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2021年 カケレコ年間ベストセラー TOP20!

2021年も残すところわずかとなりましたね。

ここで2021年のカケレコ年間ベストセラーを発表したいと思います!

今年も英米ヨーロッパはもちろん日本や中南米からも多数の力作がランクインしており、世界のロックを扱うカケレコらしい国際色豊かなラインナップとなりました。

もちろん、初CD化も含む60~70年代作品のリイシューも多数ランクインしておりますよ~。

年末年始のロック探求ガイドとしてお楽しみいただければ幸いです!

それではスタート!


1位:CANADA / MALAKUT

第1位に輝いたのは、我らが日本から登場した素晴らしきジャズ・ロック・グループのデビュー作。

こ、これはまるでクリムゾンが『RED』のテンションそのままにジャズへ傾倒したような国産ヘヴィ・ジャズ・ロック!

このヒリつくような緊張感、マハヴィシュヌ・オーケストラのファンもイチコロだろうな…。

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COLUMN THE REFLECTION 第38回 すごい世界を発見 !! 北の大地から現在形として発信された驚きのジャズ・ロックの世界 Nonoyaレーベル 文・後藤秀樹

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2位:PASAJERO LUMINOSO / PUJOL

10月下旬初入荷という短期間ながら年間第2位に入ったのが、アルゼンチンのこの人気グループ!

カンタベリー・ロック彷彿の緻密かつ流麗な音使いと南米らしい芳醇なメロウネスが溶けあったジャズ・ロックは、今作でも絶品の一言です。

アルゼンチンのみならず現南米で最も注目に値するジャズ・ロック・バンドと言える彼らの4thアルバム!

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3位:FLEESH / IN THE MIST OF TIME

続いても南米勢がランクイン。70年代プログレ・ファンも要チェックのこのトリビュート作が第3位でした。

youtuber活動から人気に火が付いたブラジルの男女デュオ、今回はRENAISSANCEを全編カバー!

マルチプレイとは思えない躍動感と呼吸を持った演奏と、クセのないスッと耳へと染み入るような美声vo。オリジナル通りの壮大さながら清涼感にも富んだ見事なカバーがずらり!

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往年プログレ・バンドへの愛に満ちたトリビュート・アルバムを探求!

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4位:CAST / VIGESIMUS

今度はメキシコから、この実力派バンドの最新作が登場♪

知名度はともかく、もはやサウンド面ではTHE FLOWER KINGSと肩を並べる存在と言えるメキシコの雄が放った待望の21年作。

ザクザク刻むギターとヴァイオリンが変拍子ユニゾンで快走する冒頭を経て、一気に視界が開けるように両者がスケール大きく飛翔していく荘厳なオープニングにいきなり感動!

演奏の緻密さも込められたパッションもバンド史上最高レベルと言って間違いなし!

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5位:STARLESS / MISSING YOU

ヨーロッパ勢のトップは、ポーランドの新鋭によるこのデビュー・アルバム。

生ピアノとヴォーカルを基本に、ヴァイオリンとチェロも参加する、完全アコースティック編成で劇的に紡がれるクラシカル・ロックは、息をのむほどに美麗かつ重厚。

美声ながらどこか哀愁味を感じさせる女性ヴォーカルもドラマチックで素晴らしい!

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6位:ARGENT / COUNTERPOINTS

ここでリイシュー作品がランクインです。

元ゾンビーズの奇才によるリーダーグループの初CD化アルバム☆

10ccかと思う程のひねりの効いたモダン・ポップ・テイストと、BRAND Xばりにタイトに攻めるテクニカル・アンサンブルの合わせ技!?

フィル・コリンズも参加した75年最終作!

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7位:HEADSTONE / BAD HABITS

こちらもめでたく初CD化を果たした一枚。マイナーだけど実はスーパーグループ!?

元RARE BIRDや元ATOMIC ROOSTERのメンバーが結成したバンドによる74年デビュー作。

サウンドを例えるならSAD CAFEやO BANDにサザン・ロック的アーシーさを加えた感じ!

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自主制作された作品やマイナーなレーベルからひっそりとリリースされた作品。そんな作品たちの中にもメジャー・クオリティな作品がゴロゴロ眠っているのが我らが英国ロックの深い森。VertigoやHarvestの人気作を聴き終えた後には、ドワーフでも出てきそうな森の奥の奥の方へと進んでみてはいかが?


8位:FLEESH / ECLIPSED

3位のルネッサンス・トリビュートに続き、またまた彼らの作品がランクイン。

シンセがしっとり気品高く湧き上がり、その上をA.ラティマーやS.ロザリー彷彿の優美でメロディアスなギターが駆ける幻想度100%の演奏。

そこに息をのむように透明な美声で丹念に歌を乗せる女性ヴォーカル。その完成されきった世界観に最後まで惹き込まれっぱなしの21年オリジナル・アルバム!

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9位:CELESTE / IL PRINCIPE DEL REGNO PERDUTO

近年活発さを見せているイタリアン・ロックのレジェンド・グループ、極上の21年作が第9位!

メロトロン、ソリーナ、ミニムーグ、オルガンが丹念に織り重なって、桃源郷にいるような神秘的かつ優しい音世界を作り上げていきます。

1stアルバムから変わらない独特の儚さを感じさせるメロトロンの調べが格別な2021年作。

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10位:FLEESH / HERE IT COMES AGAIN (A TRIBUTE TO GENESIS)

とまらないFLEESH。こちらはジェネシス・トリビュート!

前作ではRENAISSANCEの見事なトリビュートを聴かせましたが、今回は全編GENESISナンバーで送る20年作。

「Firth Of Fifth」「Entangled」「Ripples」ほか叙情的な名曲をしっかり押さえた選曲で、2人の持ち味が最大に発揮されていて堪りません♪

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11位:KORNI GRUPA/KORNELUE KOVAC / ORIGINAL ALBUM COLLECTION

ユーロ/辺境プログレ・ファンにとっては嬉し過ぎる内容となった4作品収録ボックスがこちら!

旧ユーゴのみならずユーロ・ロックという視野でも上位に来るだろう実力派プログレ・グループによる、2枚のスタジオ作&75年シングル・コンピ&key奏者のソロ3枚を収録したボックスセット。

中でも注目がキーボーディストKORNELUE KOVAC率いるバンドK2のアルバム。Colin Hodgkinson(b/ex.BACK DOOR)&Paul Robinson(dr/ex.TURNING POINT)という英国ジャズ・ロックの実力派リズム隊、そしてバグルス「ラジオスターの悲劇」で著名な女性シンガーLinda Jardimらと結成したグループで、ゲストにもRay RussellやBernie Marsdenらいぶし銀の名手を迎えた英国プログレ・ファンも必聴の一枚です!

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12位:MAE MCKENNA / EVERYTHING THAT TOUCHES ME

こちらは英国エレクトリック・トラッドCONTRABANDの女性ヴォーカリストのソロ作。

CONTRABANDのようなエレクトリック・トラッドかと思いきや、Richard Thompson、Jackson Browneなどを軽やかにカヴァー!

優しく澄んだメイ・マッケンナのヴォーカルが絶品です。

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13位:HEADSTONE / HEADSTONE

7位をマークしたHEADSTONEの2ndも今年初CD化されています。

グルーヴィに躍動するドラム&ベースが生むファンキーなリズムに乗って、ギターとヴァイオリンがシャープなトーンで哀愁フレーズを応酬させるアンサンブルがとにかくカッコいい!

元RARE BIRDや元ATOMIC ROOSTERのメンバーらによるバンド、75年2nd!

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14位:FLEESH / ACROSS THE SEA

新譜の好評ぶりに連動してこちらの19年スタジオ作もリバイバル・ヒットしました。

とても2人で鳴らしているとは信じられない広がり豊かな幻想サウンドが美しい…。

スッと染み入る無垢な女性ヴォーカルにも注目のブラジル新鋭19年作!

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15位:LOONYPARK / 7TH DEW

数あるポーランドの女性ヴォーカル・シンフォ勢の中でもとりわけ高い人気を誇るのが彼らです。

初代女性voが復帰し、ハードかつキャッチーな力強いサウンドへと舵を切った21年作6th。

疾走感抜群のプログレ・ハードにトニー・バンクス風の華麗なシンセソロを入れるこのセンス、素晴らしいなぁ。

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16位:OKLAHOMA / OKLAHOMA

こんなニッチなサザン・ロック・バンドもリイシューされちゃいました。

でもマイナーとはいえ、プロデュースはテリー・メルチャー&マーク・リンゼイという敏腕が担当。

太くコシのある音色で気持ちよさそうにフレーズを紡ぐ極上リードギターと、抜けの良いコーラスを伴ったキャッチーなヴォーカルが爽快!

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17位:BEN ATKINS / PATCHOULI

マッスルショールズ&メンフィスの面々による演奏にソウルフルなヴォーカル。

歌心溢れるスワンプ・ロック名作!

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18位:TAI PHONG / DRAGONS OF THE 7TH SEAS

フレンチ・プログレのレジェンドによる待望の6thアルバム!

オリジナル・ギタリストKhanh Maiとその息子Davy Kimの2本のギターが、激情と叙情を併せ持つTai Phongならではの音世界を保っていて素晴らしい…。

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19位:WATCH / ART OF BLEEDING

現イタリアのジェネシス・フォロワー筆頭格、21年作!

『トレスパス』や『静寂の嵐』あたりの格調高い幻想美を帯びたジェネシスを受け継ぐ、しっとりリリカルに紡がれるサウンドに心奪われます。

もちろん相変わらずピーガブにそっくり過ぎるヴォーカルも聴き所ですよ~♪

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20位:MINOKE ? / +TA

カンタベリー・ロックへの憧憬が滲む淡い叙情性と強靭なテクニックが同居するサウンドは、HF&NやHENRY COW、エストニアのPHLOXなどがお好きなら必聴モノ。

今最も注目すべき国産ジャズ・ロック・バンドによる21年作!

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【タイトル追加】ワールドクラスの実力派揃い!日本が誇る新鋭プログレ特集!

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我が国日本にも続々と登場しているワールドクラスのプログレ・グループたちをご紹介します!

いかがでしたか?
気になる作品が見つかりましたら幸いです。

今年のこの充実ぶりを見ていると、早くも来年一体どんな素晴らしい新作&リイシューが登場してくるかワクワクしちゃいますね!

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  • KORNI GRUPA/KORNELUE KOVAC / ORIGINAL ALBUM COLLECTION

    旧ユーゴを代表する名プログレ・グループ、スタジオ・アルバム2作品+75年コンピ+key奏者Kornelije Kovacによるソロ3作品の6タイトルを収録!

    72年1st『KORNI GRUPA』、イタリアのRicordiレーベルからリリースしたKORNELYAN名義での74年2nd『NOT AN ORDINARY LIFE』、アルバム未収録のシングルを中心とする75年の編集盤『MRTVO MORE』、キーボーディストのKornelije Kovacによる77年ソロ1st『IZMEU SVETLOSTI I TAME』、Kovacのソロ・プロジェクトK2の80年唯一作『WHY』、86年ソロ作『SAMPLED MOON』の6作品を収録。K2はKovacが、Colin Hodgkinson(b/ex.BACK DOOR)&Paul Robinson(dr/ex.TURNING POINT)という英国ジャズ・ロックの実力派リズム隊、そしてバグルス「ラジオスターの悲劇」で著名な女性シンガーLinda Jardimらと結成したグループで、ゲストにもRay RussellやBernie Marsdenらいぶし銀の名手を迎えた英国プログレ・ファンも必聴の一枚。ユーゴのみならず東欧プログレ最高峰とも言えるKORNI GRUPA/KORNELYANSの周辺作品をまとめて聴くことが出来るユーロ/辺境プログレ・ファンなら要チェックのボックスセットです。

  • FLEESH / ACROSS THE SEA

    ブラジルの新鋭男女シンフォ・ユニット19年作、前作以上にロマンティックで丹念に紡がれる幻想サウンドに息をのむ傑作!

    2014年に始動した男性ギタリスト/マルチ奏者と女性ヴォーカリストによるブラジル産シンフォ・プロジェクト、待望の19年作!前17年作『WHAT I FOUND』も2人とは思えない驚くべき豊かさを内包した名品でしたが、本作も息をのむほどに静謐で幻想的な音世界が待っています。シンセ&オルガンがうっすらと幻想のベールを広げると、A.ラティマーとS.ロザリーの中間にいるような泣きのフレーズ満載の美麗ギターが舞い、スッと胸に染み入る透明感いっぱいの美声ヴォーカルが囁くように歌います。ゆったりとしたテンポのナンバーが主ですが、前作以上にロマンティックで丹念に紡がれていく優美な作品世界にじっくりと浸りたい逸品。傑作です。

  • FLEESH / IN THE MIST OF TIME

    ブラジルの男女シンフォ・ユニット、全曲RENAISSANCEの楽曲を演奏した20年トリビュート・アルバム!

    2014年に始動した、ギタリスト/マルチ奏者Celo Oliveiraと女性ヴォーカリストGabby Vessoniによるブラジルの男女シンフォ・ユニット、20年作。RUSH、MARILLIONとリスペクトするプログレ・グループのトリビュート・アルバムをリリースしてきた彼らですが、今回はRENAISSANCEを全編カバー!一曲目「Day Of The Dreamer」の、西部劇のように勇ましいイントロを経て、羽のように軽やかなピアノが踊り瑞々しくファンタジックな演奏へなだれ込んでいく導入からして完璧。とてもマルチ・プレイヤーによる単独演奏とは思えない躍動感と呼吸を感じさせます。そして全くクセのないスッと耳へと染み入るような美声ヴォーカルも特筆。アニー・ハズラムに比べサラリとした声質ながら、違和感は微塵もありません。2大名盤『ASHES ARE BURNING』『SHEHERAZADE〜』からの選曲が多く、「Can You Understand?」「Carpet Of The Sun」「Ocean Gypsy」「Song Of Scheherazade(抜粋)」と全盛期RENAISSANCEの名曲群が素晴らしい再現度でプレイされており興奮が収まりません。今作も往年の名バンドへの愛情に満ち満ちた極上のトリビュートに仕上がっています。オススメ!

  • FLEESH / HERE IT COMES AGAIN (A TRIBUTE TO GENESIS)

    ブラジルの注目男女シンフォ・ユニット、今度は全曲GENESISナンバーを演奏した20年トリビュート・アルバム!!

    2014年に始動した男性ギタリスト/マルチ奏者Celo Oliveiraと女性ヴォーカリストGabby Vessoniによるブラジル産シンフォ・プロジェクト、20年作。前作ではRENAISSANCEの見事なトリビュートを聴かせてくれた彼らですが、今回はお待ちかねの全編GENESISナンバーによる2枚組全14曲!「Dancing With The Moonlit Knight」に始まり、「Firth Of Fifth」「Looking For Someone」「Ripples」「Entangled」「Carpet Crawlers」「Musical Box」と、70年代の叙情的な名曲をしっかり押さえた選曲で、2人の持ち味が最大に発揮されているところはさすが。前作RENAISSANCEトリビュートを堪能されたなら、ただただ本作も間違いなし!と言っておきます。

  • HEADSTONE(UK) / HEADSTONE

    元RARE BIRDや元ATOMIC ROOSTERのメンバーらによるブリティッシュ・ロック・バンド、ラスト・アルバムとなった75年作2nd

    元RARE BIRDのMark Ashton(vo/g)を中心に、元ATOMIC ROOSTERのSteve Bolton(g)や後にRIFF RAFFやEAST OF EDENで活動するメンバー達によって結成されたブリティッシュ・ロック・バンドによる75年2nd。前作でも米ロック的なアーシーさが印象的でしたが、今作では陰影あるブリティッシュ・ロックを基調に、ファンキーなグルーヴ感覚を取り入れたサウンドを繰り広げます。グルーヴィに躍動するドラム&ベースが生むファンキーなリズムに乗って、ギターとヴァイオリンがシャープなトーンで哀愁フレーズを応酬させるアンサンブルがとにかくカッコいい!特にこの後Automatic Manで活躍する黒人ベーシストJerome Rimsonによる音数多くもゴキゲンな技ありベースプレイの気持ちよさと言ったらありません。そんな演奏に合わせスタイリッシュに歌うMark Ashtonのヴォーカルも特筆。ファンキーではありながら熱量や粘りはさほどではなく、あくまでブリティッシュ・ロックとしてのシャープでクールな魅力に落とし込まれているのが、本作ならではの味わいと言えるでしょう。同系統のアプローチを持つO BANDが気に入った方には是非聴いて欲しい一枚!

  • WATCH / ART OF BLEEDING

    ジェネシス系シンフォ・バンドの筆頭格と言えるイタリア新鋭、『TRESPASS』『WIND AND WUTHERING』あたりが好きなら必聴の21年作!

    現イタリアのジェネシス系シンフォ・バンドの筆頭格と言える彼らの21年作8th。勿論今作も変わらぬジェネシス愛っぷりが堪能できる作品ですが、『FOXTROT』『SELLING ENGLAND BY THE POUND』などのガブリエル期全盛の作品よりは『TRESPASS』や『WIND AND WUTHERING』あたりの格調高い幻想美を帯びたジェネシス・サウンドを志向している印象。まどろみを誘う淡いアコースティック・ギターの調べに流麗に絡むオルガンとピアノ、そしてそれらを包み込むようにゆったりと流れゆくメロトロン。あえて派手な展開を抑え、上記ジェネシス作品を思わせるしっとりとリリカルで格調高いサウンドを目指しているようで、他のジェネシス・フォロワーとは一線を画するスタイルを打ち出していると言っていいでしょう。そんな中にあってもPeter Gabrielにそっくり過ぎるヴォーカルにはやはりニンマリとしてしまいます。ジェネシス的世界観を壊さない程度にセンス良く散りばめられたエレクトロニックなアレンジも特徴で、ただのジェネシス・フォロワーに終わらない仕掛けも見事。『TRESPASS』『WIND AND WUTHERING』などしっとりめのジェネシス作品が特にお好きという方には是非聴いて欲しいです!

  • OKLAHOMA / OKLAHOMA

    オクラホマのサザン・ロック好バンド、77年唯一作!

    CAPITOLに在籍した4人組サザン・ロック・バンドによる77年の唯一作。プロデュースは敏腕テリー・メルチャーと、PAUL REVERE & THE RAIDERSで知られるマーク・リンゼイの2人です。太くコシのある音色で気持ちよさそうにフレーズを紡ぐ極上のリードギターと、抜けの良いコーラスを伴いキャッチーなメロディを歌うヴォーカルが楽しめる一曲目「One More Round」からレーナードにも通じる爽快なサザン・ロックを聴かせてくれます。と思うと、2曲目「Whatcha Treatin Me So Bad For?」ではドゥービーズあたりも思わせる西海岸風のフレイバーも漂ってきていい感じ。このあたりはバーズやビーチ・ボーイズら西海岸グループを手掛けてきたメルチャーのテイストでしょうか。リード・ギタリストは基本的に一人のようですが、ここぞというソロパートではツインリードとなって、南部の乾いた青空にメロディアスなプレイを応酬させているかのようで痛快の一言です。マイナーながらこれは実にいいサザン・ロック・バンド。オススメです!

  • MINOKE ? / +TA

    カンタベリー・ロック彷彿のジャパニーズ・ジャズ・ロック・バンド、21年作4th、HF&NやHENRY COW、エストニアのPHLOXがお好きなら必聴です!

    00年結成、サックス奏者、スティックも操るベーシストを擁する、ギターレスの4人組ジャパニーズ・プログレ・バンド。10年ぶりのリリースとなる2021年作4th。スピーディで緊張感あるテーマからメロディアスで叙情的なフレーズまで演奏をリードするサックスを軸に、ジャジーでしなやかなリズム・セクション、気品と色彩を添えるリリカルなピアノらが一糸乱れずに紡ぐ芳醇なジャズ・ロックがただただ絶品!カンタベリー・ロックへの憧憬が滲む淡い叙情性と強靭なテクニックが同居するサウンドは、HATFIELD & THE NORTHやHENRY COW、そしてエストニアのPHLOXがお好きな方なら「これはっ!」と唸っちゃうはず。トランペットも交えて管楽器が重厚に畳みかけるパートではKING CRIMSONも頭をよぎりますが、次の瞬間には遊び心に富んだユーモラスな表情にクルっと切り替わりCARAVANみたいなポップさを見せる、その変幻自在さが極めて魅力的です。スティックの蠢くような音運びも独特の妖しさを醸し出していて聴き所。カンタベリー・タッチのジャズ・ロックとして間違いなくワールドクラスの一品!

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