FGBG5012(MUSEA) 【2019年発売CD】
19年初CD化。
ゴングやマイルスのバンドで活躍した名ドラマー率いる仏ジャズ・ロック・バンド!緻密なドラミングをはじめとするテクニカルさと、適度にリラックスした伸びやかさのバランスが心地いいなあ。ブラス・ロック風の華やかなアレンジもGOODです!
ゴングのメンバーとして『Gazeuse!』に参加、その後マイルス・デイヴィス・グループの一員として82年作『We Want Miles』でパーカッションを叩いた名手Mino Cinelu在籍のフランスのジャズ・ロック・グループ、77年デビュー作。フルートとサックス2本の管楽器隊を擁する7人編成。Mino Cineluによるノリの良さと緻密さがバランスした心地よいドラミングがリズムを敷き詰め、その上でエレピ主体のエレガントなキーボードと軽やかなフルートが舞い踊るように奏でられます。ジャジーなバッキングに徹しているかと思うと、叙情的なソロで本領を発揮するギターもいいし、ブラス・ロック風の華やかなプレイで彩る2本のサックスも見事。テクニカルでタイトにまとまった演奏ですが緊張感はさほどではなく、南国を思わせる色彩感のあるアンサンブルが絶品です。アンサンブルの「心地よさ」という点ではユーロ・ジャズ・ロック屈指と言いたい逸品!
TASAVALLAN PRESIDENTTI/LIVE IN LAMBERTLAND
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管入りお祭り騒ぎフレンチジャズロック(4 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
メンバーの2人が北部のブローニュとサン=クルー出身。ドーバー海峡やベルギーにも近い、といった地域だろうか。いや、なんで出身地が気になったかというと、フランス・ジャズロックの代名詞的なジャズ系のバンド、例えばMAGMAやZAOとは随分と異質な感じがしたからで。どっちかというとウェザーリポートやピエール・モエラン主導のGONGとか。とにかく「聴きやすくてクールなくせに熱い」のだ。熱さは地中海ジャズロックにも近い気がする。
「ブローニュ」の語源がイタリアのボローニャ同様の派生、というこじつけがほのかに芳香する地中海ロックに結び付いた!と勝手に納得しました。