FRESHCD176(FRESH) 【2016年発売CD】
コックニー・レベルや10ccで活躍したkey奏者と言えば?前作『CHIMERA』で聴かせた技巧派キーボード・プログレと、在籍バンドが証明する卓抜したモダン・ポップ・センスが同居する傑作2nd。プロデュース&ヴォーカルはジョン・ウェットン!
南アフリカ共和国出身、渡英しコックニー・レベル〜10ccのメンバーとして活躍、キャメルやケイト・ブッシュの作品でも手腕を発揮したkey奏者による、74年作『CHIMERA』に続く77年の2ndソロ。本作のプロデュースはなんとジョン・ウェットン。3曲でヴォーカルも取っています。他にクライヴ・チェイマン、メル・コリンズ、アンディ・マカロックら実力派が参加、さらに1曲では古巣コックニー・レベルのスティーヴ・ハーリーもヴォーカルを担当。その内容は、前作『CHIMERA』を踏襲する多彩な鍵盤楽器群をフィーチャーしたプログレッシヴなキーボード・ロック。大作主義的だった前作に比べ最長でも7分台とコンパクトな曲作りとなっていますが、ハモンド、シンセ、ピアノ、クラヴィネット、シーケンサーを縱横に駆使しテクニカルに畳み掛けるテンション溢れるスタイルは本作でも健在です。特に表題曲や最終曲で聴けるスリリングなシンセのプレイはエマーソンにも匹敵していて興奮必至。一方で半数近くを占めるヴォーカル・ナンバーでは、弾むように軽快なピアノ、フワッとファンタジックで温かみあるシンセなど、モダン・ポップ・バンドを渡り歩いた卓抜したポップ・センスも披露します。ウェットンのヴォーカルも活き活きしていて素晴らしいです。前作で聴かせた圧倒的な技巧で駆け抜けるキーボード・プログレと華やかなモダン・ポップ・サウンドを見事に両立させた名作です。
KTZAT ACHERET(NO NAMES)/NO NAMES
SHESHETと並ぶイスラエルを代表するプログレ・グループ、ワールドワイドで見ても傑作と言える75年の逸品
2,420円(税込2,662円)
6月の特集【素晴らしき英国ポップの世界】第3回:10cc『10cc(1st)』から、ひねりあるサウンドがクセになる作品を探求!
ロック・ファンの皆様を魅惑の音楽探求へとご案内する月間企画、6月のテーマは【素晴らしき英国ポップの世界】。第3回目は10ccの『10cc(1st)』から、ユニークなアイディアが随所に散りばめられた「ひねりあるサウンド」が魅力の作品をご紹介してまいります。
世界のプログレ系キーボーディストによるソロ作&リーダー作を探求!
マイケル・クアトロをはじめとする、世界のニッチな実力派プログレ・キーボーディストによるソロ作/リーダー作を探求したいと思います☆
英ロック界きっての職人肌キーボーディストDuncan Mackay参加作を探求☆
7月26日に誕生日を迎えた、英国の職人肌キーボーディストDUNCAN MACKAYに注目♪
【タイトル追加】ひねりの効いたメロディ&アレンジが魅力、世界のモダン・ポップ&プログレ・ポップ探求!
魅力的なモダン・ポップ/ニッチ・ポップを聴かせるのは何も英国のバンドばかりではありません。英国勢を手本として時にその国ならではの要素も組み入れた、各国のモダン・ポップ/ニッチ・ポップを見てまいりたいと思います♪
秋晴れにぴったりの英ポップ、キャッチーなプログレをセレクト!
気持ちのいい秋の空にぴったりのニッチ・ポップやキャッチーなプログレを世界中からピックアップ!
【タイトル追加】EL&P『展覧会の絵』、トレース『鳥人王国』から出発するクラシカルなキーボード・プログレ特集!
クラシカルな美旋律に彩られたドラマティックなキーボード・プログレをピックアップ!往年の名作から90年代以降の新鋭作品までセレクトいたしましたよ〜。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
ご存じ、コックニー・レベルや10ccで活躍したキーボーディスト、19年作!ニューエイジ的センスも内包した映像喚起的なサウンドメイクが主ながら、存在感ある太い音色オルガンワークは相変わらずでたまりません☆
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
U.K.前夜のWetton節に酔う(5 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
Duncan Mackayというと、私は10ccやCockney LevelのKeyというよりもCamelの「Nude」(1981)で透明感のあるキーボードで抜群のオーケストレーションを展開したあの人、というイメージがある(最後期のBudgieのアルバムにも参加してますねぇ)。さてこの1977年作のソロ2ndはどうかというとプログレアルバムというよりも前掲のバンドで培ったポップさの総括のような作風に仕上がったと思う。同年にはU.K.で(何度目かの)デビューを果たしたJohn Wettonのプロデュースというが、彼自身が影響を受けた音楽はブルースだったりロックンロールだったり(ちなみにABBAの大ファンでありました)ということらしいので、その趣味がうまく表現できたのではないかと思う。本作はWetton先生のVo入りの曲が3曲収録とWikiにも書かれていますが、正確には2曲ですよ!M7「Pillow Schmillow」とM9「No Return」で御大の渋いVoを楽しめます。「My sunshine is a rainbow〜♪」と一緒に歌えば幸せになれますのでお試しを(本当か?)。他にVoとしてはSteve Harleyも参加している。
重層的なKeyによるアンサンブルは楽しめるけど、プログレのアルバムとしては期待しないほうがいいかもしれない。長い間、CD化が待たれた作品だったのでこの機会にぜひ。