プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

2021年 カケレコ年間ベストセラー TOP20!

2021年も残すところわずかとなりましたね。

ここで2021年のカケレコ年間ベストセラーを発表したいと思います!

今年も英米ヨーロッパはもちろん日本や中南米からも多数の力作がランクインしており、世界のロックを扱うカケレコらしい国際色豊かなラインナップとなりました。

もちろん、初CD化も含む60~70年代作品のリイシューも多数ランクインしておりますよ~。

年末年始のロック探求ガイドとしてお楽しみいただければ幸いです!

それではスタート!


1位:CANADA / MALAKUT

第1位に輝いたのは、我らが日本から登場した素晴らしきジャズ・ロック・グループのデビュー作。

こ、これはまるでクリムゾンが『RED』のテンションそのままにジャズへ傾倒したような国産ヘヴィ・ジャズ・ロック!

このヒリつくような緊張感、マハヴィシュヌ・オーケストラのファンもイチコロだろうな…。

試聴 Click!


COLUMN THE REFLECTION 第38回 すごい世界を発見 !! 北の大地から現在形として発信された驚きのジャズ・ロックの世界 Nonoyaレーベル 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第38回 すごい世界を発見 !! 北の大地から現在形として発信された驚きのジャズ・ロックの世界 Nonoyaレーベル 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は少し趣向を変えて、北海道発のジャズ/アヴァン・ロック系レーベル、nonoyaレコーズの作品に注目してまいります!


マハヴィシュヌ・オーケストラ『内に秘めた炎』から出発、マクラフリン彷彿の知的かつ狂暴なギターに痺れるプログレ探求!

【関連記事】

マハヴィシュヌ・オーケストラ『内に秘めた炎』から出発、マクラフリン彷彿の知的かつ狂暴なギターに痺れるプログレ探求!

マハヴィシュヌ・オーケストラの1st『内に秘めた炎』を起点に、マクラフリンばりの知的で狂暴なギターが聴けるアルバムを探求♪


2位:PASAJERO LUMINOSO / PUJOL

10月下旬初入荷という短期間ながら年間第2位に入ったのが、アルゼンチンのこの人気グループ!

カンタベリー・ロック彷彿の緻密かつ流麗な音使いと南米らしい芳醇なメロウネスが溶けあったジャズ・ロックは、今作でも絶品の一言です。

アルゼンチンのみならず現南米で最も注目に値するジャズ・ロック・バンドと言える彼らの4thアルバム!

試聴 Click!


3位:FLEESH / IN THE MIST OF TIME

続いても南米勢がランクイン。70年代プログレ・ファンも要チェックのこのトリビュート作が第3位でした。

youtuber活動から人気に火が付いたブラジルの男女デュオ、今回はRENAISSANCEを全編カバー!

マルチプレイとは思えない躍動感と呼吸を持った演奏と、クセのないスッと耳へと染み入るような美声vo。オリジナル通りの壮大さながら清涼感にも富んだ見事なカバーがずらり!

試聴 Click!


往年プログレ・バンドへの愛に満ちたトリビュート・アルバムを探求!

【関連記事】

往年プログレ・バンドへの愛に満ちたトリビュート・アルバムを探求!

ジェネシス・トリビュート作も好評のブラジル新鋭FLEESHを出発点に、往年のプログレ・バンドへの愛に満ちたトリビュート・アルバムを探求!


4位:CAST / VIGESIMUS

今度はメキシコから、この実力派バンドの最新作が登場♪

知名度はともかく、もはやサウンド面ではTHE FLOWER KINGSと肩を並べる存在と言えるメキシコの雄が放った待望の21年作。

ザクザク刻むギターとヴァイオリンが変拍子ユニゾンで快走する冒頭を経て、一気に視界が開けるように両者がスケール大きく飛翔していく荘厳なオープニングにいきなり感動!

演奏の緻密さも込められたパッションもバンド史上最高レベルと言って間違いなし!

試聴 Click!


メキシコが誇るシンフォ・バンドCAST特集!

【関連記事】

メキシコが誇るシンフォ・バンドCAST特集!

90年代以降のプログレ・バンドではフラワー・キングスと双璧と言っても過言ではないバンドへと成長した、プログレ辺境の地メキシコの雄、CASTを大特集!


5位:STARLESS / MISSING YOU

ヨーロッパ勢のトップは、ポーランドの新鋭によるこのデビュー・アルバム。

生ピアノとヴォーカルを基本に、ヴァイオリンとチェロも参加する、完全アコースティック編成で劇的に紡がれるクラシカル・ロックは、息をのむほどに美麗かつ重厚。

美声ながらどこか哀愁味を感じさせる女性ヴォーカルもドラマチックで素晴らしい!

試聴 Click!


麗しの美声女性ヴォーカルが堪能できるプログレ21年作を厳選ピックアップ!

【関連記事】

麗しの美声女性ヴォーカルが堪能できるプログレ21年作を厳選ピックアップ!

女性ヴォーカル・プログレ21年作から、特に美声ヴォーカルの魅力が堪能できる7作品を各国からチョイスしました。どうぞお楽しみください♪


6位:ARGENT / COUNTERPOINTS

ここでリイシュー作品がランクインです。

元ゾンビーズの奇才によるリーダーグループの初CD化アルバム☆

10ccかと思う程のひねりの効いたモダン・ポップ・テイストと、BRAND Xばりにタイトに攻めるテクニカル・アンサンブルの合わせ技!?

フィル・コリンズも参加した75年最終作!

試聴 Click!


アージェント『COUNTERPOINTS』から出発、プログレッシヴな感性が息づくモダン・ポップ選!

【関連記事】

アージェント『COUNTERPOINTS』から出発、プログレッシヴな感性が息づくモダン・ポップ選!

めでたく初CD化を果たしたアージェント『COUNTERPOINTS』に関連して、プログレッシヴな感性を備えたモダン・ポップをピックアップしてまいります!


7位:HEADSTONE / BAD HABITS

こちらもめでたく初CD化を果たした一枚。マイナーだけど実はスーパーグループ!?

元RARE BIRDや元ATOMIC ROOSTERのメンバーが結成したバンドによる74年デビュー作。

サウンドを例えるならSAD CAFEやO BANDにサザン・ロック的アーシーさを加えた感じ!

試聴 Click!


【タイトル追加】これがマイナー作品?メジャー級のクオリティを誇る幻のブリティッシュ・ロック作品特集

【関連記事】

【タイトル追加】これがマイナー作品?メジャー級のクオリティを誇る幻のブリティッシュ・ロック作品特集

自主制作された作品やマイナーなレーベルからひっそりとリリースされた作品。そんな作品たちの中にもメジャー・クオリティな作品がゴロゴロ眠っているのが我らが英国ロックの深い森。VertigoやHarvestの人気作を聴き終えた後には、ドワーフでも出てきそうな森の奥の奥の方へと進んでみてはいかが?


8位:FLEESH / ECLIPSED

3位のルネッサンス・トリビュートに続き、またまた彼らの作品がランクイン。

シンセがしっとり気品高く湧き上がり、その上をA.ラティマーやS.ロザリー彷彿の優美でメロディアスなギターが駆ける幻想度100%の演奏。

そこに息をのむように透明な美声で丹念に歌を乗せる女性ヴォーカル。その完成されきった世界観に最後まで惹き込まれっぱなしの21年オリジナル・アルバム!

試聴 Click!


【新作追加】女性ヴォーカルが活躍する新鋭プログレ注目作品をタイプ別に探求☆

【関連記事】

【新作追加】女性ヴォーカルが活躍する新鋭プログレ注目作品をタイプ別に探求☆

女性ヴォーカルが活躍する注目のプログレ新鋭アルバムをタイプ別に厳選してピックアップ☆


9位:CELESTE / IL PRINCIPE DEL REGNO PERDUTO

近年活発さを見せているイタリアン・ロックのレジェンド・グループ、極上の21年作が第9位!

メロトロン、ソリーナ、ミニムーグ、オルガンが丹念に織り重なって、桃源郷にいるような神秘的かつ優しい音世界を作り上げていきます。

1stアルバムから変わらない独特の儚さを感じさせるメロトロンの調べが格別な2021年作。

試聴 Click!


【タイトル追加】「若い者には負けちゃいられん!」とばかりの、往年の名バンド達による貫禄の新作群を探求!

【関連記事】

【タイトル追加】「若い者には負けちゃいられん!」とばかりの、往年の名バンド達による貫禄の新作群を探求!

続々登場する新鋭バンドに負けじとハイクオリティな作品を発表している、70年代に活躍したベテラン・バンド/アーティストたちの作品に注目してまいります☆


10位:FLEESH / HERE IT COMES AGAIN (A TRIBUTE TO GENESIS)

とまらないFLEESH。こちらはジェネシス・トリビュート!

前作ではRENAISSANCEの見事なトリビュートを聴かせましたが、今回は全編GENESISナンバーで送る20年作。

「Firth Of Fifth」「Entangled」「Ripples」ほか叙情的な名曲をしっかり押さえた選曲で、2人の持ち味が最大に発揮されていて堪りません♪

試聴 Click!


11位:KORNI GRUPA/KORNELUE KOVAC / ORIGINAL ALBUM COLLECTION

ユーロ/辺境プログレ・ファンにとっては嬉し過ぎる内容となった4作品収録ボックスがこちら!

旧ユーゴのみならずユーロ・ロックという視野でも上位に来るだろう実力派プログレ・グループによる、2枚のスタジオ作&75年シングル・コンピ&key奏者のソロ3枚を収録したボックスセット。

中でも注目がキーボーディストKORNELUE KOVAC率いるバンドK2のアルバム。Colin Hodgkinson(b/ex.BACK DOOR)&Paul Robinson(dr/ex.TURNING POINT)という英国ジャズ・ロックの実力派リズム隊、そしてバグルス「ラジオスターの悲劇」で著名な女性シンガーLinda Jardimらと結成したグループで、ゲストにもRay RussellやBernie Marsdenらいぶし銀の名手を迎えた英国プログレ・ファンも必聴の一枚です!

試聴 Click!


【タイトル追加】気になるあのアーティストを一気聴き!アーティスト別BOXセット特集☆

【関連記事】

【タイトル追加】気になるあのアーティストを一気聴き!アーティスト別BOXセット特集☆

気になるアーティストの作品群をまとめて堪能したい?ならボックスセットで一気聴きがオススメ☆


12位:MAE MCKENNA / EVERYTHING THAT TOUCHES ME

こちらは英国エレクトリック・トラッドCONTRABANDの女性ヴォーカリストのソロ作。

CONTRABANDのようなエレクトリック・トラッドかと思いきや、Richard Thompson、Jackson Browneなどを軽やかにカヴァー!

優しく澄んだメイ・マッケンナのヴォーカルが絶品です。

試聴 Click!


13位:HEADSTONE / HEADSTONE

7位をマークしたHEADSTONEの2ndも今年初CD化されています。

グルーヴィに躍動するドラム&ベースが生むファンキーなリズムに乗って、ギターとヴァイオリンがシャープなトーンで哀愁フレーズを応酬させるアンサンブルがとにかくカッコいい!

元RARE BIRDや元ATOMIC ROOSTERのメンバーらによるバンド、75年2nd!

試聴 Click!


ジェフ・ベック『ブロウ・バイ・ブロウ』から出発、ファンキー&グルーヴィーな70sブリティッシュ・ロックを探索♪

【関連記事】

ジェフ・ベック『ブロウ・バイ・ブロウ』から出発、ファンキー&グルーヴィーな70sブリティッシュ・ロックを探索♪

米憧憬の70s英国ロックより、ファンク要素を取り入れたグルーヴィな作品をご紹介したいと思います♪


14位:FLEESH / ACROSS THE SEA

新譜の好評ぶりに連動してこちらの19年スタジオ作もリバイバル・ヒットしました。

とても2人で鳴らしているとは信じられない広がり豊かな幻想サウンドが美しい…。

スッと染み入る無垢な女性ヴォーカルにも注目のブラジル新鋭19年作!

試聴 Click!


15位:LOONYPARK / 7TH DEW

数あるポーランドの女性ヴォーカル・シンフォ勢の中でもとりわけ高い人気を誇るのが彼らです。

初代女性voが復帰し、ハードかつキャッチーな力強いサウンドへと舵を切った21年作6th。

疾走感抜群のプログレ・ハードにトニー・バンクス風の華麗なシンセソロを入れるこのセンス、素晴らしいなぁ。

試聴 Click!


【新作追加】現ポーランド屈指の人気プログレ・グループ LOONYPARK特集!

【関連記事】

【新作追加】現ポーランド屈指の人気プログレ・グループ LOONYPARK特集!

2000年代以降のポーランド屈指のプログレ新鋭LOONYPARKを特集!メンバーのソロワークも含めた軌跡を辿ります。


16位:OKLAHOMA / OKLAHOMA

こんなニッチなサザン・ロック・バンドもリイシューされちゃいました。

でもマイナーとはいえ、プロデュースはテリー・メルチャー&マーク・リンゼイという敏腕が担当。

太くコシのある音色で気持ちよさそうにフレーズを紡ぐ極上リードギターと、抜けの良いコーラスを伴ったキャッチーなヴォーカルが爽快!

試聴 Click!


カプリコーンのビッグネームに負けない、ニッチ・サザン・ロック・セレクション☆

【関連記事】

カプリコーンのビッグネームに負けない、ニッチ・サザン・ロック・セレクション☆

CAPRICORNレーベルのビッグネームに負けない、ニッチだけど実力派のサザン・ロックを選りすぐってピックアップ!


17位:BEN ATKINS / PATCHOULI

マッスルショールズ&メンフィスの面々による演奏にソウルフルなヴォーカル。

歌心溢れるスワンプ・ロック名作!

試聴 Click!


マッスル・ショールズ産SSW/スワンプ・ロック特集!

【関連記事】

マッスル・ショールズ産SSW/スワンプ・ロック特集!

マッスル・ショールズ録音作、マッスル・ショールズにゆかりのあるソングライターやセッション・マンのソロ作など、R&Bやソウルなど米南部のルーツ・ミュージックの芳醇な香りに包まれた名作をここに特集いたします。


18位:TAI PHONG / DRAGONS OF THE 7TH SEAS

フレンチ・プログレのレジェンドによる待望の6thアルバム!

オリジナル・ギタリストKhanh Maiとその息子Davy Kimの2本のギターが、激情と叙情を併せ持つTai Phongならではの音世界を保っていて素晴らしい…。

試聴 Click!


【作品追加】世界のハードロッキンなプログレ探訪☆

【関連記事】

【作品追加】世界のハードロッキンなプログレ探訪☆

有名所から知る人ぞ知るマイナーグループまで、世界各国のハード・ロック・テイストに溢れたプログレ作品を見てまいりたいと思います!


19位:WATCH / ART OF BLEEDING

現イタリアのジェネシス・フォロワー筆頭格、21年作!

『トレスパス』や『静寂の嵐』あたりの格調高い幻想美を帯びたジェネシスを受け継ぐ、しっとりリリカルに紡がれるサウンドに心奪われます。

もちろん相変わらずピーガブにそっくり過ぎるヴォーカルも聴き所ですよ~♪

試聴 Click!


【タイトル追加】ジェネシス愛No.1は誰だ!? ジェネシス憧憬のイタリア新鋭傑作選☆

【関連記事】

【タイトル追加】ジェネシス愛No.1は誰だ!? ジェネシス憧憬のイタリア新鋭傑作選☆

ジェネシス愛がたっぷりと注ぎ込まれたファンタスティックなサウンドを聴かせるイタリア新鋭の作品を厳選してご紹介♪


20位:MINOKE ? / +TA

カンタベリー・ロックへの憧憬が滲む淡い叙情性と強靭なテクニックが同居するサウンドは、HF&NやHENRY COW、エストニアのPHLOXなどがお好きなら必聴モノ。

今最も注目すべき国産ジャズ・ロック・バンドによる21年作!

試聴 Click!


【タイトル追加】ワールドクラスの実力派揃い!日本が誇る新鋭プログレ特集!

【関連記事】

【タイトル追加】ワールドクラスの実力派揃い!日本が誇る新鋭プログレ特集!

我が国日本にも続々と登場しているワールドクラスのプログレ・グループたちをご紹介します!

いかがでしたか?
気になる作品が見つかりましたら幸いです。

今年のこの充実ぶりを見ていると、早くも来年一体どんな素晴らしい新作&リイシューが登場してくるかワクワクしちゃいますね!

関連カテゴリー

関連CD在庫

  • CAST / VIGESIMUS

    現中南米シーン屈指の実力を誇るメキシカン・プログレ・グループ、21年作!

    現中南米シーンにおいて抜きんでた実力を誇るメキシカン・シンフォ・グループ、前作から4年を経てついにリリースされた21年作!キャッチーかつ疾走感抜群のアンサンブルにスケール大きなヴァイオリンのプレイが炸裂するサウンドは、さながら「ラッシュ+サグラド・コラソン・ダ・テッラ 」。もう1曲目から凄まじい。ザクザク刻むヘヴィなギターとヴァイオリンが変拍子ユニゾンで快走する冒頭を経て、一気に視界が開けるようにギターとヴァイオリンがスケール大きく飛翔していく荘厳なオープニングにいきなり感動してしまいます。パッションみなぎるアコースティックギターの超絶プレイも全開だし、終盤満を持して登場するシンセのスピーディなプレイもさすがです。曲間なくピアノのクラシカルなリフレインに繋がっていき、ヴァイオリンのキレのあるプレイが冴え渡るプログレ・ハードを聴かせる2曲目もキャッチーかつ緊張感ある名曲。とにかく全編通してとんでもないエネルギーが充満していて、聴いてる方も拳を握りっぱなしになります。何度かのメンバーチェンジは経ているものの、MARILLIONと同期の78年結成とは思えない、作品を出すごとに演奏の緻密さと込められた情熱が増していくCASTというバンドに敬服せずにはいられません。もちろん大傑作!

  • PASAJERO LUMINOSO / PUJOL

    アルゼンチン出身ジャズ・ロック/フュージョン・グループ、21年作4th、カンタベリー彷彿の流麗な音使いと南米らしい芳醇なメロウネスが溶けあったジャズ・ロックは今作でも絶品!

    2014年デビュー、アルゼンチンはブエノスアイレス出身の4人組ジャズ・ロック/フュージョン・グループによる21年作4thアルバム。カンタベリー・ロック彷彿の緻密かつ流麗な音使いと南米らしい芳醇なメロウネスが溶けあったジャズ・ロックは、今作でも絶品の一言。ジャジーなタッチにタンゴのリズミカルさを合わせたようなドラムと歌心を感じる豊かな鳴りのベースによるしなやかなリズムに乗って、リリカルで柔らかなタッチのピアノ、フィル・ミラー彷彿のシャープなトーンのギターが美しい音運びで躍動する、端正かつほのかにファンタジックなアンサンブルに終始耳を奪われます。南米らしいフレイヴァーもたっぷりで、バンドネオンを伴った哀愁のタンゴ・ジャズや、ピアノがリードするボサノヴァ調の軽やかでお洒落なナンバーなど、バンド本来のクールな佇まいはそのままにクルクルと豊かに表情を変化させていく演奏が見事です。一瞬も淀みなく紡がれていく美しく情感あふれるアンサンブルに心が躍る南米ジャズ・ロックの名品。カンタベリー・ロック・ファンには是非お勧めです。

  • FLEESH / ECLIPSED

    美声女性ヴォーカルを擁するブラジル産シンフォ・プロジェクト、21年オリジナル・アルバム!

    2014年に始動した男性ギタリスト/マルチ奏者Celo Oliveiraと女性ヴォーカリストGabby Vessoniによるブラジル産シンフォ・プロジェクト、19年『ACROSS THE SEA』以来のオリジナル・アルバムとなる21年作。勿論本作でもヴォーカルをGabby、すべての演奏をCeloが担当。シンセサイザーがしっとり気品高く湧き上がり、その上をA.ラティマーやS.ロザリーを受け継ぐ優美でメロディアスな珠玉のギターが駆ける、幻想度100%の演奏。そこに息をのむように透明な美声で丹念に歌を乗せる女性ヴォーカル。もう完成されきった世界観に最後まで惹き込まれっぱなしです。ハードだったりヘヴィだったりせず、一貫してメロディアスで幻想的な佇まいを崩さない音楽性がとにかく素晴らしい。でもここぞではギターがドラマチックに飛翔し、ヴォーカルも力を込めてエモーショナルに歌い上げ、熱い叙情をほとばしらせます。これは現女性ヴォーカル・シンフォとして英国のMAGENTAにも匹敵する圧倒的な完成度。紛れもなく傑作です。

  • FLEESH / IN THE MIST OF TIME

    ブラジルの男女シンフォ・ユニット、全曲RENAISSANCEの楽曲を演奏した20年トリビュート・アルバム!

    2014年に始動した、ギタリスト/マルチ奏者Celo Oliveiraと女性ヴォーカリストGabby Vessoniによるブラジルの男女シンフォ・ユニット、20年作。RUSH、MARILLIONとリスペクトするプログレ・グループのトリビュート・アルバムをリリースしてきた彼らですが、今回はRENAISSANCEを全編カバー!一曲目「Day Of The Dreamer」の、西部劇のように勇ましいイントロを経て、羽のように軽やかなピアノが踊り瑞々しくファンタジックな演奏へなだれ込んでいく導入からして完璧。とてもマルチ・プレイヤーによる単独演奏とは思えない躍動感と呼吸を感じさせます。そして全くクセのないスッと耳へと染み入るような美声ヴォーカルも特筆。アニー・ハズラムに比べサラリとした声質ながら、違和感は微塵もありません。2大名盤『ASHES ARE BURNING』『SHEHERAZADE〜』からの選曲が多く、「Can You Understand?」「Carpet Of The Sun」「Ocean Gypsy」「Song Of Scheherazade(抜粋)」と全盛期RENAISSANCEの名曲群が素晴らしい再現度でプレイされており興奮が収まりません。今作も往年の名バンドへの愛情に満ち満ちた極上のトリビュートに仕上がっています。オススメ!

  • FLEESH / ACROSS THE SEA

    ブラジルの新鋭男女シンフォ・ユニット19年作、前作以上にロマンティックで丹念に紡がれる幻想サウンドに息をのむ傑作!

    2014年に始動した男性ギタリスト/マルチ奏者と女性ヴォーカリストによるブラジル産シンフォ・プロジェクト、待望の19年作!前17年作『WHAT I FOUND』も2人とは思えない驚くべき豊かさを内包した名品でしたが、本作も息をのむほどに静謐で幻想的な音世界が待っています。シンセ&オルガンがうっすらと幻想のベールを広げると、A.ラティマーとS.ロザリーの中間にいるような泣きのフレーズ満載の美麗ギターが舞い、スッと胸に染み入る透明感いっぱいの美声ヴォーカルが囁くように歌います。ゆったりとしたテンポのナンバーが主ですが、前作以上にロマンティックで丹念に紡がれていく優美な作品世界にじっくりと浸りたい逸品。傑作です。

  • FLEESH / HERE IT COMES AGAIN (A TRIBUTE TO GENESIS)

    ブラジルの注目男女シンフォ・ユニット、今度は全曲GENESISナンバーを演奏した20年トリビュート・アルバム!!

    2014年に始動した男性ギタリスト/マルチ奏者Celo Oliveiraと女性ヴォーカリストGabby Vessoniによるブラジル産シンフォ・プロジェクト、20年作。前作ではRENAISSANCEの見事なトリビュートを聴かせてくれた彼らですが、今回はお待ちかねの全編GENESISナンバーによる2枚組全14曲!「Dancing With The Moonlit Knight」に始まり、「Firth Of Fifth」「Looking For Someone」「Ripples」「Entangled」「Carpet Crawlers」「Musical Box」と、70年代の叙情的な名曲をしっかり押さえた選曲で、2人の持ち味が最大に発揮されているところはさすが。前作RENAISSANCEトリビュートを堪能されたなら、ただただ本作も間違いなし!と言っておきます。

  • HEADSTONE / BAD HABITS

    元RARE BIRDのMark Ashtonらによるブリティッシュ・ロック・バンド、74年デビュー作

    元RARE BIRDのMark Ashton(vo/g)を中心に、元ATOMIC ROOSTERのメンバー、後にRIFF RAFFやEAST OF EDENで活動するメンバー達によって結成されたブリティッシュ・ロック・グループ、74年デビュー作。このサウンド、例えるならSAD CAFEやO BANDにサザン・ロック的アーシーさを加えた感じ。カッチリとタイトに刻む緻密にして疾走感たっぷりのリズム隊、線の太いブルージーなプレイに痺れるギター、そしてコーラスを纏って哀愁いっぱいに歌い上げるヴォーカル。英バンドらしいタイトな職人肌のアンサンブルと、南部ルーツ音楽的なアーシーさと骨太さを持つ音楽性が絶妙に組み合わさっていてこれは見事です。ヴァイオリンの存在も印象的で、2曲目など泣きのギターと絡みながら物悲しい旋律を奏でるG&Vlnのツイン・リード・ソロには目頭が熱くなります。上記したSAD CAFEやO BAND、またALAN ROSS関連の作品に惹かれた方なら、この作品も是非!

  • CELESTE / IL PRINCIPE DEL REGNO PERDUTO

    76年の名盤で知られるイタリアン・ロック・グループ、期待に違わぬ珠玉のメロトロン・シンフォを聴かせる2021年作!

    メロトロン溢れる76年の名作で知られ、2019年には2ndアルバムを発表したイタリアの名グループがリリースした2021年スタジオ・アルバム。期待に違わず、今作もメロトロン湧き上がる珠玉のシンフォニック・ロックを聴かせてくれます。ゆったり刻まれるリズムに乗ってアコースティック・ギター、フルート、サックス、ヴァイオリンらが優雅に紡ぐアコースティカルなアンサンブル。そこにメロトロン、ソリーナ、ミニムーグ、オルガンなどが丹念に織り重なって、桃源郷にいるような神秘的かつ優しい音世界を作り上げていきます。何と言っても全編で響き渡る、1stアルバムから変わらない独特の儚さを感じさせるメロトロンの調べが格別。オリジナル・キーボーディストCiro Perrinoによる息をのむように繊細で美麗な音作りの健在ぶりに嬉しくなる愛すべき名品です。

  • HEADSTONE / HEADSTONE

    元RARE BIRDや元ATOMIC ROOSTERのメンバーらによるブリティッシュ・ロック・バンド、ラスト・アルバムとなった75年作2nd

    元RARE BIRDのMark Ashton(vo/g)を中心に、元ATOMIC ROOSTERのSteve Bolton(g)や後にRIFF RAFFやEAST OF EDENで活動するメンバー達によって結成されたブリティッシュ・ロック・バンドによる75年2nd。前作でも米ロック的なアーシーさが印象的でしたが、今作では陰影あるブリティッシュ・ロックを基調に、ファンキーなグルーヴ感覚を取り入れたサウンドを繰り広げます。グルーヴィに躍動するドラム&ベースが生むファンキーなリズムに乗って、ギターとヴァイオリンがシャープなトーンで哀愁フレーズを応酬させるアンサンブルがとにかくカッコいい!特にこの後Automatic Manで活躍する黒人ベーシストJerome Rimsonによる音数多くもゴキゲンな技ありベースプレイの気持ちよさと言ったらありません。そんな演奏に合わせスタイリッシュに歌うMark Ashtonのヴォーカルも特筆。ファンキーではありながら熱量や粘りはさほどではなく、あくまでブリティッシュ・ロックとしてのシャープでクールな魅力に落とし込まれているのが、本作ならではの味わいと言えるでしょう。同系統のアプローチを持つO BANDが気に入った方には是非聴いて欲しい一枚!

  • CANADA / MALAKUT

    日本、ツインギター/チューバ/ドラムの変則カルテットによる21年1st、クリムゾンが『RED』のテンションでジャズに傾倒したようなテクニカルな重量級ジャズ・ロック傑作!

    ジョン・ゾーンに学んだ女性サックス奏者、吉田野乃子が主宰するnonoyaレコーズよりリリース、吉田のバンド立方体・零のドラマーを中心に、ギター/ギター/チューバという変則ラインナップで結成されたバンドによる21年1stアルバム。いやはやこれは強烈!まるでクリムゾンが『RED』のテンションそのままにジャズへと傾倒したかのような、嵐のように畳みかけるヘヴィ・ジャズ・ロックに一曲目より度肝を抜かれます。凄まじい手数で変拍子まみれのリズムをたたき出すドラムに食らいつくように、フリップとジョン・マクラフリンが共演してるかのような緊張感みなぎるプレイで牙をむくツイン・ギター。ゴリゴリと硬質に弾き倒すマハヴィシュヌ時代のマクラフリンっぽいプレイと、ロングトーンを多用した神経質かつどこか気品もあるフリップっぽいプレイの2本のギターの絡みが最高にカッコいいです。ユニークなのがチューバの存在で、ベースの役割を担いながらも、時に優雅かつ奔放に浮遊するメロディアスな表情もあって、硬派なアンサンブルに柔らかなタッチを添えています。マハヴィシュヌ・オーケストラや『RED』あたりのクリムゾンがお好きなら、このテクニカルな重量級サウンドは絶対痺れます。オススメ!

  • STARLESS / MISSING YOU

    ポーランド新鋭、アコースティック編成による女性ヴォーカル・クラシカル・ロック、21年デビュー作

    ポーランドのプログレ・メタル・バンドALHENAの女性ヴォーカルMarta BejmaとキーボーディストPiotr Prykaが結成したユニットの21年1st。生ピアノとヴォーカルを基本に、ヴァイオリンとチェロも参加する、完全アコースティック編成で劇的に紡がれるクラシカル・ロックは、息をのむほどに美麗かつ重厚。クラシックの高い素養を生かした力強くも表現力豊かなタッチで音を紡ぐピアノ、そこに乗る女性ヴォーカルは美声ながらどこか哀愁を感じさせる切ない声で歌い上げます。ここぞで悲哀を帯びた音色を響かせるヴァイオリンとチェロも素晴らしい。アコースティック・アンサンブルと聞いて想起される軽やかさや涼やかさはなく、このどこまでも重々しくドラマチックな聴きごたえはさすがポーランドです。メロディアスな歌ものチェンバー・ロックとしても秀逸な一枚!

    • LM195CDLYNX

      1曲目にノイズのような音が入りますが、アーティストが意図的に挿入したものになります

      レーベル管理上、盤面にキズがある場合やジャケにスレや背ジャケにヨレがある場合ございます。予めご了承ください。

  • ARGENT / COUNTERPOINTS

    元ZOMBIESの奇才Rod Argentが率いた英ロック・グループ、最終作となった75年作!

    ZOMBIESのキーボーディスト/コンポーザーとして活躍した才人Rod ArgentがRuss Ballardらと結成したグループ。Russ Ballard脱退後の2作目にして最終作となった75年の7thアルバム。10ccかと思う程のひねりの効いたモダン・ポップ・テイストと、タイトに攻めるテクニカルなアンサンブルの組み合わせが気持ちいい、極上のブリティッシュ・ロックを聴かせてくれます。注目が一部楽曲におけるPhil Collinsの参加。2曲目や5曲目がおそらく彼の参加曲で、まさしくBRAND XやRTFばりの怒涛のテクニカル・ジャズ・ロックが繰り広げられて興奮必至です。Rod Argentの舞うように流麗なエレピさばき、John GrimaldiのGoodsallばりに音数多く切れのあるギターも素晴らしい。プログレ+モダン・ポップというスタイルで言うと、SAD CAFEにも近い聴き心地を持った充実の一枚となっています。

  • BEN ATKINS / PATCHOULI

    米スワンプ・ロック名作!歌心溢れる71年作。

    アラバマ出身のシンガーBEN ATKINSが名門レーベルSTAX傘下のENTERPRISEからリリースした71年作。マッスルショールズ・リズム・セクション、さらにデヴィッド・フッド、ドナルド・ダック・ダン、アル・ジャクソンらメンフィスの面々がバックを務めています。グルーヴィーな演奏に哀愁滲むソウルフルなヴォーカルがのるスワンプロック名作!

  • MAE MCKENNA / EVERYTHING THAT TOUCHES ME

    元コントラバンドの女性Vo、TRANSATLANTICからリリースしたコンテンポラリーなソロ76年作。

    74年唯一作で知られるスコットランドのエレクトリック・トラッド・バンド、CONTRABANDに在籍した歌姫、Mae McKennaのソロ2枚目となる76年作。前作同様のカヴァー・アルバムでトラッド色はなく、Richard Thompson、Andrew Gold、Carol King & Gerry Goffin等の楽曲を、本人のピアノを中心に軽やかにカヴァーしています。CONTRABANDでも取り上げていたT10「Lady For Today」は、本作ではペダル・スティールが揺蕩うウェスト・コースト風のアレンジに。そこに優しく澄んだMaeのヴォーカルがのびやかにのり、空を舞うような心地にさせてくれます。Jackson Browne「Late For The Sky」での温もりと陰りを含んだカヴァーも絶品。トラッドは触手が伸びないという人にもぜひ聴いて欲しい、コンテンポラリーな女性ヴォーカル・アルバムの名作です。

  • KORNI GRUPA/KORNELUE KOVAC / ORIGINAL ALBUM COLLECTION

    旧ユーゴを代表する名プログレ・グループ、スタジオ・アルバム2作品+75年コンピ+key奏者Kornelije Kovacによるソロ3作品の6タイトルを収録!

    72年1st『KORNI GRUPA』、イタリアのRicordiレーベルからリリースしたKORNELYAN名義での74年2nd『NOT AN ORDINARY LIFE』、アルバム未収録のシングルを中心とする75年の編集盤『MRTVO MORE』、キーボーディストのKornelije Kovacによる77年ソロ1st『IZMEU SVETLOSTI I TAME』、Kovacのソロ・プロジェクトK2の80年唯一作『WHY』、86年ソロ作『SAMPLED MOON』の6作品を収録。K2はKovacが、Colin Hodgkinson(b/ex.BACK DOOR)&Paul Robinson(dr/ex.TURNING POINT)という英国ジャズ・ロックの実力派リズム隊、そしてバグルス「ラジオスターの悲劇」で著名な女性シンガーLinda Jardimらと結成したグループで、ゲストにもRay RussellやBernie Marsdenらいぶし銀の名手を迎えた英国プログレ・ファンも必聴の一枚。ユーゴのみならず東欧プログレ最高峰とも言えるKORNI GRUPA/KORNELYANSの周辺作品をまとめて聴くことが出来る注目ボックスセットです。

  • LOONYPARK / 7TH DEW

    ポーランド屈指の人気シンフォ・グループ、初代女性voが復帰、ハードかつキャッチーな力強いサウンドへと舵を切った21年作6th

    実力派がひしめく現ポーランドでも屈指の人気シンフォ・グループによる、2年ぶりとなった21年6thアルバム。本作、何より前々作まで不動の女性ヴォーカルだったSabina Godulaが復帰し、あの低音寄りで朗々と歌う個性的な歌唱を再び聴かせているのが嬉しいところ。プログレ・ハード的な疾走感でパワフルに畳みかける新境地の1曲目から、このヴォーカルが抜群に映えます。性急なリズムを刻むドラム&ベースに乗ってギター&オルガンがスリリングなユニゾンを決めるアンサンブルに、姉御系の力強い女性ヴォーカルがエモーショナルに歌い上げるスタイルがとにかくカッコいいです。このハードなサウンドにトニー・バンクス風の華麗なシンセソロを合わせるセンスも見事。2曲目以降も、リズム隊とギターが従来以上にハードに迫りつつ、メロディはよりキャッチーになった印象があります。キーボードが担うシンフォニックな美麗さは随所に残しながらも、重量感たっぷりの鋭角的なサウンドとキャッチーなメロディラインを押し出した新たなスタイルを提示する意欲作です。

  • WATCH / ART OF BLEEDING

    ジェネシス系シンフォ・バンドの筆頭格と言えるイタリア新鋭、『TRESPASS』『WIND AND WUTHERING』あたりが好きなら必聴の21年作!

    現イタリアのジェネシス系シンフォ・バンドの筆頭格と言える彼らの21年作8th。勿論今作も変わらぬジェネシス愛っぷりが堪能できる作品ですが、『FOXTROT』『SELLING ENGLAND BY THE POUND』などのガブリエル期全盛の作品よりは『TRESPASS』や『WIND AND WUTHERING』あたりの格調高い幻想美を帯びたジェネシス・サウンドを志向している印象。まどろみを誘う淡いアコースティック・ギターの調べに流麗に絡むオルガンとピアノ、そしてそれらを包み込むようにゆったりと流れゆくメロトロン。あえて派手な展開を抑え、上記ジェネシス作品を思わせるしっとりとリリカルで格調高いサウンドを目指しているようで、他のジェネシス・フォロワーとは一線を画するスタイルを打ち出していると言っていいでしょう。そんな中にあってもPeter Gabrielにそっくり過ぎるヴォーカルにはやはりニンマリとしてしまいます。ジェネシス的世界観を壊さない程度にセンス良く散りばめられたエレクトロニックなアレンジも特徴で、ただのジェネシス・フォロワーに終わらない仕掛けも見事。『TRESPASS』『WIND AND WUTHERING』などしっとりめのジェネシス作品が特にお好きという方には是非聴いて欲しいです!

  • OKLAHOMA / OKLAHOMA

    オクラホマのサザン・ロック好バンド、77年唯一作!

    CAPITOLに在籍した4人組サザン・ロック・バンドによる77年の唯一作。プロデュースは敏腕テリー・メルチャーと、PAUL REVERE & THE RAIDERSで知られるマーク・リンゼイの2人です。太くコシのある音色で気持ちよさそうにフレーズを紡ぐ極上のリードギターと、抜けの良いコーラスを伴いキャッチーなメロディを歌うヴォーカルが楽しめる一曲目「One More Round」からレーナードにも通じる爽快なサザン・ロックを聴かせてくれます。と思うと、2曲目「Whatcha Treatin Me So Bad For?」ではドゥービーズあたりも思わせる西海岸風のフレイバーも漂ってきていい感じ。このあたりはバーズやビーチ・ボーイズら西海岸グループを手掛けてきたメルチャーのテイストでしょうか。リード・ギタリストは基本的に一人のようですが、ここぞというソロパートではツインリードとなって、南部の乾いた青空にメロディアスなプレイを応酬させているかのようで痛快の一言です。マイナーながらこれは実にいいサザン・ロック・バンド。オススメです!

  • TAI PHONG / DRAGONS OF THE 7TH SEAS

    フレンチ・プログレの人気グループ、21年6thアルバム!

    ご存じフレンチ・プログレを代表する人気グループ、前作『RETURN OF THE SAMURAI』から8年ぶりとなった21年6thスタジオ・アルバム!オリジナル・ギタリストKhanh Maiとその息子Davy Kimを含む前作メンバー3人、そして新女性ヴォーカルKetty Orzolaら新規メンバー3人の6人編成となっています。ハードな速弾きで畳みかけるアグレッシヴでパッション溢れるプレイのDavyと、切なく浮遊感に満ちたトーンで泣きの美旋律を描くKhanh、親子のギターが激情と叙情を併せ持つTAI PHONGならではの音世界を作り上げる、劇的なシンフォニック・ロックが詰まった快作。DavyのスピーディなHRギターが炸裂するかつてなくヘヴィな導入を経て、神秘的に揺らぐシンセやピアノをバックに清涼感のある美声がしっとり歌い上げる叙情派シンフォに着地する1曲目、緊張感あるピアノとカッティング・ギターに乗って歌う、かつてのJ.J.Goldmanばりのハイトーン男性voに血が沸く70’sタイ・フォン彷彿の2曲目(名曲!)、そして美声女性ヴォーカルとKhanh Maiの優美に揺らめくギターが天上の世界へと導く3曲目。冒頭の3曲で、70年代のスタイルを随所に生かしつつ力強く前進するTAI PHONGの姿に感動が湧きあがってきます。オリエンタルな風が吹くアコースティックなバラードの美しさもまた格別です。全体としては前13年作の延長線上と言える作風で、前作が気に入った方、そして美声ヴォーカル・シンフォ好きの方には是非とも聴いて欲しい一枚。オススメです!

  • MINOKE ? / +TA

    カンタベリー・ロック彷彿のジャパニーズ・ジャズ・ロック・バンド、21年作4th、HF&NやHENRY COW、エストニアのPHLOXがお好きなら必聴です!

    00年結成、サックス奏者、スティックも操るベーシストを擁する、ギターレスの4人組ジャパニーズ・プログレ・バンド。10年ぶりのリリースとなる2021年作4th。スピーディで緊張感あるテーマからメロディアスで叙情的なフレーズまで演奏をリードするサックスを軸に、ジャジーでしなやかなリズム・セクション、気品と色彩を添えるリリカルなピアノらが一糸乱れずに紡ぐ芳醇なジャズ・ロックがただただ絶品!カンタベリー・ロックへの憧憬が滲む淡い叙情性と強靭なテクニックが同居するサウンドは、HATFIELD & THE NORTHやHENRY COW、そしてエストニアのPHLOXがお好きな方なら「おおっ!」と唸っちゃうはず。トランペットも交えて管楽器が重厚に畳みかけるパートではKING CRIMSONも頭をよぎりますが、次の瞬間には遊び心に富んだユーモラスな表情にクルっと切り替わりCARAVANみたいなポップさを見せる、その変幻自在さが極めて魅力的です。スティックの蠢くような音運びも独特の妖しさを醸し出していて聴き所。カンタベリー・タッチのジャズ・ロックとして間違いなくワールドクラスの一品!

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。