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【英国フォークの真髄を魅せた、BRIDGET ST.JOHN来日公演12/16】
2010年12月17日 | カテゴリー：世界のロック探求ナビ
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皆さん、こんにちは。
カケレコ・スタッフ、宮田です。
昨日、ツイッターでもほんの少しつぶやいていましたが（笑）、
12/16のBRIDGET ST.JOHN来日公演を観に、昨晩は仕事上がりに、青山の「月見ル君想フ」へ。
まずは公演の序盤を飾った、京都在住の林拓さんの歌。
どこか飄々とした佇まいの中で爪弾かれる、フォーク・ミュージックは、
世界中で歌われるフォーク（民俗の歌）の根源的な情動を携えたままに、意識の深奥から発せられるかのような
「ひとのうた」を感じさせ、観ていた僕の時間を、何か異なった時空間へ移し変えてしまうかのような、そんな美しさを孕んでいました。
その後のカーネーションズの直枝政広さんの男の哀愁と風格を備えた、アーバン・フォーキー・ソングの数々も
ビター・スィートなほろ苦いリリックが印象的で、切なさや儚さをポップ・ミュージックのフォーマットへ落としこむ様は
やはり唸らせられるものがありました。BRIDGET ST.JOHNと暫くの間、楽屋で二人きりだった時のエピソードも面白かったです
（BRIDGETの爪弾くギターの音色の心地良さに、思わず口を開けたまま眠ってしまっていた話とかも微笑ましかった）。
そして、たっぷりと二方の演奏を堪能し、時間はおよそ、午後9時頃。BRIDGET ST.JOHNがステージに登場。
若い頃よりは若干、お母さん体格で安定感のある雰囲気のまま立ったまま、アルペジオとともに歌が始まりました。
一曲目から、BOB DYLAN / JUST LIKE WOMANのカヴァー。英国フォークでは、3年程前に、VASHTI BUNYANを
観たことがありましたが、彼女もまた、英国フォークの真髄にある、どこまでもソフトで、たおやかな感性が光る演奏をもって、
息を飲む程の優しいオーラをまといながら、静かに歌を紡いでゆくのでした。歌を歌うことと、生活の中にある時間の流れに
ブレがない。その透徹とした歌の眼差しこそは、私たちやそのまた次の世代へと繋がってゆく「美しい何か」を表しているかの様でした。
本日17日は、東京・早稲田奉仕園スコットでまた公演があるそうです。
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