直輸入盤(帯・解説付仕様)、定価2427+税。
ブリンズリー・シュウォーツのメンバーやリック・ウェイクマンが参加ってことで、英国的な「いなたさ」とともにクラシカルな「気品」もあって、陰影とキラメキが絶妙にブレンドされていますね。英国フォーキー・ポップの愛さずにはいられぬ名作!
スコットラッドはグラスゴー生まれの英SSW。CBSより72年にリリースされた4thアルバム。バックが特筆で、リック・ウェイクマンがピアノ&オルガンで全面参加している他、いぶし銀の英フォーク・ロック・バンドQUIVERを率いるギタリストTim RenwickとベースのBruce Thomasや、アコギでBrinsley Schwartzが参加しています。英国らしいドリーミーな幻想性や牧歌性や気品を感じさせる歌声、陰影が心にしみる優美にたゆたうようなメロディが何より絶品ですし、ふくよかな土臭さとクラシカルな流麗さとが同居したアンサンブルも素晴らしくって、これぞ英国フォーク・ロックと興奮する佳曲がずらり揃っています。STRAWBSやCat Stevensなど、フォーク・ロックとの相性も抜群なリック・ウェイクマンの軽快かつ上品なピアノもやはり聴き所いっぱい。英国らしい色合いのジャケの雰囲気にピンと来たSSWファンは間違いなく気に入るでしょう。印象的なジャケットのデザインはキーフ!
MCDONALD & GILES/MCDONALD AND GILES
歴史的名盤『In The Court Of The Crimson King』の誕生に大きく貢献した2人によるデュオ、70年リリース、ピーター・ジャイルズやスティーヴ・ウィンウッドが参加
1,850円(税込2,035円)
「香り高い」英国のSSWを、カケレコ棚から探してみました。
「音楽歳時記」 第四十四回 9月29日 招き猫の日 文・深民淳
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枯れた叙情溢れるブリティッシュ・シンガーソングライター/フォーク・ロック特集
秋枯れの季節にぴったりの、干し草香る牧歌性とともに、しっとりとした叙情にも富むブリティッシュSSW/フォーク・ロックをセレクト。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 折れあり
英国を代表するフォークSSWの一人ですね。Andrew Powellによる秀逸なストリングス・アレンジに包まれたサウンドが印象的な76年の代表作で、ジャケット・イラストはヒプノシスが担当!
QECLEC22731(ESOTERIC)
デジパック仕様、2枚組、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、CD2には77年デモ・セッションや78年ライヴ音源など12曲を収録!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ カビあり
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いったんオレンジに生まれたら、ずっとオレンジ(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
表紙ポートレイトの少しぬめっとした質感は、マーカス・キーフのもの。ポートレイトだけで撮影者がわかる、というのは優れたデザイナーです。アル・ステュアートは、ロバート・フリップといっしょにギターを学び、ジミー・ペイジとも旧友だったというギタリストです。グラスゴー生まれ、ボーンマス育ち。ギタリストとして一流である証に、たっぷりアクースティック・ギターを弾いています。「ワンス・アン・オレンジ」を聴いてみてください。そんなステュアートが歌手音楽家を志すようになったのは、ボブ・ディランが契機だったそうです。そう聞くと、歌い方が似ています。長いことステュアートの音楽に触れているのに、気づきませんでした。
この「オレンジ」あたりから彼の音楽のレンジが広がりました。転機になったのが「パスト・プレゼント・フューチャー」という次作だと思います。その萌芽が聞いてとれるつくりです。ひとりギター弾き語りのスタイルからピアノや弦楽を使った劇的な音楽に変化を遂げています。リック・ウェイクマンの伴奏が盛り上げる「ニューズ・フロム・スペイン」がこのレコードのクライマックスでしょう。
基本はメランコリーながら、じめっとならず、からっとした日なたを感じさせるのがステュアートの芸です。2024.05.29