GEM46(FLAWED GEMS) 【2011年発売CD】
ボーナス・トラック1曲。
ジャケからして雰囲気抜群ですが、音もスケール大きいです。R&Bを出発点にオルガン・ハードへと終着したバンドの魅力がつまった名作ですね。
THE ENDから発展し、FUZZY DUCKへと繋がる英国出身ハード・ロック・グループ。1st、2ndの後、スペインのみでリリースされた72年作。6部構成14分に及ぶ組曲が聴き所。ハードなギター・リフと歪んだオルガンをバックに、絞り出すようなシャウト・ヴォーカルが炸裂するイントロから熱気ムンムン。エコーに包まれたコーラスとプリミティヴなパーカッションによる幻想的なパート、クラシック・ギターが爪弾く端正なパートを挟み、オーケストラがフィーチャーされ雄大なクライマックス・パートへと登りつめていく構成は見事。終始タイトに引き締ったリズム隊もポイントです。ダークな英オルガン・ロックを土台に、牧歌性や幻想性など英国ロックの魅力もあって、聴き応え充分。スケールの大きな快作!
BOB SEGER SYSTEM/RAMBLIN' GAMBLIN' MAN
デトロイトが誇るロック・シンガーBob Seger率いるグループ、68年作、米サイケの名作!
2,290円(税込2,519円)
ドミニカ共和国出身のキーボード奏者Julian Jay Savarinを中心とする5人組シンフォ・ロック・バンド、70年作
73年作、メロトロンが広がるリリカルでメロディアスな英ロック、名作です
「ベガーズ・オペラ+ディープ・パープル」、アメリカのグループながらイギリス的な魅力に溢れた名作、70年リリース
風格すら漂う英アンダーグラウンド・シーン屈指の好グループ、72年作、ブリティッシュ・ロックの名作
JULIANS TREATMENTとしての活動で知られるドミニカ共和国出身のキーボード奏者、71年作、英女性シンガーJo Meek参加
荘厳でドラマティックなブリティッシュ・プログレの名作、74年唯一作、プロデュースはロジャー・チャップマン
トントン・マクートやランニング・マンに通ずる73年の自主制作盤、フルートやエレピがたゆたう英国叙情に溢れたジャズ・ロック秘宝
原盤は激レア!プログレ・ハードのダイナミズムとフォーキーな牧歌性が同居した英国マイナー・プログレ、71年唯一作
77年作、邦題「お伽噺」
英叙情派プログレの代表格、76年発表の8th
フルオーケストラを率いてライヴ録音された74年2ndソロ
74年発表、オーケストラとの共演ライヴ作
「音楽歳時記」 第六十五回 6月 引き続き、ハード・ロックを聴こう。 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
壮大なハード・ロック!?〜管弦楽器やメロトロンを取り入れたドラマチックなハード作品をセレクト!
管弦楽器、メロトロン、オーケストラ・・・ハード・ロックながらもプログレ並のスケール感を誇る壮大な作品を選んでみました。
【タイトル追加】これがマイナー作品?メジャー級のクオリティを誇る幻のブリティッシュ・ロック作品特集
自主制作された作品やマイナーなレーベルからひっそりとリリースされた作品。そんな作品たちの中にもメジャー・クオリティな作品がゴロゴロ眠っているのが我らが英国ロックの深い森。VertigoやHarvestの人気作を聴き終えた後には、ドワーフでも出てきそうな森の奥の奥の方へと進んでみてはいかが?
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ヘビーロックが交響楽と融合。ボーカルもギターも魅力的。(8 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
英国B級ヘビーロックとして、それなりの知名度を得ているタッキー・バザード。実はファースト作以前に制作されていたものの、スペイン国内でのみリリースされた希少作です。その内容たるや、度肝を抜かれるオーケストラ導入で、ヘビーロックとクラシックが融合している、とんでもなく印象的な作品なのです。
組曲 Coming On Again は14分にわたる大曲で、ブルーズ・ハードの重いフレーズから始まり、ピアノ協奏曲、アコースティック・ギターを強調した協奏曲、そしてまた冒頭の重量級ロックに戻ってきます。イタリアやドイツのヘビー・グループでこうした例はありますが、英国では例があるのでしょうか。コーラスがまた美しくてキャパビリティ・ブラウンのようです。感心するのは録音のよさ。特にスネア、タムの録音は素晴らしいです。ピアノ、オルガンを演奏するニッキー・グレアムの彩りも忘れてはいけません。
どうしてスペイン録音になったか。それは公式デビュー以前にスペインのポピュラー歌手のバックバンドを引き受けていたから。オーケストラはマドリード・フィルハーモニック。こうした作品が見つかるので英国アングラ探求はやめられません。
本当にあった都市伝説(3 拍手)
ぶっこみハム太郎さん レビューをすべて見る
昔からこれだけが凄いとは言われていたものの誰も見たことがないという作品。ドラムが同じという理由でハモンドのドライブ感が命の藤井ダックと並列に語るのは横着とは思うがメンバーがミゲルリオスのUNIDOS等でバックをやってた関係でまがりなりにも自分とこの看板タレントのバック務めさせたのだからちゃんとしたものを作って貰わないと困るというイスパボックスの思惑で導入されたストリングスが功を奏した雄大で大袈裟なシンフォニックです。ボーナスはPOLOS OPUESTOS名義のシングルでオルガンバリバリのスパイアクション風インスト。
このバンドの最高傑作!正に埋もれた名盤!!(1 拍手)
けんたろうさん レビューをすべて見る
サイケデリックバンドThe Endの後身、そして中途半端なビート色、R&R色濃いハードロックバンドと思っており、あまり真剣に聴いたことがないバンドでした。名オルガンハードロックバンドFUZZY DUCKは好みであったので思い切って購入しました。結果は大成功、プログレ色濃いオルガンハードロックの傑作でした。スペインの管弦楽を導入した14分以上の大作組曲、FUZZY DUCKに近い爽やかな泣きのオルガンハードロック4曲、そしてシングルB面曲のインスト1曲、全てが最高の旋律と演奏です。これだけ出来るならば、他の中途半端なアルバムは何であったのかとさえ感じます。スペインのみで発売された理由が全くわからない名作です。