2020年9月15日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
数あるイタリアン・ロック作品の中でも10本の指には入るであろう人気作といえるのが、レ・オルメの73年作『フェローナとソローナの伝説』。
本作に魅せられた方には是非聴いてみてほしい、クラシカルなイタリアン・キーボード・プログレ作品をご紹介してまいります。
まずは起点となる名盤を改めて聴いてまいりましょう~。
EL&Pのアプローチをヒントに、バロック音楽のロック化を果たしたのがこの傑作。狂おしくも荘厳で気品に満ちたイタリアン・キーボード・ロック屈指の一枚ですね!
何度聴いても悠久のロマンを感じさせる素晴らしい作品ですよね。でもクラシカルなイタリアン・ロックということならば、こっちの作品もかなりいいですよ~。
レ・オルメと比べるとマイナーな位置づけながら、ピアノを軸としたどこまでも格調高いシンフォニック・サウンドは全然負けてません!そのピアノと調和する陽光が溢れるようなアコギの爪弾きも絶品だし、イタリアン・ロックの理想像をそのまま表現したかのような最上の美しさを誇る名品でしょう。
新鋭からもとっておきの一枚をご紹介☆ 6年の沈黙を破った話題作です!
小説『サダコと千羽鶴』を題材にしたコンセプト作なのですが、シンセとハモンドのコンビネーションが織りなす、クラシカルかつほのかなダークさを孕んだスケール大きな鍵盤プログレは、レ・オルメ、ラッテ・エ・ミエーレ、イルバレがお好きなら要注目!
いかがだったでしょうか。
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イタリアのキーボード・ロックグループによる73年唯一作。いわゆるキーボード・トリオ編成のグループであり、同郷LE ORMEやLATTE E MIELEなどに通じるクラシカルなピアノや、オルガンによるバロック・アンサンブルを聴かせながら進行するタイプのグループですが、爆発的なキーボード・ロックという雰囲気は無く、さっぱりとした印象を受けます。加えて、LATTE E MIELEなどもそうであったように、端正なキーボード・ロックのパートよりもむしろアコースティック・ギターが爪弾かれながらフォーキーに綴るパートなどに彼らの個性が見受けられ、イタリア然としたメロディー・ラインが心地良い、歌モノとしての魅力に溢れています。
結成は67年までさかのぼり、ビート・ロックグループとしてデビュー後、時代の流れに対応してプログレッシブな音楽性へと変化。以降、EL&P系のキーボード・ロックバンドとして知名度を上げ、活動を続けるグループの73年5th。イタリアンシンフォニック・ロックの名盤として有名な作品であり、「フェローナとソローナ」をテーマにした、組曲形式で聴かせるコンセプトアルバムとなっています。全編で溢れるイタリア然とした叙情とメランコリックな肌触りは特筆すべきものであり、オルガンを中心にした攻撃性のあるキーボード・ロックとAldo Tagliapietraの儚げなボーカル曲との対比がやはり素晴らしく、ジャケットのような気品漂うサウンドを作り上げています。
ペーパーケース仕様、伊語バージョンと英語バージョンとをカップリングした2枚組デラックス・エディション
盤質:無傷/小傷
状態:良好
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