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DISCUS

FGBG4500AR(MUSEA) 【2004年発売CD】

廃盤旧規格。

評価:37 3件のレビュー

プログレに、ジャズに、メタルに、アヴァンに、民族音楽にと何でもありなんですが、すべてを「必然」に響かせるこの音楽偏差値の高さ。インドネシア、恐るべし。

インドネシア出身、驚異的なテクニックと見事なアレンジ・センスを誇る名バンド、04年作2nd!

インドネシア出身のプログレ・グループ。ヴァイオリン奏者、フルート&サックス奏者、透明感ある女性Voを含む8人組。名作1stに比べ、アヴァン・ロック度、メタル度が増した印象。ただ、美しいストリングス・シンセをフィーチャーしたシンフォニックなパートや、アコギとフルートが美しい静謐なパートなども健在。アレンジの振幅が爆発的に増し、アンサンブルの強度も格段にアップ。何でもありの音楽なんですが、バタバタした感じは一切無く、構成が見事で、すべてを「必然」に響かせています。うーむ、凄すぎるぞインドネシア!

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レビュー一覧

評価:3 現代辺境プログレの代表的グループ、期待の2nd(5 拍手)

Durangoさん レビューをすべて見る

のはずだったんですが、実のところあんまり・・・。1stが非常に洗練された辺境ジャズ・ロックの名作だったのに対し、今作はごった煮的なアクの強い音になってます。正直期待とは逆の方向へ向かってしまった印象です。前作にはなかったメタル的要素などが導入されているのも純粋なプログレ・ファンにしてみると?かもしれません。無論高水準のプログレッシヴ・ロックであることは確かだと思いますし、プログレという観点から見たら順当な進化なんですが、1stのほうがいいという声をまったく聞かないのも逆に不思議だなと思う次第です。1st最終曲のような超絶トライバル・ジャズ・ロックを期待していたのですが、残念。でももう少し聴きこんでみます。

ナイスレビューですね!

評価:4 予想を覆す進化形!(4 拍手)

appo128さん レビューをすべて見る

フルートとサックスがリードして、女声ヴォーカルが華やかに歌う部分などは、前作のポリシーが踏襲されている。特に女声ヴォーカルの上手さは磨きが掛かっており、加えて、多様な管弦楽器も健在である。

メタル色は確実に増しており、ヘビメタの様な箇所もある。と思えば、ジャズ・ロック的な部分・シンフォニックな部分・インドネシア民謡的な部分など、構成的には何でもありである。何でもあり度で評価すれば、前作より上と言える。プログレッシヴな試みも増しており、終曲などは力作である。こういう進化を遂げるとは予想できなかった。

雑多な音が入り乱れて圧巻だった前作と比較した場合、評価は分かれるだろうが、私的には進化形と認める。但し、コーラス・ワークや男声ヴォーカルのレベルアップが今一歩であるため、★4つとする。

ナイスレビューですね!

評価:4 1stに匹敵する高い完成度(2 拍手)

yes_90125さん レビューをすべて見る

インドネシアのロック・バンドDiscusの2ndアルバムで、1stに勝るとも劣らない高い完成度。
メンバー8人にゲストを迎えて製作されているようですが、必ずしもメンバーの音楽性が一致しているとは思えず、ギターは曲に合わせてデスメタル調だったり、美しいアコースティック・サウンドを奏で、キーボードはシンフォ&プログレ系、サックスなどの管楽器はジャズ・ロックやチェンバー・ロックの要素を持ち込んでいます。

その雑多な感じを見事に融合させているのがDiscusの魅力なのかもしれません。
それに加えてアジアン・テイストが独自性を際立たせています。
イタリアの歌物のような叙情性を感じさせる3曲目、チェンバー・ロック色のある5曲目、20分弱にも及ぶ大作の6曲目。
複数のメンバーがメイン・ヴォーカルを取っていることもひとつの要因なのかもしれませんが、同じバンドの曲なのかと思ってしまう程、各曲の印象が異なります。

私が持っているCDは国内盤なのですが、CDの帯には「インドネシアから最高水準のプログレバンド登場!」と書かれており、その謳い文句に異論はありません。
日本先行リリースだったと記憶していますが、国内盤にはボーナストラックが入っていて、こちらも一切手抜きなし。
もしかしたら、1stを超える衝撃度かもしれません。

ナイスレビューですね!