LRCD170(LOVE) 【95年発売CD】
白夜に奏でられるシンフォ・プログレ。アルバムのどこを切っても歌心が溢れ出す、ジャケのイメージ通りのファンタスティックな北欧プログレ名品。
フィンランドのプログレ・グループ。フルート奏者が脱退し、新たにキーボード奏者が加入して作られた2nd。76年作。サウンドは、ジャケットの印象通りのファンタスティックなプログレ。流麗なピアノ、リリカルなキーボード、一音一音を丁寧に紡ぐCAMELを彷彿とさせるメロディアスなギター。全体を引き締める精緻なアンサンブルも見事で、北欧的リリシズムを倍増させています。アルバムのどこを切っても歌心が溢れ出す、メロディー好きにはたまらない一枚。名作。
ノルウェー、YESからの影響を感じるキャッチーかつファンタスティックな北欧プログレ、74年作
美しさ、クールさ、遊び心を併せ持つ、北欧はフィンランドの名作たちを特集いたします♪
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『雪景色にぴったりの幻想プログレ紀行』と題しまして、透明感あるファンタスティックでリリカルな作品を求めて、世界中をご案内!
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プログレ界の「かもめ食堂」???。う〜ん、癒されます。(12 拍手)
kobakunさん レビューをすべて見る
美しい港町の青い空をカモメがのんびり行き交うメルヘンの国、フィンランド。
そのフィンランドでひっそりと生まれたおしゃれな日本映画が「かもめ食堂」ですが、その映画にどこか通じる、地味ながら「癒し」を感じさせる名作です。
「かもめ食堂」は、小林聡美、もたいまさこ、片桐はいりといった超個性的な面々が、ヘルシンキの小さな食堂を舞台に、それこそ、のんびり、ゆったりとした交流を繰り広げていく映画なのですが、この作品もメロディアスなギターを中心に、透明感あふれるキーボード群、意外とファンキーなリズム隊が、それぞれ個性を主張しながら、のんびりかつジャジーな演奏を展開していきます。
派手さはありませんが、それが逆に、なんともいえない癒しの空間を演出しています。
北欧にありがちなキャメルタイプのシンフォニックといってしまえば身も蓋もないのですが、洗練されていない「いなたさ」のようなものが独特のルーズなムーディーさを醸し出しています。
これってテクやメロでは出せない世界です。
決して血沸き胸躍るような作品ではありませんが、終始しっとりとした時間が流れ、聴き終わったあとは静かな感動がこみ上げてきます。
北欧きってのプログレ、ジャズロック大国フィンランドには、もっと聴くべきアーティストは他にたくさんあるのでしょうが、ハリウッドの大作にはない、ふと立ち寄ったミニシアターで出会った心にしみる映画、そんな雰囲気を持つ作品です。