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リトル・フィート

リトル・フィート

18P22986(

定価1966。

評価:40 1件のレビュー

米ルーツ・ロックの祖、記念すべき71年デビュー作。Lowell Georgeが、Ry Cooderとボトルネック・ギターでやり合う、エネルギッシュなHowlin' Wolf原曲の「44Blues〜How Many More Years」名演は聴きどころ。

ローウェル・ジョージら初期マザーズのメンバーによって結成された、米ルーツ・ロック・バンド、記念すべき71年デビュー作

ZAPPAのバック・バンドのメンバーによって結成された、米ルーツ・ロックの祖、記念すべき71年デビュー作。制作中に左手に大怪我をしたLowell Georgeが、Ry Cooderとボトルネック・ギターでやり合う、エネルギッシュなHowlin' Wolf原曲の「44Blues〜How Many More Years」名演は聴きどころ。プロデューサーはLowell Georgeの友人であるRuss Titelman。後のニューオリンズ・サウンドへと繋がる、多様な引き出しを秘めた、彼らの処女作品です。

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    ゆるくも絶妙なリズム。これがくせになるんだなあ。ローウェル・ジョージのヴォーカルとスライドギターも米南部の泥臭さが滲んで味があるし、心地よすぎるグルーヴに満たされた傑作ですよね。

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    ゆるくも絶妙なリズム。これがくせになるんだなあ。ローウェル・ジョージのヴォーカルとスライドギターも米南部の泥臭さが滲んで味があるし、心地よすぎるグルーヴに満たされた傑作ですよね。

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評価:4 わが国で言えば、北の酒場か漁師歌(9 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

このレコードを聴いて、後年のフィートの音楽を予想するのは困難。もし、71年から彼らの音を支持するかたがいらしたら、相当耳の肥えたかたであります。ピーター・バラカン氏が、日本に働きにきたとき持参した10枚のLPの中の一枚です。わたしは、彼らの出発点をカントリーであるとずっと思っていました。しかし、ギターとドラムズが圧倒的に「ヘン」です。リック・ヘイワードの、ドタンバタンという重いビートは、ローエル・ジョージのスライドと同じぐらい個性的です。

わが国で言えば、「ウィリン」はご当地演歌みたいなものでしょう。メキシコとテキサスを行き来するトラック・ドライバーが主人公で、彼が運ぶのは、違法移民だったり、ドラッグだったりします。この曲は、ローエル・ジョージがマザーズ時代に書かれていて、フランク・ザッパから独り立ちしてやるべきなんじゃないのか、と言われた、といういわくがあります。ひとつは泥臭いから。もうひとつはドラッグ・ミュージックだから。

わたしはフィートの2作めから「ラスト・レコード・アルバム」までを、聴き過ぎて頭の中で再生できるぐらいです。なので、ファースト作を聴くと妙に新鮮なのです。ライブでもやらない曲ばかりですし。最後にライ・クーダーが起用されたのは、ジョージが手を怪我したから。「ウィリン」が次も再演されたのは、そんないきさつです。2022.05.17

ナイスレビューですね!