、この時代は大物プログレバンド達もかつての勢いが無く停滞していた時期です。
ポンプロックの出現までには、もう暫く時間がかかる頃の事です。
そう、このような時期に本作はアイランドレーベルよりリリースされました。
同時期に英国でリリースされた他アーティストの評価の高いプログレ系作品で言うと、ケストレルの唯一作が75年のリリース、あのイングランドのガーデンシェッドが77年に世に出ています。
当然ながら、ケストレルもイングランドも当時は全く話題にもならず、後年になり評価が上がった作品であるのは皆さんもご存知の通りです。
プログレ冬の時代だったわけですね。
そんな中、この”801Live”は同時代的に、ある程度の評価を得た作品だったと言うことが前述した2作品との違いと言えましょう。既に人気バンドだったロキシー・ミュージックの元シンセ奏者と現役のギタリストが参加しているって事もあるんでしょうけど、アイランドレーベルのバックアップと大々的なコンサートを行った賜物と言えましょう。
さて、内容ですが本作はタイトルが示す通りライヴ録音です。
ブライアン・イーノとフィル・マンザネラ主導の801プロジェクトが1976年9月3日にクイーンエリザベスホールで行ったコンサートの演奏が収められております。
メンバーが豪華です。
リーダー格のイーノとマンザネラ、元カーヴド・エアのフランシス・モンクマン、元マッチング・モールのビル・マコーミック、この時代はまだ若造で今やマエストロのサイモン・フィリップスそれに今も十分無名なブルースギタリストのロイド・ワトソンの以上の6名がメンバーです。
取り上げている曲は、マンザネラのソロ曲、マンザネラがかつてメンバーだったクワイエット・サンの曲、イーノのソロ曲が中心ですが、ビートルズとキンクスの有名曲を演奏しているのが注目点です。
演奏は、異常な程上手いです。特にフィリップスとマコーミックのリズムセクションは鳥肌ものと言えましょう。熱く盛り上がるシーンもふんだんに有ります。
しかしながら、彼等自身は盛り上がる演奏を横目に見ながら、醒めた感覚を持っていたような気がします。
最初に書いたように、プログレ衰退の時期、プログレ育ちのマンザネラ、モンクマン、マコーミックそしてイーノは、従来のプログレに囚われる事無くプログレが取り得る次の一手を冷静に見据えていたような気がします。
前述したケストレルやイングランドなんかも、801とはスタイルこそ違うものの次世代のプログレを目指していた部分では同じ匂いを感じるのは私だけでしょうか?
ビートルズのナンバー、キンクスの有名曲のカバーやイーノのソロ曲辺りにその鍵は隠されているような・・・。
なんだかんだと混み入った事を書きましたが、まあ、純粋にプログレ系作品として見てもレベルは高いし、楽しめるのは間違いありませんよ。
昔より、あのHatfield & The Northと対で語られて来たバンドです。実際両バンドは、合体してコンサートを行ったりして縁は深いものが有ったことは間違い無いのですが・・・。
しかしながら、Gilgameshと言うバンドは、どちらかと言えば、存在感的にはHatfieldの陰に隠れてしまって、損な役回りを演じさせられて来たとも言えます。
だからと言ってこのような巷での評判は、この作品の内容を貶める物では無い事を強調したいと思います。いや、むしろバンド自体の内在していたエナジーは、個人的に思うにHatfieldを凌駕していたのではと思う程です。
このGilgameshの中心人物は、キーボード奏者のAlan Gowenです。彼は70年初頭からプロの演奏家としてのキャリアを持ち、そしてGilgamesh自体は1972年から活動をしていたにも関わらず、75年リリースのこの作品がやっと彼の初レコーディングとなりました。同じカテゴリー、つまりカンタベリーシーンで活動をしていた彼以外のキーボード奏者達、例えばキャラバンのDave Sinclair, デリバリーのSteve Miller それとやはり、この作品のプロデューサーでもあり、また同じ鍵盤奏者として最も比較の対象になったハットフィールドのDave Stewart等、既に華やかに活動していた彼らと比べるとGowenは遅いデビューとなったわけです。まあ、所謂苦労人と言うやつですね。
しかもHatfieldは、当時一世を風靡していた新興のヴァージンレーベルの売れっ子バンド、片やGilgameshiはヴァージンのサブ・レーベルのCarolineから地味にリリースと言うこの大違い。
前述した通り、1975年に発表された彼らの1stアルバムは、プロデューサーのDave Stewart及びHatfield専属女子コーラス隊のNorthetesの一人Amanda Parsonsが録音に参加しております。まあ、この2人の参加によって良くも悪くもHatfieldとの類似点が更に多く発生しているとも言えるのでしょうが、特にDave Stewartによるプロデュースは、あくまでも個人的な感想を申し上げれば、ややもすればオーバープロデュース的な側面が目立つきらいが有る様に感じます。何というか、わざとらしい華やかさをバンドに加えてしまったような・・・。
元来Gowenの持つ音楽性というのは、プロデューサーのDave Stewartのルーツの一つとも言えるモータウンに代表されるような60年代米国ポップR&B辺りとは対極を成すような非常にシリアスな傾向を有している物と言えましょう。それは緻密に練り上げられた作曲及び編曲の上に成り立つバンドアンサンブル、一聴した限りでは譜面通りなのかアドリヴなのか判別が難しい各プレイヤーのソロパート等・・・。いずれも各メンバーの高い演奏力を必須としている事は言うまでもありませんでしょう。このバンドはベーシストが何人も交代しているバンドですが、実際その内の何代目かのベーシストがGowenの楽曲の演奏しづらさについてぼやいていたらしいとの事です。ちなみに歴代のベース担当は、Neil Murray, Jeff Clyne, Steve Cook, Hugh Hopperという凄い顔触れです。
その辺りを理解した上でこの作品を聴かれると、また印象が変わるんじゃ無いかと思います。
その後Gowenは、このバンドとほぼ時を同じくして解散したHatfieldのメンバーと合体するように、やはりカンタベリーの名バンドNational Healthを結成します。そして、そのNational Healthを脱退した後にGilgameshを一時的に再編したり、更にはSoft Headという元Soft Machineのメンバー2人を含むバンドを立ち上げたり、再編GilgameshとSoft Headで同僚だったHugh Hopperとのデュオ作を制作したりで、この時期には割りと多くの作品を残しています。
そして、1981年に入るとGowenは、それまでの数年間生き急いでた様な印象さえあるが如く、彼の最後の作品をGowen, Phil Miller, Richard Sinclair, Trevor Tomkinsの連名作を録音します。そして程なく、患っていた白血病の為に鬼籍に入ります。の\\\\
1978年にファースト•アルバムを発表し、それまでは、言ってしまえば地味なトラディショナル音楽(地味と言っても、内容が悪い訳では無い。)しか存在しなかったバスクの音楽を世界中のプログレ•ファンにアピールしたItoiz。
その名作セカンド•アルバムに参加していた女性ボーカリスト、Itziar Egileorが本作品の主人公です。
まずは、この作品がカテゴライズされているバスクについて少々。
一般的には、バスク人が生活している地域をバスク地方と呼んでいるわけです。(当たり前ですがw)
地理的には、スペインとフランスの国境のピレネー山脈北部、ビスケー湾に面し、豊かな大自然に抱かれた地域。
スペインとフランスにまたがるバスク地方ですが、その両国の文化とは全く異なった独自の文化を永きに渡り築いて来たのがバスク人と言えるわけです。
2つの強国に挟まれながらも、それらの文化圏に組み込まれる事を良しとせず、頑なに純潔を守って来たさまをを見るにつけ、大自然の優しさを感じさせられる彼らの奏でる音楽の裏側には誇り高き民族バスクの血筋が垣間見えるようです。
さて本レビューの主人公であるItziarですが、前述した通りバスク音楽の至宝とも言えるべきItoizの2ndアルバムの録音に参加した事により、普通に考えればそのサウンドの類似性が予想出来るというものですが、実際はよりアコースティックな物と言えましょう。
それは、あなたが想像するに難くないバスク地方の大自然の暖かさそのものと言った感じです。
また、バック•バンドの演奏も非常に的を得ており、作品全体の出来は及第点を軽く超えるレベルにあります。
好事家の目をバスクの音楽へと向けさせる事となった1枚。
地理的には、スペインとフランスの国境に位置するピレネー山脈の北側の両麓に及び、ビスケー湾に面した辺りがバスク地方と呼ばれています。
スペイン文化そしてフランス文化とも違う、独自言語のバスク語に代表される様な
独特の文化圏を永きに渡り築いて来た地域と言えます。
プログレ系有名人では、マグマのボーカリストであるクラウス•ブラスキスがこのバスクの出身だったりします。
さて、1978年に発表されたItoizの1stアルバムですが•••
ここには、無理という言葉はありません。
あくまでも自然に流れて行く楽曲、奇を衒う様な外連味は全く存在しません。
バスク地方での生活に根差した優しい音楽と言えましょう。
当然とも言えますが、Itoizのファースト•アルバム以前にも、バスク地方にはトラディショナルな音楽はありました。
繰り返しになりますが、スペイン国でありながらスペイン的な文化とは異質、且つフランスの一部とは言えフランスの文化とも違う、バスク人独自のアイデンティティーが凝縮された物でした。
その精神性を受け継ぎつつも、その伝統的なバスク音楽をロックの語法を用いて表現した事がこのItoizの評価される所と言えましょう。
それにより、結果的にとは言え、多くの音楽愛好家の目がこの少数民族に注がれる事となった訳です。
またこの作品の発表時期とは多少前後するものの、この独自文化を持つバスクは、バスク語を話す真バスク人の減少等その文化の存亡について言われていた時期だった状況もあり、このリリースはそれなりに意義深いものだったんじゃないかと思います。
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