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祝来日!CARAVAN特集

7月20日(土)に川崎クラブチッタにて行われる、カンタベリー・ジャズ・ロックの重要バンドCARAVANの来日公演。

今年でデビュー50周年という記念すべき節目であり、また来日は2005年以来14年ぶりの3度目。

多くのプログレ・ファンが心待ちにしているであろうこの公演に先駆け、英国カンタベリー・ミュージックを語る上で不可欠と言える彼らの軌跡を振り返ってまいります!

CARAVANとは?

ジャズの高度な音楽性とブリティッシュ・ロックの繊細な叙情性を融合させ、70年代英国プログレ・シーンの一角を担った「カンタベリー・ミュージック」。

該当バンドの多くがイギリス南東部のケント州カンタベリー出身である事から名付けられたそのムーヴメントですが、その原点と言えるのがSOFT MACHINE、そしてCARAVANという二つのグループ。両者のメンバーは元々、後にSOFT MACHINEやMATCHING MOLEを結成するロバート・ワイアットの実家の下宿屋に集った学生達でした。

ドラムのワイアットに、ギターのブライアン&ベースのヒュー・ホッパー兄弟、ヴォーカルのケヴィン・エアーズ、ギターのリチャード・シンクレア。彼らは1964年、SOFT MACHINEとCARAVANの母体となるWILDE FLOWERSというバンドを結成します。

WILDE FLOWERSはジャズや現代音楽にR&Bやソウル・ミュージックを混ぜ合わせた、高度でユニークな音楽を志向。しかし暫くしてエアーズが放浪の旅に出、またシンクレアが学業に専念するためにバンドを離脱。その代わりとしてギターのパイ・ヘイスティングスが加わり、またワイアットがヴォーカルに専念することを理由にドラマーのリチャード・コフランが参加します。

66年、ワイアットが新たなバンドSOFT MACHINEを結成する事となりWILDE FLOWERSは解散。残されたメンバーのヘイスティングとコフランはリチャード・シンクレアとその従兄弟であるキーボード奏者デイヴ・シンクレアを誘い、別のバンドを立ち上げます。こうして誕生したのがCARAVANでした。

彼らは69年に1stアルバム『CARAVAN』でデビュー、70年には2nd『IF I COULD DO IT ALL OVER AGAIN I’D DO IT ALL OVER YOU(キャラヴァン登場)』を発表。
しかし評価、そして作品性の両面で彼らの地位を確立したと言えるのは、何と言っても71年の3rd『IN THE LAND OF GRAY AND PINK(グレイとピンクの地)』でしょう。

兄弟分と言えるSOFT MACHINEの難解な音楽性とは似つかず、非常にポップでメロディアスなサウンドを紡ぎ出すCARAVAN。桃源郷のような薄桃色のジャケットに彩られた本作は、そんな彼らの幻想的で淡い叙情に満ちた音世界が完成されたと言えるブリティッシュ・ロック指折りの傑作です。

ユーモラスに弾むメロディに、リチャード・シンクレア&パイ・ヘイスティングスによる繊細で紳士的なヴォーカル。パイの兄ジミー・ヘイスティングスによる春の田園風景を想起させるようなフルートに、「カンタベリー・ロック」の一つの代名詞とも言えるデイヴ・シンクレアの甘く歪んだオルガンの音色。

どこまでも朗らかな牧歌性に満ちているかと思いきや、B面には22分43秒に及ぶ壮大な組曲「Nine Feet Underground」も収録。優しく叙情的な雰囲気を保ちながらもジャジーなインタープレイが各所に散りばめられ、親しみやすさと「カンタベリー」たる所以の前衛性が高度に結びついた見事な作品となっています。

♪Golf Girl

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さて、リリース当時から高い評価を得ていたにも関わらず、『グレイとピンクの地』はレーベルのプロモーション不足により商業的な成功を収めたとは言えませんでした。

デイヴ・シンクレアはワイアットのバンドMATCHING MOLEに参加するためCARAVANを離脱。バンドは代わりのキーボーディストとしてスティーヴ・ミラーを招き(後にHATFIELD & THE NORTHやNATIONAL HEALTHに参加する弟のギタリスト、フィル・ミラーも1曲で参加)4th『WATERLOO LILY』をリリース。前作よりもジャズ・ロック色が強まり、またジミーによる美麗なオーケストラ・アレンジも取り入れるなど新たな作風に挑んだ内容となりましたが、方向性の違いを感じたリチャード・シンクレアはスティーヴ・ミラーと共にHATFIELD & THE NORTH結成のためバンドを離れてしまいます。

とはいえ、 CARAVANの歩みはここで止まることはありませんでした。彼らは新メンバーにベーシストのジョン・G・ペリーとヴィオラ奏者ジェフリー・リチャードソン、また再加入のデイヴ・シンクレアを迎え、新たなアルバムの制作に取り掛かります。そうして誕生したのが前々作『グレイとピンクの地』と並んで評価の高い73年作5th『FOR GIRLS WHO GROW PLUMP IN THE NIGHT(夜ごとに太る女のために)』です。

CARAVANらしい優しげなポップ・フィーリングに満ちた作風はそのままに、ペリーの硬質なベースとリチャードソンの優雅なヴィオラ、そしてチェロやサックスにトランペットといった多数の管弦楽器がサウンドに新風を吹き込んだ本作。

過去作よりも豪華なバックを迎えつつ、それでいてカンタベリー然とした幻想的な奥ゆかしさも感じられるのは、パイ・ヘイスティングスが生み出す人懐こいメロディと綿菓子のように軽やかな歌声のおかげでしょう。

♪Memory Lain, Hugh / Headloss

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続く75年には『CUNNING STUNTS(ロッキン・コンチェルト)』、また76年にはデイヴ・シンクレアに代わってkey奏者ヤン・シェルハースが参加し『BLIND DOG AT ST.DUNSTANS(聖ダンスタン通りの盲犬)』という彼ららしいポップな感性に溢れた名盤をリリース。しかしパンクやニューウェーブの台頭といった当時の音楽的潮流に勝てず、78年に一旦解散。しばらく再結集と休止を繰り返していましたが、95年以降は継続してライヴやアルバム制作に取り組んでいます。

2013年、惜しくもオリジナル・メンバーであるコフランが逝去するも、同年に新作スタジオ・アルバム『PARADISE FILTER』を発表。(当然ながら)年季の入った渋みも感じさせつつ、CARAVANの核であるヘイスティングスの歌声や持ち味のポップ・センスが随所に光る充実のサウンドを聴かせてくれました。シェルハースのキーボード・ソロやリチャードソンの美しいヴィオラなど、往年のメンバーの活躍もファンにはたまりませんね。

今回日本に来てくれるのは『PARADISE FILTER』と同様の現メンバー。第一部では「Winter Wine」を除く(ヘイスティングスいわく「この曲はリチャードでなければ合わない」とのこと)『グレイとピンクの地』の完全再現、第二部では『PARADISE FILTER』からの新曲も含む代表曲を披露してくれるとのこと。

今もなお現役で活動するカンタベリーの伝説的グループ、CARAVAN。彼らの唯一無二のサウンドを目の前で味わえる日が今から待ち遠しいですね!

■来日公演情報
PROGRESSIVE ROCK INVASION VOL.5
CARAVAN(キャラヴァン) “50th Anniversary Japan Tour The Best Of Caravan Live 2019”
2019年7月20日(土) 会場: CLUB CITTA’/川崎 
OPEN 16:00 / START 17:00
【全席指定】前売り ¥12,000(税込)
http://clubcitta.co.jp/001/caravan-2019/

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  • CARAVAN / UNAUTHORISED BREAKFAST ITEM

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  • CARAVAN / GREY PINK AND GOLD

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  • CARAVAN / IF I COULD DO IT ALL OVER AGAIN I’D DO IT ALL OVER YOU

    初期の名演「FOR RICHARD」収録、70年作2nd

    70年作の2nd。ファズ・オルガンとフルート&サックスが絡んだテンション溢れるアンサンブルとキャッチーなヴォーカル、というキャラヴァン・サウンドが確立した名作。

  • CARAVAN / IN THE LAND OF GRAY AND PINK

    ソフト・マシーン3rdと共にカンタベリー・ロックの代表作と言える一枚、71年発表の傑作3rd!

    SOFT MACHINEと同じWILDE FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの71年3rd。彼らの代表作との評価も高いその内容は、淡いサイケデリック・ロックの質感と、Richard Sinclairの甘く響くボーカル、Dave Sinclairの各種キーボードによるマイルドなアンサンブルが上質に響くカンタベリー・シーン屈指の名盤であり、英国然とした湿り気を帯びた雰囲気とSOFT MACHINEよりもポップ且つメロディアスな音楽性が素晴らしい1枚。20分超の大作も採用し、プログレッシブ・ロックならではのスリリングなインタープレイを見せ付けながらも、やはりナイーブでセンチメンタルな叙情に溢れた傑作です。

  • CARAVAN / FOR GIRLS WHO GROW PLUMP IN THE NIGHT

    カンタベリー・ロックの代表格、管弦楽器の格調高い響きが印象的な73年5th、前々作の名盤『グレイとピンクの地』と並び人気の高い一枚

    SOFT MACHINEと同じWILD FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの73年5th。Richard Sinclairが脱退しリリースされた本作は、サックス、フルート、クラリネット、トランペット、チェロ、トロンボーン、そしてパーマネントメンバーとしてバンドを支えていくことになるPeter Geoffrey Richardsonのヴィオラなど贅沢な金管楽器をゲストに導入し、ポップ・フィーリングに溢れたジャズ・ロックを展開。3rdとあわせてカンタベリー・シーンに輝く名盤です。

  • CARAVAN / CARAVAN AND THE NEW SYMPHONIA

    74年発表、オーケストラとの共演ライヴ作

    カンタベリー・シーンを代表するバンド、キャラヴァンによるオーケストラとの共演を収めた74年発表のライブ盤。まず特筆なのは、ライヴならではの臨場感とダイナミズム溢れるバンドの演奏。リチャード・コフラン(Dr)とジョン・G・ペリー(B)によるタイトかつグルーヴ感いっぱいのリズム隊、デイヴ・シンクレアによるこれぞカンタベリーと言える淡い色彩のファズ・オルガン、そして、パイ・ヘイスティングスのギターと前作から加入のジェフリー・リチャードソンのヴィオラが繰り広げるエキサイティングなソロ。全盛期と言われるだけある脂の乗った演奏に思わず体が揺れます。そこにオーケストラも絡んでくるんだから凄い。変拍子によるキメのパートでは、艶やかなトーンの管弦楽器がまるでストラヴィンスキーの交響曲ばりに鳴り響いて、実にスリリング。もちろん、キャラヴァンらしい甘やかなパートでの壮大なオーケストレーションも出色です。キャラヴァンらしい淡いトーンと管弦楽器が生む艶やかなトーンが合わさった絶妙な音の色彩、そして、ロック的ダイナミズムとオーケストラの壮大さとが融合したスケール感。オーケストラを導入したロック・アルバムの中でも屈指の完成度と言える、贅沢な逸品です。新曲3曲収録。

  • CARAVAN / BBC RADIO 1 LIVE IN CONCERT

    75年3月21日パリでのライヴ、BBC放送用音源、「LOVE IN YOUR EYE」「FOR RICHARD」「THE DAB SONG CONCERTO」「HOEDOWN」の全4曲/53分収録

  • CARAVAN / CUNNING STUNTS

    CARAVAN史上屈指の名曲「ロッキン・コンチェルト」他、愛すべきポップな佳曲が並ぶ75年作

    75年作、邦題別名「ロッキン・コンチェルト」。

  • CARAVAN / LIVE AT THE FAIRFIELD HALLS 1974

    80年にフランスのみでリリースされた74年録音のライヴ作品、全8曲

    74年のフェアフィールド・ホールでのライヴ。時期的には、「夜ごとに太る女のために」リリース後で、同作収録曲を中心に「Love In You Eye」「For Richard」など代表曲を演奏。

  • CARAVAN / CLASSIC ROCK LEGENDS

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  • CARAVAN / BATTLE OF HASTINGS 

    リチャード・シンクレア以外の70年代メンバーが集結、パイ・ヘイスティングス主導による95年作!

  • CARAVAN / FROM THE LAND OF GREY AND PINK

    02年北米/英国公演を収録

  • CARAVAN / IN CONCERT

    未発表ライヴ音源&ライヴ映像、演奏年の記載なし

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    唯一のオリジナル・メンバーとしてキャラヴァンで活動を続ける彼の、意外にも初となる17年ソロ・アルバム。リードギターに名手ジョン・エサリッジ、フルートほか管楽器に兄ジミー・ヘイスティングス、そしてキーボードにヤン・シェルハース、パーカッションにマーク・ウォーカーら現キャラヴァンのメンバーを迎えた布陣で制作されています。打ち込みを導入したリズムこそ現代風ですが、ジミーの舞うように軽やかなフルート、エサリッジの太いトーンで紡ぐキレのあるギター、そしてキャラヴァンに通じる優しく温かみあるメロディとそれをややハスキーになったもののあの鼻にかかった柔らかな声で歌うご本人と、カンタベリー・エッセンスたっぷりのサウンドがあちこちに散りばめられていて、キャラヴァンをはじめとするカンタベリーのポップサイドがお好きな方なら堪らない内容。本人の年季の入った味のあるアコースティックギターのプレイも見事です。まさに満を持しての入魂ソロ作!

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