TRANS027(TRANSUBSTANS) 【2011年発売CD】
CANみたいなミニマルなベース&ドラムの上をコミカルなピアノや流麗なサックス、スペーシーなシンセがうねうねと這って、エクスペリメンタルだ・・・と思ったらこれ、「East West」カヴァーだったの!?最後の方まで気付かなかったよ・・・。
黒人シンガーDON WASHINGTON率いるスウェーデンのアンダーグラウンド・サイケ・バンド、69年唯一作。A面部分を占めるタイトル曲「Schizofrenia」は16分にも及ぶジャジーでプログレッシヴなサイケ・ジャム。CANを彷彿とさせるベースやドラムの硬質でミニマルで呪術的なリズムの中、ピアノやサックスが流麗にソロを展開し、その上をスペーシーなシンセがうねうねと蠢き、ギターとオルガンが交互にオリエンタルな旋律を奏で・・・と思ったら、これ、BUTTERFIELD BLUES BANDの「East-West」カヴァーだ!?リズムは同じなのに、どこかコミカルなタッチのベース&ドラムやアシッド感たっぷりのシンセ、怪しげなフルートや民謡調のヴァイオリンなどを用いて全く別の曲のように聴かせていて凄い・・・。B面にあたる2曲目からは切れ味鋭いファズ・ギターや分厚くマイルドなオルガン、北欧らしく哀愁漂うヴォーカルをフィーチャーしたブルース・サイケ的内容。かつオーソドックスなブルース・ナンバーだけでなく、舞踏曲風のリズムを取り入れた楽曲もあったりと、そのユニークなセンスが伺えます。ソリッドなギターや流麗なキーボードをはじめ、楽器陣のテクニックもかなりのもの。スウェディッシュ・サイケの隠れた傑作です。
スウェーデン・ロック黎明期の名バンド、サイケ・ファン必聴と言える67年デビュー作
フィンランド、名ギタリストJUKKA TOLONEN率いるグループ、69年デビュー作、北欧サイケ・ブルースの傑作!
ちょっとアブない世界に行っちゃう?世界のエクスペリメンタル・サイケ選
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