ECLEC2242(ESOTERIC) 【2011年発売CD】
デジタル・リマスター。
カンタベリーが誇るジャズ・ロック職人バンドですね。緻密で硬派でちょっぴりユーモラス。
後にHATFIELD AND THE NORTHのメンバーと共にNATIONAL HEALTHを結成することになるカンタベリー・ジャズ・ロックグループの75年作。その内容はAlan Gowenのジャズ・フレーバーを散りばめたキーボードを中心にしたアンサンブルで聴かせる作風であり、テクニカルなインタープレイやユーモラスな質感が素晴らしい名盤です。NATIONAL HEALTHにも参加するAmanda Personsのスキャットはよりジャジーな色合いを楽曲に与え、Phil Leeのギターはへヴィーさと甘くマイルドなサウンドを行き来し、NUCLEUSのベーシストでもあったJeff Clyneと技巧的なMike Travisのリズム・セクションはスリリングなアプローチで迫ります。HATFIELD AND THE NORTH諸作と並んで名作と言えるでしょう。
NATIONAL HEALTH/OF QUEUES AND CURES
HF&Nから発展したグループ、78年2nd、メロディアスにして芳醇なアンサンブルが素晴らしすぎる、カンタベリー・ジャズ・ロックの大名盤!
2,090円(税込2,299円)
HATFIELD & THE NORTH/HATFIELD AND THE NORTH
カンタベリー・ジャズ・ロックの最高峰バンドによる74年1st、Robert WyattやHENRY COWのJeff Reighも参加
1,790円(税込1,969円)
NATIONAL HEALTH/NATIONAL HEALTH
カンタベリー・シーンの重要グループHATFIELD AND THE NORTHとGILGAMESHの中心メンバーが結成したジャズ・ロックバンド、78年作1st
2,090円(税込2,299円)
HATFIELD & THE NORTH/ROTTERS' CLUB
Richard Sinclair/Dave Stewart/Phil Miller/Pip Pyleという鉄壁の布陣で録音された75年2nd、カンタベリー・ロックの最高峰に位置づけられる大傑作!
2,090円(税込2,299円)
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帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
カンタベリーが誇るジャズ・ロック職人バンドですね。緻密で硬派でちょっぴりユーモラス。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
カンタベリーが誇るジャズ・ロック職人バンドですね。緻密で硬派でちょっぴりユーモラス。
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往年のカンタベリーシーンを彩った早世の天才キーボード奏者(9 拍手)
Grey Sovereignさん レビューをすべて見る
昔より、あのHatfield & The Northと対で語られて来たバンドです。実際両バンドは、合体してコンサートを行ったりして縁は深いものが有ったことは間違い無いのですが・・・。
しかしながら、Gilgameshと言うバンドは、どちらかと言えば、存在感的にはHatfieldの陰に隠れてしまって、損な役回りを演じさせられて来たとも言えます。
だからと言ってこのような巷での評判は、この作品の内容を貶める物では無い事を強調したいと思います。いや、むしろバンド自体の内在していたエナジーは、個人的に思うにHatfieldを凌駕していたのではと思う程です。
このGilgameshの中心人物は、キーボード奏者のAlan Gowenです。彼は70年初頭からプロの演奏家としてのキャリアを持ち、そしてGilgamesh自体は1972年から活動をしていたにも関わらず、75年リリースのこの作品がやっと彼の初レコーディングとなりました。同じカテゴリー、つまりカンタベリーシーンで活動をしていた彼以外のキーボード奏者達、例えばキャラバンのDave Sinclair, デリバリーのSteve Miller それとやはり、この作品のプロデューサーでもあり、また同じ鍵盤奏者として最も比較の対象になったハットフィールドのDave Stewart等、既に華やかに活動していた彼らと比べるとGowenは遅いデビューとなったわけです。まあ、所謂苦労人と言うやつですね。
しかもHatfieldは、当時一世を風靡していた新興のヴァージンレーベルの売れっ子バンド、片やGilgameshiはヴァージンのサブ・レーベルのCarolineから地味にリリースと言うこの大違い。
前述した通り、1975年に発表された彼らの1stアルバムは、プロデューサーのDave Stewart及びHatfield専属女子コーラス隊のNorthetesの一人Amanda Parsonsが録音に参加しております。まあ、この2人の参加によって良くも悪くもHatfieldとの類似点が更に多く発生しているとも言えるのでしょうが、特にDave Stewartによるプロデュースは、あくまでも個人的な感想を申し上げれば、ややもすればオーバープロデュース的な側面が目立つきらいが有る様に感じます。何というか、わざとらしい華やかさをバンドに加えてしまったような・・・。
元来Gowenの持つ音楽性というのは、プロデューサーのDave Stewartのルーツの一つとも言えるモータウンに代表されるような60年代米国ポップR&B辺りとは対極を成すような非常にシリアスな傾向を有している物と言えましょう。それは緻密に練り上げられた作曲及び編曲の上に成り立つバンドアンサンブル、一聴した限りでは譜面通りなのかアドリヴなのか判別が難しい各プレイヤーのソロパート等・・・。いずれも各メンバーの高い演奏力を必須としている事は言うまでもありませんでしょう。このバンドはベーシストが何人も交代しているバンドですが、実際その内の何代目かのベーシストがGowenの楽曲の演奏しづらさについてぼやいていたらしいとの事です。ちなみに歴代のベース担当は、Neil Murray, Jeff Clyne, Steve Cook, Hugh Hopperという凄い顔触れです。
その辺りを理解した上でこの作品を聴かれると、また印象が変わるんじゃ無いかと思います。
その後Gowenは、このバンドとほぼ時を同じくして解散したHatfieldのメンバーと合体するように、やはりカンタベリーの名バンドNational Healthを結成します。そして、そのNational Healthを脱退した後にGilgameshを一時的に再編したり、更にはSoft Headという元Soft Machineのメンバー2人を含むバンドを立ち上げたり、再編GilgameshとSoft Headで同僚だったHugh Hopperとのデュオ作を制作したりで、この時期には割りと多くの作品を残しています。
そして、1981年に入るとGowenは、それまでの数年間生き急いでた様な印象さえあるが如く、彼の最後の作品をGowen, Phil Miller, Richard Sinclair, Trevor Tomkinsの連名作を録音します。そして程なく、患っていた白血病の為に鬼籍に入ります。の\\\\