まけろうさんのレビュー
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不思議音楽館 / 不思議音楽館 ORANGE POWER VOL.3 VER.2.0
あまりにマニアックな音楽本（1 拍手）
最近、巷で話題（？）の音楽雑誌。大昔に発刊されてすでに廃刊のORANGE POWER VOL.3がバージョンアップ、リニューアルされたもの。カラーページも多く、インドネシア、トルコ特集など読み応えがある。個人的には、レコード・マニア偏愛録「わたしのこの一枚」が好きなパート。ただし、レコードレビューなどは相当マニアックであり、好みは分かれそう。ページ数も増えているが、価格は3,000円とかなりのもの（高いとまでは言わないが）であり、発刊サイドが煽っているからと言って、買うかどうかは冷静に考えるほうが賢明。
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ノヴェラ / 25TH ANNIVERSARY BEST
ノヴェラの映像は殆どリリースされておらず激レア（0 拍手）
CDの内容はまったく珍しくない過去ベストだが、DVDがすべての売り。ノヴェラの映像は過去にほとんどDVD化されておらず、大昔にファンクラブ限定でHISTORY１＆２のVHS、サンクチュアリ期の中野サンプラザでのコンサート映像（15枚組ボックスでたしか初DVD化された）がリリースされるのみであった。本作には僅か30分程度、かつ画像も荒いものが多いが、79~82年当時の貴重なライヴ映像が含まれており、ノヴェラファンならそれだけを目当てに購入してしまう。本音でいうと、もっと綺麗な、画像鮮明な映像で見たいところだが、贅沢は言えないか。
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テルズ・シンフォニア / ヒューマン・レース・パーティー
個人的にはテルシンの最高傑作（0 拍手）
平山照継のソロプロジェクトである「テルズ・シンフォニア」の1989年作。従来のファンタジックなジャケット路線から外れ、少し風変りに見えるアルバムジャケが微妙だなと思いつつも、音を聴いてみると最高。ファンタジック路線から音も方向転換し、ヒューマニズムを切口とした鋭い歌詞、楽曲で構成され、まさにドプログレの世界。ヒューマン・レース・パーティー、.時計、ミッドナイト・ドリーマー、星の子など、かつてライブでよく演奏された代表曲を多く含む。本CDは結構古いバージョンで、その後、紙ジャケ、ジュエルケースで何度か再発されている。
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SIMONE TOMASSINI / SIMONE LIVE: 05 ALCATRAZ MILANO
女性ファン熱狂のライブ映像（0 拍手）
イタリアの中堅男性歌手、ミラノでのライブ映像。女性ファンの歓声が飛び、最初から最後までかなりの盛り上がり。マニアックなプログレ的視点で言うと、バックバンドメンバーの中に、キーボードでRoberto Colomboのクレジットが。ネットで少し調べても、イタリアのキーボードプレイヤーでRoberto Colomboというと、あの人しかしないよう。最近の動くRoberto Colomboが見れるなんて超レアとの注目ポイントで観戦。何回かアップで抜かれるが、どうみても若いので別人か。
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カンサス / モノリスの謎
カンサスの最高傑作と言える1979年作、６ｔｈ（1 拍手）
アメリカン・ハードの雄、カンサスの1979年リリース、６ｔｈ。個人的には次作の「オーディオ・ヴィジョン（1980）」と並んで、カンサスの最高傑作だと思う。カンサスの作り出すハードかつプログレッシヴな美学が見事に結実した作品だと感じる。アルバム１曲目の オン・ジ・アザー・サイド~謎の沈黙、２曲目のまぼろしの風と続く流れは、何度聴いても美しく胸を打つ。バンドの２大巨頭であるスティーブ・ウォルシュ、ケリー・リヴグレンそれぞれが書く楽曲のカラーの違いが際立つも、それがまさにカンサスの魅力であるとリース当時は感じていたが、そのカラーの違いが次作の「オーディオ・ヴィジョン（1980）」で極限に達して、ケリー・リヴグレンの脱退に繋がったことは本当に残念。
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KANSAS / FREAKS OF NATURE
ヴァイオリン奏者が復活した中後期の佳作（0 拍手）
アメリカン・プログレハードの雄、カンサスの中後期、1995年の作品。長年バンドの顔であったヴァイオリン奏者ロビー・スタインハートが脱退し、試行錯誤を経て、前作から７年振りでリリースされた１２ｔｈ（ライブ盤除く）。かつてバンドの２大巨頭であったスティーヴ・ウォルシュ、ケリー・リヴグレンのうち、よりプログレ色の強い曲を書いていた後者が脱退しているが、スティーヴ・ウォルシュは健在、さらに新たなヴァイオリン奏者としてデヴィッド・ラグスデールを迎えての復活作と言える。往年（70年代）のカンサスファンから見ると、80年代中〜後期は微妙な作品が続いた感があるが、本作はある意味、従来のカンサスサウンドが戻ってきており、ある意味、満足感が得られる作品となっている。ただし、ケリー・リヴグレンがいない分、プログレ色は少し後退しているが・・・
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ミスターシリウス / ダージ
ミスター・シリウスの代表作である２ｎｄ（0 拍手）
ミスター・シリウスこと宮武和広氏が結成したバンドの２ｎｄにして代表作。かなりのレア盤（廃盤）だったが、近年、廉価盤でも再発されている。本作は１ｓｔ期から多少のメンバー変更（ただし、宮武氏、永井博子はそのまま在籍）を経て録音されたもの。１ｓｔも完成度の高い名作であったが、本作はさらに美の極致に達した名盤と言われている。P.F.Mに似たと例えられるが、ジェネシスやイエスのような面もあり、ジャズ的なアプローチも見せたりする。アコースティックな楽曲も素晴らしい。複雑なアレンジ、楽曲展開を好むプログレマニアにとっては、聴きどころ満載の堪らない作品と言えよう。
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ミスターシリウス / バレン・ドリーム
ミスター・シリウスのデビュー作にして傑作（0 拍手）
ミスター・シリウスこと宮武和広氏が結成したプログレバンド。宮武氏はフルートも演奏し、ボーカルは元ページェントの永井博子（大木理沙）。本作は廃盤が長く続いたためレア盤であったが、近年、ジャケ違いで再発されている（オリジナルジャケの方が美しい絵画で良かったが・・・）。よく日本のP.F.Mといった例えがされるが、P.F.M的部分はありつつも、日本的なメロディーを多く含み、繊細で美しい音楽が展開される。バンドとしてライブをした回数はかなり少ないと思うが、彼らの代表曲とも言えるステップ・イントゥ・イースター、エターナル・ジェラシーなどが収録された好作品。デビュー作にしてすでに完成の域にある。なお、宮武氏はその後、音楽活動から少し離れ、傘屋を経営されていたりする。
