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FORM OF THE GOOD

DELUGE GRANDER

EMKOG004(EMKOG) 【2009年発売CD】

評価:40 1件のレビュー

ミステリアスな音空間の中をCRIMSON級のヘヴィネスが突き進むおどろおどろしいアンサンブルが、突如高揚感たっぷりの堂々たるシンフォ展開へ!この米シンフォ・バンドが放つ個性のまばゆさときたら!

クリムゾンのヘヴィネス+GGの屈折感、米へヴィ・シンフォニック・ロック・バンド、09年2nd

CEREBUS EFFECTのメンバーを中心に結成されたアメリカのシンフォニック・ロックバンドの09年2ndアルバム。デビュー作はKING CRIMSON系のヘヴィネスとGENTLE GIANT系の偏執的な曲展開で引っ張るなかなかの好盤として評価されましたが、続く本作は、メロトロンが大きく幅を利かせたヘヴィー・シンフォニック色などデビュー作の路線をさらに推し進めつつ、管弦楽器が大きく取り入れられたチェンバー・アプローチや、女性ボーカルを加えブラス・セクションが唸るMAGMAのような音像、そしてマイルドなカンタベリー・ジャズ・ロックのエッセンスまで、またしても一筋縄ではいかない個性的な作品となっています。アルバム全体が退廃感とダークネスに彩られており、変拍子や各パートの押し引きを複雑に織り交ぜながら、大作主義でグイグイと引っ張る様はまさに痛快。アメリカのバンドには珍しい湿り気と深みを持った素晴らしい1枚です。

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レビュー一覧

評価:4 アメリカというよりは北欧のバンドの音色(2 拍手)

yes_90125さん レビューをすべて見る

アメリカのバンドDELUGE GRANDERの2ndアルバム。
この作品は、ソロ演奏やテクニックというよりも、メンバーや各楽器の掛け合い、音の積み重ねという総合力で迫ってくる重厚で緻密なシンフォニック・ロック。

とは言え、メンバーの実力は確かだ。
全編にわたって流れるメロトロン(メロトロン好きは是非!)、チェロ、フルート、クラリネット、ヴァイオリン、トランペット、オーボエ、サックスなどの管楽器、テクニカルなリズム隊。
2曲目はクリムゾン風味もありながら、途中からジャズ・ロック風の展開に突き進んでいく14分を超える大曲。
そして、4曲目ではクラシカルな一面を見せるなど変幻自在で(ここでもクリムゾンが見え隠れする)、こちらも20分近い大曲ながら聴く人を飽きさせずに最後まで引っ張っていく。

一聴して「どこの国のバンドか」と聞かれたら、アメリカのバンドと答える人は少ないのではないだろうか。
どちらかと言えば、北欧のバンドに近い音色だと思う。

ナイスレビューですね!